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LOGS

招かれざる来訪者


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ハーヴィ : ≪とんでもない偽サンタだった。 次はこう……普通だといいね。≫

マリヤ : うん…… ふつう ふつうのいらい ふつう?(背伸びして見てみる)

ハーヴィ : ≪ふつうの…… 偽サンタさんに死を迫られない感じの……≫

マリヤ : あっ これ!(そうして子どもが指した依頼は―)



今日は一日天候が悪かった。
朝から続いていた小雨は、今や土砂降りになっている。
雨は暴力的に叩きつけ、風はがたがたと小屋の立て付けを軋ませる。
俺は震える息を吐いた。
降りしきる雨の冷たさに凍えたのではない。
天井から漏る水滴を憂えたのでもない。
恐ろしい来客が来たのだ。こんな時に。

 
……
……
……

冒険者は、なんてことはない採集依頼を終えた。
後は報告に戻るだけ。……の、はずだったのだが。
朝から続いていた小雨は、今や土砂降りになっていた。

マリヤ : ぬ”あああああ

ハーヴィ : ~~~~!!!!!!

マリヤ : びしゃびしゃに なっちゃう!!!

ハーヴィ : ≪ふわふわ濡れる!ふわふわ濡れる!ふわふわ濡れる!≫ (走りながら、恐らく誰の目にも止まらない心の叫び。)


数歩先も満足に見渡せないほどの大雨だ。
この中を強行すれば、道を間違えるかずぶ濡れで芯まで凍えるか……。

マリヤ : きょう なんかっ こういう てんき がっ!!!

マリヤ : (バベルでも霧によって中止になり こっちは依頼を終えたが大雨になったし)

ハーヴィ : (少女がはぐれないように先導をしつつ……も、あまりにも雨足が強い。)

ハーヴィ : ン!!!!!!(まったくだよ!と言いたげな声が雨音に混じる)


今からでも、雨宿り出来る場所が見つかればいいのだが。
冒険者は歩みを進める。

マリヤ : やね やねやねやね!!!!!

ハーヴィ : ≪木! 屋根! なにか!≫


最早、地面なのか池なのかすらも分からないような道を進む。

マリヤ : (ばしゃばしゃと水たまりの中を進む)ぬ”ーーーー

マリヤ : (ブーツはすっかりどろどろだ)

ハーヴィ : ≪普段から汚れないように荷物の中でがっちり防御されているふわふわは無事のはずだが。こう雨が強いとやはり不安。ずぶ濡れイミテイター……)

ハーヴィ : ≪あんまりだ~~~!≫

マリヤ : (ふわふわがぺそぺそになる姿 よくない!)

ハーヴィ : ≪とにかくどこでもいいから建物見付けないと……!≫ ≪濡れて体温下がったらよくない!≫


ふと、暗く霞む景色の中に、一つのシルエットが浮かび上がった。
……あれは、建物だ。

ハーヴィ : !! (あれ見て、と肩を叩き)

マリヤ : やね~!!!(とにかく視界が悪い。先導のおかげでどうにか進んでいた)えっ!?

ハーヴィ : ≪屋根!!≫

マリヤ : (肩を叩かれ、示された方向に目を凝らす)

マリヤ : !!!!!!!!やねだ!!


ぽつんと寂しく建つそれは、付近の農民のものだろうか。

ハーヴィ : (自分のような、一目で人間ではないと察せられる可能性がある者がノックをしてもよいものか迷うところではあるが。今はともかくこの雨を凌がねばならない。)

ハーヴィ : ≪行ってみよ。≫

マリヤ : うんっ


簡素な作りの小屋だ。

マリヤ : (近づけば、小屋の様子がなんとなく見えてくる)

ハーヴィ : (自分の事より、小さな子供が身体を冷やすことの方が心配だ。迷わずノックをし)


ハーヴィが[ノックする]を選択しました

冒険者は手を伸ばした。間を置いて扉を二度叩く。

……。
返事はない。

マリヤ : ……

ハーヴィ : (ノックの音は、人間の手と同じ。)

ハーヴィ : ……

マリヤ : いない の かな…

ハーヴィ : ≪空き家、ではないと思うんだけどな。≫

マリヤ : じゃあ おやすみ…?

