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バビロン天使の詩


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ハーヴィ : (すぴ……) ……

ハーヴィ : ……んぅ、(むにゃ。おめざめイミテイター。)

シュガーポップムーン : (椅子に座り、机の上のエンゼルランプの鉢植えを眺めていた少女が物音に気付いて振り返る。)

ハーヴィは、ぬいぐるみを使った。
ふわ…

ハーヴィ : (枕元のふわふわを抱え上げて撫で。にぱ~……。と、あなたの姿に気が付き)

シュガーポップムーン : あっ ふふふ おはよ~、だよ!ハーヴィ、ふわふわさんっ

コリン : よっ、遅れてわるい!

ハーヴィ : (いそいそと端末を手に取り)≪おはよ! コリンも!≫

コリン : おはよ、ハーヴィ、シュガー!

シュガーポップムーン : あっ!コリンも!おかえりなさい、おはよ~っ!

ハーヴィ : (ふわふわの手を持ってふりふりさせた。ごあいさつ。)

コリン : (ふわふわ、今日もげんきにふわふわで、かわいいね)

シュガーポップムーン : (ヤムヤムちゃんも手をふりふりした。)

シュガーポップムーン : (手……?葉っぱだコレ)

コリン : (ゆれゆれ葉っぱも、かわいいね)

ハーヴィ : (しばしゆれゆれとふわふわの空間となった)

ハーヴィ : ≪……っと。ここも今日で引き払わないとなんだよね。 寝ぼけてる場合じゃなかった。≫

シュガーポップムーン : うんっ ……今日には『バベル』を出ないと、だね。

コリン : うん……(微笑ましくその光景を眺めていたが、端末を見て、頷く。)

ハーヴィ : (ぐ、と一度大きく背伸びをすればベッドから出て。)

コリン : だから今日はちょっと一周してきたんだ。シュガーの遊園地も、ゼータの工房も、テラのお屋敷も、ハーヴィがいたコンテナ場も、全部、覚えていられるように。

ハーヴィ : ≪もう行ってきたんだ。オレ昨日は疲れちゃったからさっきまでぐっすり……≫

コリン : 皆でもう一周するか?特に大事なところだけでもさ。

シュガーポップムーン : ハーヴィが大丈夫なら、皆でもう一周したいなっ 荷物を纏めてから?

ハーヴィ : ≪出来たら嬉しいな。それに他の皆に会えそうだったら挨拶もしときたいし。≫

コリン : おう!おれはもうまとめてあるから大丈夫!(あまり膨れていない荷物袋を肩に背負っている。元々大した荷物もない。)

ハーヴィ : ≪オレも荷物は大丈夫かな。大体のものは出てからの調達でも間に合いそうだし。≫ (ベッドの近くに寄せられた荷物袋を引っ張り上げ。ふわふわイン。)

シュガーポップムーン : うんっ!じゃあじゃあ、ちょっと待ってねっ!(少女は笑って、机の上のエンゼルランプの鉢植えを丁寧に包み始めた。)

シュガーポップムーン : (きっともうじき枯れてしまうけれど、それでもこの鉢植えは残るから。一緒に連れていくのだ。)

シュガーポップムーンは、エンゼルランプの鉢植えを使った。
そよ そよ

コリン : !(てっきり置いていくものだと思っていた。持っていくのは少しばかり大変だし、店員と約束した一か月はもう目の前だったから。)

コリン : へへ……、大事にしてくれてありがとな、シュガー。

ハーヴィ : ≪……それ、向こう行ったら飾れそうなところ探そうか。≫

ハーヴィ : (……と、『向こう』と端末に喋らせると思い出したように声を上げ)

シュガーポップムーン : うんっ!コリンから貰った大切なものだから、また新しいお花を植えられたらって……

シュガーポップムーン : 向こう?

シュガーポップムーン : えっと、リーン……?ってこと?