ハーヴィ : ≪かもしれない。起こしちゃ悪いけど、≫ (端末に文字が光れば、諦めずもう一度ノックを)

マリヤ : (その様子をじっと見上げながら待つ)


ハーヴィが[もう一度ノックする]を選択しました

控えめに明かりが差し、扉が開く。
顔を出したのは一人の男だった。

ハーヴィ : !

マリヤ : !

男 : ……ど、どちら様で。

マリヤ : あっ えっと こんばんは! あの、あのね……

ハーヴィ : (すこし悩んだが。この雨で筆記具はだめになってしまっている。端末を男へ見せ)

ハーヴィ : ≪リーンの冒険者なんだ。依頼の帰り道でこの雨が来てしまって。≫

ハーヴィ : (厳密には違うのだが。説明としてはそれで十分だろう。機工の類を見せることには抵抗があるが背に腹は代えられない。)

マリヤ : (子どもはまだ、バベルの外で機工、イミテイターといったものがどういう存在に位置するのかをよく知らない)(ラインシャッハとは価値観が違う故に平等に良いこともあれば)(悪いこともあることも)


こちらの顔を遠慮がちに見やる、おどおどと落ち着かない態度の男だ。
もしかすると、武骨に見える突然の訪問者に対して怯えているのかもしれない。

ハーヴィ : (男に端末を差し出したその指は、腕は、人のものとは異なる人形の四肢。 怪訝な表情を浮かべる男に ≪義肢なんだ≫と文字が浮かぶ。)

マリヤ : (すっかりおげんきになった子どもも、)(この雰囲気の中では大人しくやり取りを見守るのみになっていた)(そわそわと落ち着かなげに。)

ハーヴィ : (すこしすれば、「機工や義肢の補助が必要な訳アリの人間」として納得するだろう。本題に入る。)


ハーヴィ : ≪この子が身体を冷やしてしまうから雨宿りをさせてほしくて。邪魔にはならないようにするから少しの間上げてもらえない?≫

ハーヴィ : (そわそわとしている子供を自分のほうに寄せて。今こうしている間も少しでも身体が冷えないように)

マリヤ : (ぎゅっと握れる場所を握る)お ねがい します……


ハーヴィが[雨宿りをしたい]を選択しました

雨の中、この戸を叩くに至った理由を簡単に伝える。
男は返答を吟味して視線を動かし、やがて震えるように頷いた。

男 : ……ははあ。なるほど、この雨で。なるほど。

ハーヴィ : (こくりと肯定をひとつ。)


男 : で、でしたら……休まれて行くと、いい。
 狭い部屋ですが……ベッドもない、それでも構わなければ。

マリヤ : !

ハーヴィ : ……!

ハーヴィ : ≪ありがとう! よかった、この雨が止むまで居させてもらえるならそれだけで嬉しいよ!≫

ハーヴィ : (ぱっと明るくなった表情。無邪気に感謝を伝える。)

マリヤ : ありが とー!(よかったあ、と小さくハーヴィを見上げ)

ハーヴィ : ン!(マリヤを見下ろして笑顔を浮かべる)


ハーヴィが[屋根があるだけ十分]を選択しました

男は再び頷くと部屋へ引っ込み、扉を大きく開く。
冒険者は続いて小屋へと入った。


ハーヴィ : (先に入るように促した)

マリヤ : (頷いて)おじゃま します!


外観に違わず質素な室内は、至るところが散らかっている。
男はかなりもたつきつつ探してきたタオルを、冒険者に差し出した。

男 : えっと……どうぞ。

ハーヴィ : ≪タオルいいの!? ありがと!≫ (差し出されたものを素直に受け取る)

マリヤ : わーっ ありがとありがと!

ハーヴィ : (自分の身体を拭くと、荷物の中を確認。ふわふわも……無事!)

マリヤ : (タオルにすっかり安心して身体を拭き)ふわふわ どう…?

ふわふわ : (ふわーん!)

マリヤ : !!

ハーヴィ : ≪ふわふわ、元気!≫

マリヤ : よかった~~っ あんしん あんしん

ハーヴィ : (にぱ!!満面の笑み!)


ハーヴィ : (男性にも礼を述べて。ふわふわの存在にはちょっと訝し気だったが。)

マリヤ : ほんとに ありがと!びしゃびしゃ で かえらず すみました


ハーヴィが[入れてくれてありがとう]を選択しました

男 : ああ、ええ、災難でしたね。
 いやあ、こんな雨。参っちまう。早く止むと、いいですね。

ハーヴィ : (こくこくこく)

マリヤ : ね それに しても すごい あめ…

マリヤ : (小屋の中に入っても尚ざあざあと聴こえ続ける雨音に)

ハーヴィ : ≪すぐには止みそうにないねえ≫


男 : あ……そうだ。茶でも淹れますよ。
 大したものはないですが。へへ……。

マリヤ : おちゃ! うれしい

ハーヴィ : !!

ハーヴィ : ≪お茶好き! ありがとう!≫

マリヤ : (やったーの子ども 人の家なのでぴょんしようとして抑えた)

ハーヴィ : (ぴょんぴょんできない代わりに、手を取って上下に大きく。)


緊張したように言いながら、調理場らしいスペースへと引っ込んでいく。

マリヤ : んへへ いいひと だね

ハーヴィ : (男の様子は、きっとこんな出で立ちをした自分のせいだろうと結論づけ。) ≪うん。知らない人にここまで優しくしてくれるなんて嬉しい≫


冒険者は身支度を整えながら待った。
衣服や装備から滴る水滴が、床に小さな水たまりを作っている。

小さなテーブルに椅子が二つ、男の向かった調理場の空間と、扉が二つ。
季節外れの農具が掛かった壁に、雑多な荷物が置かれた床。
……お世辞にも広いとは言えない住居だ。

マリヤ : (帰ったら着替えなくちゃと思いつつ)(水たまりも拭く…)

ハーヴィ : (マリヤの様子に気が付いて自分も同じように。)

マリヤ : きょうは てんき に ぶんぶん されたけど(振り回されるの意)

マリヤ : いらいの ほうも ばっちり だしね(そう、依頼自体はちゃんと済ませてきたのだ)

ハーヴィ : ン。 ≪そうだね。天気はオレたちのせいじゃないもん。≫

マリヤ : (キュッキュッと床を拭く 大事大事)あれも きりが はれたら またこんど リベンジ したい

ハーヴィ : ≪そうだね。次はきっと勝てる! かなりいいところまで行ってたし≫

ハーヴィ : ≪それにオレも秘密兵器がそろそろ完成なので……≫

マリヤ : ね! いけるいけるっ え!?マリヤ : ほんと!?どんなどんな!?(興奮で思わず声を上げて)


見回していると、がた、と小さい物音が聞こえた。
入ってきたのとは別の扉からだ。

マリヤ : (物音にはっとして声を抑えた)あっ

ハーヴィ : ……? ≪お家のひとが寝てるのかも。≫

マリヤ : わわ…(普段とは違って人の家なのだ。うるさくしてしまったと物音の方を見て)

マリヤ : (いや普段も借りてるわけだけれど)

ハーヴィ : ≪バベルと違って誰でも入っていいよーってわけじゃないからね。おとなしく、おとなしく……≫

マリヤ : (頷いて口をキュ…と噤む)


それとほぼ同じくして、茶が運ばれてきた。
湯気を立てるカップからは、嗅ぎ慣れない香りがする。

ハーヴィ : !(ぱっと顔を明るくさせて)

マリヤ : !


男 : この辺で、よく飲まれる茶ァでして。
 独特の味ですが、ええ、落ち着くものですよ……すみません、これしかなく。

マリヤ : ありがとー!(さっきよりは声を控えめに)

ハーヴィ : ≪不思議な香り……。えへへ、ありがと!≫


男 : 俺は向こうの部屋を片付けてきますよ。
 とりあえずの寝床として……ないよりは。ええ。
 温まって、今日のところはゆっくり眠ってください。

ハーヴィ : (男の言葉には笑顔を返す)

マリヤ : はーい!