コリン : ん、リーンにって意味か?とりあえず羊のしっぽでしばらく泊まらせてもらおうって思ってたけど……。

ハーヴィ : ≪あ、そうそう。ここしばらくリーン周辺で住みやすそうなところ探してたんだけど……。丁度いいところ見付けて。≫

シュガーポップムーン : (包んだ鉢植えを鞄に詰め込みつつ─ヤムヤムちゃんも収納しつつ─端末の文字を見つめて)

ハーヴィ : ≪機工技術を試験的に街中に導入してて、”そういう人たち”も過ごしやすい……んだってさ。リーンのはしっこの方だけど。≫

コリン : (新しい花、という言葉ににこにこになった。枯れたとしても、土や入れものは残る。それまでもを大切にしてくれることが嬉しくて。)

ハーヴィ : (じゃん。と「Diner & Motel altn/prgr」と書かれたポスターを見せた。)

コリン : そんなとこあったのか……!?全然知らなかった!

シュガーポップムーン : ! 本当っ!? ありがとう、ハーヴィ~!そこがみんなで過ごせるあたらしいおうち?

ハーヴィ : ≪うん。候補だけど。裏庭とプール付きで…… 羊のしっぽより連泊が安い……!≫

コリン : なんだこれ……、だいなー あんど もーてる……。ってご飯食べるところと泊まるところが一緒になってるところか!?

シュガーポップムーン : うらにわと プールつき

コリン : 裏庭とプールまであんのか……!!

ハーヴィ : ≪そうみたい。食事はセルフだから近くで食べてねーって感じ!≫

コリン : じゃあ暑い日には泳げるし、裏庭でキャンプみたいなことしたりできるってことか!?

ハーヴィ : ≪オレは見た。バーベキュー用のコンロがあるのを。≫ ≪つまり……できる!!≫

ハーヴィ : ≪リーンのほうに行くみんなも誘って遊びたいね≫

コリン : バーベキュー用のコンロ!!

シュガーポップムーン : わ~っ!バーベキューも、皆を誘うのも、と~っても素敵ですっ!

コリン : うん!!いっぱい誘って、あれやりてえ!えっと……、キャンプファイアーってやつ!

シュガーポップムーン : ファイアー!(拳を掲げるポーズ。)

ハーヴィ : いいね! 近くにも色々あるみたいだし出来そうなとこ探してみよ!≫ (掲げるポーズ2)

コリン : ファイアー!(両手を万歳の要領でかかげる)

コリン : おう!見つけてくれてありがとな、ハーヴィ!!

ハーヴィ : (さっき荷物にしまわれたふわふわも頭上に掲げられ。ファイアーですね)

コリン : (ばんざいおててで かわいいね)

シュガーポップムーン : じゃあじゃあ、『バベル』を出た後は、そっちに行ってみましょ~っ

ハーヴィ : ≪みんなと一緒だから出来るだけいいとこにしたいなって思ってさ。気に入ってくれると嬉しいな!≫

ハーヴィ : ≪うん、あとで行ってみよ。案内するよ。≫

シュガーポップムーン : うんっ!

コリン : チラシと裏庭とプールの話だけで分かるぜ!すっげー良いところだって!

コリン : おう!楽しみにしてる!

ハーヴィ : ≪よし、決まりだね。オレは準備出来たけど…… ポップ、なにか手伝う事ある?≫

シュガーポップムーン : (鉢植え、スケッチブック、リボンのついたままの瓶……他色々なものを詰め込んだ鞄を用意して、)

シュガーポップムーン : 準備、かんりょ~、ですっ!大丈夫っ!

ハーヴィ : ン!

コリン : よしっ、じゃあ行くぞー!

ハーヴィ : ≪うんっ! いこ!!≫

シュガーポップムーン : (人ではない身体だからこそ、それを大した苦労もなく持ち運びながら二人の元へ)



シュガーポップムーン : (外へと出れば、振り返って社宅を見上げた。)

ハーヴィ : (つられるようにふと見上げて)

コリン : (つられて振り返る。そういえば、)結構長いこといたよな、ここも。

ハーヴィ : ≪最初はちょっとの間だけって思ってたんだけど、いつの間にかって感じだ。≫

シュガーポップムーン : うんっ 新しいおうちになって……でも、こことはまた別の新しいお家に行くんだね。

シュガーポップムーン : 今までありがとうと、でもここのお部屋の記録も、情報も……思い出も、一緒に連れていくのっ!