男はもう一つの扉へと消えていった。

ハーヴィ : (手を振って背中を見送り)

マリヤ : (こちらも手を振って)(部屋の用意までしてもらえるらしい。嬉しいね)

ハーヴィ : (イミテイター……の事はわからないと思うけど、こんな見た目でもやさしくしてもらえる。うれしい……)

マリヤ : えへへ いただきます

ハーヴィ : ~♪ (お茶の注がれたカップを手に取り)


温かな茶だ。

マリヤ : ほんとに はじめての におい だー(スンスンと興味津々で口をつけ)

ハーヴィ : (青年が経口摂取による補給を始めたのはほんのつい最近のことで。ゆえに出されるもののすべてが目新しい。)


独特の香りが抜けていく。
温かさがしみるようだ。

ハーヴィ : (迷わず飲む。) ≪テラが淹れてくれるのとは味が違うけど、こういうのもいいね≫

マリヤ : ねー(頷いて)


茶を味わった。

マリヤ : (お茶の暖かさもあって冷えた頬もホコホコになる)

ハーヴィ : ≪あったまる……≫ (暑さ寒さを感じる機能があるこのイミテイターもまた、ほっこり)


そうしているうちに、男が戻ってきた。後ろ手に扉を閉める。

ハーヴィ : ≪あ! お茶ありがとう!おいしかった!≫

マリヤ : テラ に きいたら なんの おちゃか わかる かな…あ

マリヤ : おかえり なさい! おちゃ おいしかった よー


男 : ……へへ。寛いでいただけてますかね。へへ。

ハーヴィ : ン!(にぱ~)

マリヤ : うんっ さむいの どっか いった!


マリヤは[麻痺]になった
ハーヴィは[麻痺]になった

男の姿がぼやけたかと思えば、瞬く間に力が抜けてふらついた。
体が痺れ出す。……これは、おかしい。

マリヤ : ごちそう さまで …… あれ

ハーヴィ : ……?(ふ、と身体から力が抜け。スリープモードに入った? それにしては急すぎる。 そんな事を考え<演算>ているうちに、作り込まれた”人間らしさ”が異変を示す。)

ハーヴィ : ……ン、

マリヤ : (瞬き。ぼやけ)(それから子どもの身体がすぐにふらついて倒れる)

ハーヴィ : ≪マ リヤ、≫ (思考を映し出す文字版が、ゆっくりと。)

マリヤ : え … っ (起き上がろうとする。痺れが酷い。何かがおかしい)


男 : 味わって飲んでくれましたか……へへ……、
 俺も猫被った甲斐があるなァ……。

ハーヴィ : ≪猫 かぶる ?≫ 

ハーヴィ : (他者と関わってこなかったがゆえに。)(長い月日を過ごした街にこんな事をする者は存在していなかったがゆえに。)(青年は、まだ”悪意”の存在を体験したことがない。)

マリヤ : (子どももまた)("人間"を知らない。)(同じ生き物が、どんなふうに動いて、どんなことを考えて、どんなことをするのか。)

マリヤ : (唯一知っているのは、あまりにも限られた人。)(そして、子どもを害さぬ人。)

ハーヴィ : (あるいは。青年が、マリオネッタ型と呼ばれるイミテイターが、『大の人好き』というパーソナリティを与えられていなければ。)


男 : 俺としちゃァあんたらもここの家主共々、
 ずぅーっと眠っててほしいんだよ……!

マリヤ : (さっきまで)(優しかったはずの人が)(全く違う生き物になる)

ハーヴィ : ≪家 主 ? あなた、だれ なの……!?≫

マリヤ : (怖い)(心臓が痛い程跳ねる)

ハーヴィ : (痺れが酷い。人間を正確に模倣する、それゆえにこの体は脆弱で。病毒の類すらも”正しく”再現してしまう。)

ハーヴィ : (けれど今はそれよりも。)


マリヤ : (イミテイターなら)(こんなことしない)(バベルの)(みんななら)(バベルなら)

マリヤ : …(いいえ)

マリヤ : ハー、 ヴィ…!

ハーヴィ : ……! (よろめき、立ち上がり。)

ハーヴィ : (これが、今から生きていく世界。行かねばならない場所。)

ハーヴィ : ≪人間、が。”騙す”生き物なのは、わかった。≫ ≪わかったけど、≫

ハーヴィ : ≪だからって それが正 解だとは オレは 思 わない……!≫

マリヤ : (脳裏に浮かんだのは、暴走するイミテイターの姿。)(きっと)(この人は)(それと同じだ。)(世界は全てが、優しいかたちをしてるわけじゃない)

マリヤ : (そしてそれが)(だいすきなみんなを傷つけるならば)(止めなければ、ならないもの。)


ハーヴィ : ≪オレは、オレとオレの 友達を守るために。≫ ≪敵になる。あなた<せかい>と。≫

ハーヴィ : (人が大好き。イミテイターも大好き、己と言葉を交わす世界のすべてが。でも。)

ハーヴィ : (それでも、”贔屓する事”を自分で選んだ。 己の世界を守るために。)

ハーヴィ : (重心を低く構える。手足のように動く”それ”の準備なら、もう出来ている。)

マリヤ : (痺れで震える。しかし)(無力なまま倒れる子どもでもない)(部屋に散らばっていたものが浮かび始める。)

マリヤ : (優しさに縋るためではない)(厳しさと戦うための力がある)……っ ぜったい たおす!


男は吠えると、短剣を抜き放った。
……戦闘開始だ!

アクティブシーンになりました。

Round 1
ハーヴィ : ……! (出し惜しみをしている場合ではない。今できる精一杯を。重い腕でワイヤーを展開する。)

ハーヴィ : ≪ HAPPY BIRTHDAY ≫
強く踏み込む / 求めるがままに / 影は躍る  達成値:19 ([4,6,2]+7)
男 : 簡易ドーピング!
男は薬を摂取した……!
    男は[毒]になった
マリヤ : (肩で呼吸しながら立ち上がる) ✧!!
瞳の中の光が瞬く。([6,6,6]) クリティカル!
ハーヴィは[劇的カウンター]を1つ獲得した。
マリヤは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。
男は移動した。
    男は[2,2]へ移動した。
マリヤ : ✧!!
瞳の中の光が瞬く。
マリヤは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。
ハーヴィ : ≪SLEEP//:WALKER://≫
跳躍──即席の足場=銀の糸/加速する。
    ハーヴィは[2,3]へ移動した。
マリヤ : (浮かんだものの一つが男に向かって飛ぶ) ℙ𝕤𝕚𝕔!!
✧ℙ𝕤𝕚𝕔𝕠𝕜𝕚𝕟𝕖𝕤𝕚𝕤✧  達成値:24 ([5,6,6]+7)
マリヤはWillを使用した!
    男は抵抗しようとした。
        男は抵抗に失敗した。  達成値:13 ([3,2,4]+4)
    男に10のダメージ  ([3,4]+6)
    男は[覆影]になった
ハーヴィ : ……。 ≪Fool=on/Cool≫
刹那/銀の閃き=切断の試行  達成値:23 ([5,6,5]+7)
ハーヴィはWillを使用した!
    男は抵抗しようとした。
        男は抵抗に失敗した。  達成値:13 ([2,2,5]+4)
    男に25のダメージ  ([6,5,5,3]+9)
男の攻撃はAPが足りず失敗した。
マリヤ : 𝕋𝕖𝕝𝕖!!
✧𝕋𝕖𝕝𝕖𝕡𝕠𝕣𝕥𝕒𝕥𝕚𝕠𝕟✧  達成値:24 ([6,5,6]+7)
マリヤはWillを使用した!
    男は抵抗しようとした。
        男は抵抗に失敗した。  達成値:15 ([5,2,4]+4)
    男に13のダメージ  ([3,1,1]+6)
    マリヤは13回復した。  
    ハーヴィは[1,4]へ移動した。
    マリヤは1のSPを回復した。  ([]+4)/3
マリヤは[ネクロカウンター]を1つ失った。
Round 2
マリヤ : (二人の攻撃に男が怯む。)ハーヴィ!!
ハーヴィ : ……!!
ハーヴィ : (頷いて。狭い部屋。自由のきかない身体。どこを取っても不利な状況。それでも。)