ハーヴィ : (……と、通りの先に視線をやり。ハリボテ裏と呼ばれる場所へ続く道。端末が独り言つ。)≪こんなに近かったんだなあ……。≫

ハーヴィ : (また社宅へ視線を戻し) ≪……うん、いい思い出になったね。≫

シュガーポップムーン : (ハリボテ裏の方に向けられた視線に気付いて)

コリン : うん。おれさ、家を追い出されるみたいに旅に出て、また「ただいま」って言える場所が出来るなんて思ってなかった。

コリン : バベルをうろうろして、人やイミテイターとお喋りして、家って呼べる場所に帰ってこれて

コリン : 幸せで楽しい一か月だったな。

コリン : しばらくお世話になったな、ありがと!(社宅に向かって手を振った。)

シュガーポップムーン : (コリンの言葉にまた視線を戻し、)えへへ…… わたしも、あたらしいおうちが出来るなんて、そんなこと演算したことなかったから、すごくびっくりだけど……楽しくて、うん、しあわせ!

ハーヴィ : ≪こことはさよならだけど、これからはきっとオレたち三人がいる場所ならどこでもただいまを言う所になるよ。≫ ≪でも、うん、オレも楽しかった!≫

ハーヴィ : (同じように社宅に手を振った。 視線がハリボテ裏へ続く道に向けられることはもうないだろう。そこに別れを告げるべきイミテイターは、もういない。)

ハーヴィ : ≪よし、じゃあ~ どこから回ろっか!≫

シュガーポップムーン : (同じように手を振って、 向けられた先はきっと社宅にだけでは無かった。)

シュガーポップムーン : えっとえっと…… ここから近いところで…… あっ

コリン : おれはどこからでも……、ん、シュガー行きたいところある?

シュガーポップムーン : えっとえっと、じゃあ、お花畑……寄ってもいい、かな?

ハーヴィ : ≪もちろん!≫

コリン : うん!(ハーヴィと同じように頷いて)

シュガーポップムーン : やった~!えへへ、むかしからあそこは遊びに行ってる場所だったから…さいごにもういちど!

ハーヴィ : ≪オレも時々行ってたんだ。いっしょにいこ。≫

シュガーポップムーン : うんっ!みんないっしょに!



シュガーポップムーン : (辺りを見回しながら、花は避けつつ草を踏む音が響く。)

ハーヴィ : ~♪(鼻歌を口ずさみ) ≪きれいなとこ。≫

コリン : (なるべく花を踏まないようにすり足で、くるりとその場でターン。)おれはここのこと、初めてシュガーに会った時に案内してもらって知ったんだよな。

シュガーポップムーン : うんっ!あの時は遊園地のチケット、用意出来てなかったから……ここもカラフルで素敵な場所だから、案内したのっ!

シュガーポップムーン : 遊園地と一緒でカラフルだけど、こっちは静かで……でも植物の音がして、違うけど、似てて、違うところが好きだったのかな?

ハーヴィ : ≪そっか。じゃあここは二人の思い出の場所だね。≫ ≪うん、オレもここは……なんか好き。すごく落ち着く。≫

コリン : あの時は嫌いってわけじゃない、っておれは答えちゃったけど……。 今は、あの時よりも好きかも。

シュガーポップムーン : わたしのこれも、落ち着く……なのかな?(そう返し、コリンの言葉には笑顔を浮かべて。) えへへ~、思い出の場所で、好きな場所!ここにも、ありがとうって言わなきゃ。