男 : 毒刃!
マリヤに猛毒の一撃が襲う!  達成値:10 ([1,2,3]+4)
    マリヤは防御した。
    マリヤはWillを使用した!
        ダメージを4軽減!  ([]+7)
    マリヤに2のダメージ  ([1,5,4]+3)
    マリヤは[毒]になった
マリヤ : ✧!!
瞳の中の光が瞬く。
マリヤは[ネクロカウンター]を2つ獲得した。
ハーヴィ : ≪SLEEP//:WALKER://≫
跳躍──即席の足場=銀の糸/加速する。
    ハーヴィは[2,3]へ移動した。
ハーヴィ : ≪システム実行!≫ ≪CODE//SET !≫ ≪Fool=on/Cool≫
刹那/銀の閃き=切断の試行  達成値:15 ([1,4,3]+7)
    男は抵抗しようとした。
        男は抵抗に失敗した。  達成値:10 ([2,3,1]+4)
    男に15のダメージ  ([5,1,2,1]+9)
        男は[重傷]になった
マリヤ : (光。振り下ろされる短剣の先。) ℂ𝕝𝕒𝕚𝕣!!
✧ℂ𝕝𝕒𝕚𝕣𝕧𝕠𝕪𝕒𝕟𝕔𝕖✧
    男は5のAPを失った  
ハーヴィ : ≪セカンドコード実行!≫ ≪CODE:READY !≫ ≪Re:Re:≫
≪コード実行 // ”WAKEUP”≫([3,3,3]) ファンブル!
ハーヴィはWillを使用した!
ハーヴィは[劇的カウンター]を1つ獲得した。
    ハーヴィは[1,4]へ移動した。
    マリヤは1のSPを回復した。  ([]+5)/3
    マリヤに2のダメージ  
マリヤは[ネクロカウンター]を1つ失った。
Round 3
ハーヴィ : (舌打ちの音)
マリヤ : (馬鹿力)(最後の抵抗)
マリヤ : (人間にはそんなものがある)(されど)
マリヤ : (こちらだって、きっとそれは同じだ)(思うより)(思うよりずっと)(人間もイミテイターも)
マリヤ : (動ける!)
ハーヴィ : (すこしだけ、得意な事がある。悪い事があっても動じない事。良い事があったら、それを追い風にすること。)(まだ痺れはひどいが。)
ハーヴィ : (──何度でも、続けるだけ!)

男は攻撃した。  達成値:13 ([4,4,1]+4)
    マリヤは防御した。
        ダメージを4軽減!  ([]+7)
    マリヤに9のダメージ  ([6,5,4]+5)
ハーヴィ : ≪SLEEP//:WALKER://≫
跳躍──即席の足場=銀の糸/加速する。
    ハーヴィは[2,3]へ移動した。
マリヤ : 𝕋𝕖𝕝𝕖!!
✧𝕋𝕖𝕝𝕖𝕡𝕠𝕣𝕥𝕒𝕥𝕚𝕠𝕟✧  達成値:18 ([5,3,3]+7)
    男は抵抗しようとした。
        男は抵抗に失敗した。  達成値:17 ([4,6,3]+4)
    男に19のダメージ  ([4,3,4]+6)
    マリヤは19回復した。  
ハーヴィ : ……。 ≪Fool=on/Cool≫
刹那/銀の閃き=切断の試行([3,3,3]) ファンブル!
    男は抵抗しようとした。
        男は抵抗した。  達成値:12 ([3,4,1]+4)
ハーヴィは[劇的カウンター]を1つ獲得した。
ハーヴィ : ……。 ≪Re:Re:≫
≪コード実行 // ”WAKEUP”≫
ハーヴィはWillを使用した!
    男に16のダメージ  ([2,1,5]+11)
        男は[気絶]になった
    ハーヴィは[1,4]へ移動した。
    マリヤは1のSPを回復した。  ([]+4)/3
    マリヤに2のダメージ  
マリヤは[ネクロカウンター]を1つ失った。
アクティブシーンが終了しました。

男は動かなくなった。立ち上がれないようにして、外に追いやる。
……さて、どうしようか。

ハーヴィ : (銀糸に男が抗った矢先、指を鳴らし。さっきの逆。”一度失敗したから次は来ない”という”読みへの読み”。)

ハーヴィ : (──要するに、自分の選択を押し付けた。)

マリヤ : はーっ はー…

ハーヴィ : ≪マリヤ!≫ (すこしばかり動きやすくなった体で、まずは少女の下へ)


マリヤ : (呼吸)(それから)

マリヤ : つかれた!!!!!!!!(バタン!!)