コリン : シュガーとの想い出があるのもそうだけどさ。バベルに長いこといると、こういう場所の大事さがちょっと分かった。

ハーヴィ : ≪コリンがこの街の事を好きに…… 知って、考えてくれたの、きっと2049も喜んでる。≫

ハーヴィ : ≪オレたちも、ここが好きだった。ありがとう言わなきゃだね。≫

ハーヴィ : (2049とはつまりハーヴィ自身の事だが。端末はふたつの名前を分けるように表示して。その持ち主は、穏やかな笑顔。)

シュガーポップムーン : 2049……さん、(浮かんだ文章、文字列に言葉を零す。)

コリン : 2049も……?(首を傾げる。あなたが分けたその意味を考える。そうしたのにはきっと意味のあることだと、教えてもらったから。)

ハーヴィ : ≪うん。 ……ここは2049が毎日見回りして、戦って、それは必要ない事かもしれないけど、それでも守ってきた街だから。≫

ハーヴィ : ≪だから、ここに何があったか、どうしてあったか。覚えて、考えて、好きになってくれたら、オレも嬉しい。≫ (にこりと笑顔。)

コリン : うん……。("模範的なイミテイター"であったあなた、あるいは彼のことを思い出す。)

シュガーポップムーン : ハーヴィ……2049さんは、 (何かを言いかけて、一度言葉を止めた。)

シュガーポップムーン : (それから目を伏せて記憶フォルダを辿る。“イミテイター”として一括りにしての挨拶しか出来なかった頃。互いに距離があった頃。知らぬところで、互い役割を続けていた頃。)

コリン : (今の友達- ハーヴィ -はもちろん大好きだ。でも、2049のことだって、好きだった。)(あなたの意図の全てをはかることは出来ない。ただ呼び名を分けたなら、少なからず今のあなたとは違う彼。)(少しの寂しさを覚えた。)

コリン : 覚えてるよ、人のことも、イミテイターのことも、建物のことも。想い出も、全部。

ハーヴィ : (”ここは”。 2049が、僅かな時だけハーヴィでいられた場所。)(ハーヴィという自意識を、2049という役割が殺さずに済んだ場所。)(花の香り。あなたたちとほんの少しの間だけ交わった、その記憶。)

シュガーポップムーン : (やがて口を開く。)わたしは……街も、だけど── 2049さんの事も、コリンの事も……覚えて、考えて、好きになったから。だからわたしも、わたしの中で、ずっと大切!

ハーヴィ : …… (笑顔、眉尻を下げて。ふいに出そうになった涙をこらえる時のそれ。)

コリン : うん、だな。大事だ!

ハーヴィ : (全部を全部と言わなくたって、きっと伝わっている。二人には。)

ハーヴィ : (2049は、愛されていた。どれだけ拒んでも、変わらない事実。)

ハーヴィ : (認めることが出来たから、青年は前に進むことが出来た。それが2049という存在との決別であっても。)

ハーヴィ : (”グレイ” ハーヴィ の炉心<2049>は、)

ハーヴィ : (──なくなっても、たしかにそこに在る。)

ハーヴィ : ……ン! ≪ありがと、二人とも。≫ ≪……えへへ、ふたりの大事な場所なのにオレの話しちゃったや。≫

ハーヴィ : (いつも通り、明るい笑顔。)

シュガーポップムーン : (“グレイ” ハーヴィ が“RB2049-MA”という存在と決別したとしても、)(少女というパレードの中に、少女は“RB2049-MA”を連れていくのだろう。そのように生きていたいから、それでも手を繋いでいたかったから。)(それが人で言う自己満足としても。)

シュガーポップムーン : ううん!えへへ、いつだって、お話したいから!

コリン : (ぎゅうと手を握る。本当は抱き着こうとしていたけれど、涙をこらえた笑みが明るい笑顔へと変わったから、手を。)

コリン : そうだぞ!ハーヴィの話だって、2049の話だってしていい!