マリヤ : (横になって床に転がり、それから視界に映るあの物音がした方の扉)……あ

ハーヴィ : ……(のそ……とその隣で大の字になり)(少女の顔の上に端末を)≪オレも~~~~~~~≫


マリヤ : おちゃ おいしかったのに ね~…

マリヤ : ね めちゃ つかれた けど あっち…(横になったまま扉のほうを指し)

ハーヴィ : (苦しそうに大きく上下する身体。呼吸の真似事。……『その機能の持ち主も正しく息苦しさを感じている』、偽物の呼吸。)

ハーヴィ : ンン……(起き上がる。男は家主と言っていた。彼がここの住人でないとすれば。)


マリヤ : (その様子を見てる。偽物でも)もうちょ っと だけ がんば る か……

マリヤ : (同じ言葉が出るなら)(本物だと)(子どもは思ってる)

マリヤ : (そうしてあなたと同じく、子どももまた起き上がった)

ハーヴィ : (少女が辿り着くのを待つ。イミテイターだから自分が先にとか、子供だから自分が先にではなくて。)

ハーヴィ : (同じだから。同じ痛みに触れて、同じものと立ち向かったあなたは。)

マリヤ : (辿り着けば、共に扉の先に向かうだろう)

ハーヴィ :(ドアノブに手を掛ける。)

ハーヴィ (ンティスけしたのにどうして~?)


扉だ。別の部屋に続いている。

ハーヴィが[進む]を選択しました


部屋に入った冒険者を、二つの人影が出迎えた。
……拘束に加えて猿轡を噛まされ、部屋の隅に転がされた男と少女だ。

マリヤ : !

ハーヴィ : ……!

マリヤ : たいへん!(すぐ駆け寄り)

ハーヴィ : ≪マリヤ 小さい子 お願い≫

マリヤ : うんっ!


二人は怯えた瞳を向けている。

ハーヴィ : (指先を動かせば、極細のワイヤーが縄の間に差し込まれ。痺れの残る身体でも、軽く引けば容易く切断できる。)

マリヤ : (同じくらいの年頃だろうか。そのおかげで子どもでもまた縄を簡単に解くことが出来)

マリヤ : (怯えて震える少女の姿は、きっと)(何かが違えばまだ、”今の自分”としてそこにあったのだろう)


ハーヴィが[縄を解く]を選択しました

縄を解き、解放する。
最初は震えていた二人も、作業のうちに冒険者が敵ではないと通じたらしい。
体が自由になると、隣と抱き合って涙を流した。

ハーヴィ : (端末を見せるのは、やめておいた。ただ黙々と作業をする。誠意の表し方など、これでいい。言葉の無力さならよく知っているから。)


家主 : あ、あ、ありがとうございます。ありがとうございます……。
 あの強盗が押し入ってきて、二人この部屋に。
 もう、お、恐ろしくて……。

家主 : あなた方が来なければ、きっと二人共、無事では済まなかったでしょう。
 ありがとうございます。あなた方のおかげです。

ハーヴィ : (そこまでくれば、ようやく端末を見せ)≪大丈夫≫ ≪無事でよかった≫

マリヤ : ん……(人間は)

マリヤ : (いろんな形も)(心も)(あって)(さっきの男も、今目の前にいる人達も ”同じ人間”なのだと言われるとなんだか不思議に思う)

マリヤ : (でもきっと)

マリヤ : (イミテイターでなくたって)(バベルのみんなでなくたって)(この二人が無事で良かったという気持ちは)(あっていいものだと思った)


ハーヴィ : (『大好き』を信じるしかないイミテイターは、けれどそれが人から与えられたものだと知っていて。だから抗えないと思っていた。信じるしか術がなかった。)

ハーヴィ : (それでも確かに、自分は今日。選んだのだ。与えられた大好きよりも大切な、あなたと、今目の前で泣くこの人たちと、自分を。)

ハーヴィ : (──選ぶことが、できたのだ。)


ぺこぺこと頭を下げている……

家主 : あ、あの。あなた方は、雨宿りに来られたのでしょう。

ハーヴィ : (そうしてまた、家主に笑顔で応じれば。)

マリヤ : はっ

マリヤ : そういえば そう だった

ハーヴィ : (こくこく、と頷き)


家主 : よければ、雨が止むまで泊まって行かれませんか。
 質素ですが、食事もどうですか。
 こんなボロ屋で、出来るお礼と言えばそれくらいで……。

ハーヴィ : ……!

ハーヴィ : (マリヤの顔を見る)

マリヤ : (こちらもまた、同じようにハーヴィの顔を見て)

マリヤ : ……!!!