ハーヴィ : (握られた手を握り返し。) ≪うん、それじゃあ今度聞いてよ。オレと、2049と、≫

ハーヴィ : ≪……マリオネッタ シリーズ40たちの話を。≫

ハーヴィ : ≪時間なら、これから沢山あるから。≫

シュガーポップムーン : うんっ!たくさん、たくさんお話してねっ それで、わたしたちもたくさんお話しよう!(青年の腕に触れて、微笑んで。最後の言葉はコリンに向ける。話し合って、分かち合いたいと思ったから。)

コリン : たくさん聞かせて。ハーヴィの大事なお姉ちゃんたちの話。映画を見ながらだったり、寝る前のお話しだったりさ。

コリン : シュガーの話も、もちろんたくさん聞きたい! おれが話せるのは故郷の話くらいだけど……、二人が聞きたいって言ってくれるなら、話させて!

ハーヴィ : ≪うん、オレもたくさん話すから、二人の話も聞かせて!≫

シュガーポップムーン : うんっ!聞きたい、知りたいの!あたらしいおうちでも、一緒に!

コリン : おう!たくさん聞いてもらって、たくさん聞かせてもらうからな!

ハーヴィ : (花畑のまんなかで、少年少女は。生まれ方も過ごした時間も飛び越えて、笑い合う。)

ハーヴィ : (別々の生き物。けれど、同じ命。)

シュガーポップムーン : (足元では違う色をした植物たちが静かに揺れていた。)

ハーヴィ : ≪……ああ、こうやってるといつまでも居ちゃいそうだ。≫ (と、曇り空を見上げて。)

シュガーポップムーン : えへへ そろそろ次に行かないと、だね?(少し困った様な笑顔を浮かべながら、もう一度花園を見回して)

コリン : 花畑も良い場所だけど、まだまだバベルには良い場所が残ってるもんな。(かつて遠慮も躊躇いもなしに手折った花々。今は踏みつぶさないようにすら、気を付けて歩く。)

ハーヴィ : …… (ふと足元に視線を落とし。繋いだ手をそっと離すとそのまま花に伸びる。三輪、摘み取って。)

ハーヴィ : ≪選んでごめん。≫ ≪選ばなくてごめん。≫ (届きもしない謝罪。向けるのは足元に広がったパレット。)

ハーヴィ : ≪……ここはなくなっちゃうけど≫ ≪押し花にしよ。いつでも思い出せるように。≫

シュガーポップムーン : (不思議そうにその行為を見守ってから、端末に浮かんだ言葉を追って)

シュガーポップムーン : ……うんっ!きっと、その押し花といっしょに、みんなつれていけるねっ

コリン : ……、 良いな、それ。押し花だったら冒険者手帳に挟んでおけるし!

ハーヴィ : ン! (ふたりの言葉を受ければ、大事にしまい。ここを出て、リーンに着くまでくらいは萎びずに済むだろう。)

シュガーポップムーン : じゃあ、次はどこ回ろっか!

コリン : んーー……、遊園地に行くまでに色々あるよな。どっから回るか……。

シュガーポップムーン : (明るい声色を意識して、青年と少年の表情を見遣る。)

ハーヴィ : ≪そうだな~ どこにしようかな。 広場は一回通るし、うーん、≫

ハーヴィ : ≪…… 資料庫のほう寄っていい? ちょっと持ってきたいものあるや、そういえば。≫

コリン : もちろん良いぜ!

シュガーポップムーン : うんっ!じゃあ次は資料庫っ!

ハーヴィ : ン!



ハーヴィ : ≪よくここで色んなもの読み漁ったり、機工いじりしてた。≫

ハーヴィ : (資料の収められた棚を見やりながら。)

コリン : ここが一番本が多いもんなあ。

シュガーポップムーン : ここで……(見渡しながら) 新しいデバイスも?

ハーヴィ : ≪うん。色んな事を勉強して、あのデバイスもここで昔のを解析しながら…… 何年かかったんだっけなあ。≫

ハーヴィ : ≪……燃やされてしまえばいい、もう終わりにしたい、ってずっと思ってたのに、諦められなかったんだろうな。≫

コリン : そんなに昔からやってたのか……!ハーヴィの努力の結晶って奴だな!