マリヤ : とまるっ!(元気に答えたのだった)

ハーヴィ : (あんなことがあっても。いや、あんなことがあったからこそ。自分で選んだ。それがほんとうかどうかなら、もう分かるから。)

ハーヴィ : (大きくひとつ頷いた。)


ハーヴィが[世話になる]を選択しました

家主 : ええ、あ、ありがとうございます!
なぜか礼を言うと、二人は慌ただしく部屋を出て行く。
冒険者もそれに続いた。

マリヤ : あっ まってまって おかたづけ てつだう!

ハーヴィ : ン!

マリヤ : (ぱたぱたと駆ける)(この先)(外のこの世界でどんなことがあったとして)(きっと全てが嫌いだと塞ぎ篭ることはもうない。)

マリヤ : (狭い世界を飛び越えた)(羽ばたきの音は間違いなく。)

ハーヴィ : (無秩序で、善も悪も混ざりきらない灰色でも。その世界が愛おしい事を、もう知っている。)


二人は調理スペースに引っ込んでいく。
すぐに調理器具を扱う音がし始めた。
なけなしの椅子を設えたテーブルで待たされることしばらく。

マリヤ : (散らかった部屋の片付けを手伝って)(それからそわそわと座りながら待って)


香ばしい匂いが漂い、料理が運ばれてきた。
楕円の硬そうなパンに、野菜と干し肉を煮込んだスープだ。
パンをスライスし、白っぽい色のバターも隣に並べる。

マリヤ : !

ハーヴィ : !! ≪おいしそう!≫

マリヤ : おいしそ~!(こちらもまた同じ感想を)


男 : どうぞ、質素なものですが。
 召し上がってください。

マリヤ : ごちそう ごちそう!

ハーヴィ : ン! ン!!(嬉しそうにぱくつきながら同意を示す)


マリヤは1回復した。  ([1])

パンとスープだ。バターもある。
質素だが香ばしく、温かさが体に染みる。
噛むたびに優しい味が広がった。

ハーヴィは2回復した。  ([2])

マリヤ : (ホッコホコになった)

ハーヴィ : (ほわ……)

マリヤ : (質素だけれども確かな暖かさを噛み締めて)

ハーヴィ : (人が自分のために作ってくれた、その事実が嬉しくて、出されたものをあっとういう間に平らげる。)


食事が終わると、子どもが皿を片付けていく。

マリヤ : ごちそうさまでした!

ハーヴィ : ン!≪ごちそうさま! お片付け手伝うね!≫

マリヤ : (また一緒にやろーと子どもに駆け寄って)


家主 : ベッドを用意してきます。床は少々硬いですが……。
 みんなで眠ると暖かいんですよ。
 そうだ、大きい毛布もありますよ!

マリヤ : (片付け中)あっ さいこう!

ハーヴィ : (みんなで、という言葉に渋ることはないだろう。その温かさならよく知っている。)

マリヤ : (暖かな毛布の中。今日はたくさん働いた分、きっとよく眠れる)


冒険者がその手伝いをしたか、
はたまた一緒の毛布に包まって眠ったかはともかく。
狭いが、安心できる寝床を借りる。
そうして、寝室での緩やかな時間は流れていく。

 

マリヤ は全回復しました。
ハーヴィ は全回復しました。

……夜が明ける頃には、外にも朝日が差し始めた。
未だ雨はぽつぽつと降るが、歩くうちに止むだろう。
身支度が済んだなら出立の時間だ。

家主と子どもはしつこいくらいに頭を下げて、何度も礼を述べる。

マリヤ : (手を振って)また あそびに くる ねー!

ハーヴィ : ン!!!≪仕事で近くに来たら寄るね!!≫


家主 : 本当に、ありがとうございました。
 近くに来られることがあったら、ぜひまた寄ってください。
 ……この先道中もお気を付けて。

マリヤ : うん! それじゃ ね げんき で!

ハーヴィ : (ぴょん、と一度跳ねて手を振った)

マリヤ : (ぴょん!)


ハーヴィが[さようなら]を選択しました

冒険者はところどころの水溜りを避けながら、明るい道を進んでいく。

子ども : ありがとうございました!!

振り返れば、遠くで二人が手を振っているのが見えるだろう。
 
そうして、冒険者はようやく宿へと帰還した。

クエストをクリアしました。
マリヤ : やったー!
ハーヴィ : ≪お仕事おわり!お疲れ様!≫

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