シュガーポップムーン : じゃあ、ここは……そんなハーヴィをずっと包んで、見てた場所、なんだね。

ハーヴィ : (天井まで届くたくさんの資料を見て) ≪……オレの事、見てた場所……。≫

ハーヴィ : ≪……2049は、人間のための場所には立ち入らないようにしてた。だから建物の中で、一人でなにかをするならここだった。≫

ハーヴィ : ≪けど、そうだね。ここにいると、あんまり寂しくなかったように思う。 ……寂しい以外に考える事が多かったからだとは思うけど。≫

ハーヴィ : (人間のための場所には、と言ってはいるが。[2049]はイミテイターとの交流すらも避けていたがゆえに。休憩室でも社宅でもないここが選ばれたのだろう。)

ハーヴィ : ≪……っと、ごめんごめん、用事済ませるね。≫ (足早に奥の棚に向かい)

様々な資料が収められている。
あな■のレ■■ーでは現■■照できま■ん。
あ■た■■イヤーでは■在参照■■ま■ん。
■な■■レ■■■は■■■照■き■■ん■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
電子ロックが火花を散らして、戸が開いた。

コリン : (きょろきょろと辺りを見渡しながら、後ろへついていき)

シュガーポップムーン : (ひょこ、と角から奥を覗いて)

ハーヴィ : (ばち、と火花を散らして解除されたロック。少し前から、ここの戸は壊れている。)

ハーヴィ : (その中のひとつ ──今月のはじめの日付の新聞を手に取り。その紙の束から一枚だけを抜き取った。すぐにしまう。)

コリン : うお、ほんとだ。いつの間に……。

ハーヴィ : ≪老朽化かなあ……。 新聞の欲しがる人なんていないだろうし、1ページくらいいいよね。≫

シュガーポップムーン : これも、なくなっちゃうなら……大丈夫、かな?

ハーヴィ : ≪大丈夫……じゃないかなあ。ま、早い者勝ちで……。≫

コリン : そん時は一緒に見たら良いってことで……。

ハーヴィ : ン。(と、コリンの言葉には頷き。) ≪ラインシャッハがなくなるんじゃない以上、新聞だってその気になれば読めるだろうしね。≫

ハーヴィ : (その気になれば読める、という言葉には反して抜き取られた新聞の一頁。すぐに折り畳まれたそれ。)≪……よし。これだけもらえればいいや。≫

ハーヴィ : (特に言及するでもなく。)

コリン : 何が書いてあるんだ?ハーヴィにとって大事なことなのは分かんだけど……。

コリン : 言いたくなかったら言わなくてもいーぞ。

ハーヴィ : ……

ハーヴィ : ≪きょうだいのこと。≫

シュガーポップムーン : (ロックが外れた戸を見つめる。──ラインシャッハ帝国の情報は既に知っていた。けれど。) ハーヴィの…おねえさんたちのこと?

コリン : (少しの間。それから表示された文字。 あまり言いたくないことなのだろうと推測し、)ん……、そっか。ハーヴィの……。

ハーヴィ : ≪うん、今どうしてるか、書いてある。≫ (あれだけ好意を語っていたにも関わらず、端末の持ち主の表情は明るくなく。)

ハーヴィ : ≪オレとみんなのことは沢山話したい、けど。≫ ≪これは、あまり気持ちのいいものじゃないから≫ ≪……今日じゃなくていい。≫

コリン : そっか……、分かった。いっぱい聞きたいって言ったけど、話すのはハーヴィやシュガーが"話したい"って思った時で大丈夫だから。

コリン : いつか、ハーヴィが話す時だって思ったら、教えて。

シュガーポップムーン : うんっ わたしもハーヴィがお話したい、って思った時に、コリンがお話したいって思った時に、たくさん聞かせて?

ハーヴィ : (青年が持ち出した記事には、きょうだいの現在と、彼がオーナーと呼ぶ者の語った、マリオネッタ型というイミテイターに込められた悪意がふんだんに語られていて。)

ハーヴィ : (それでも、青年はそれを持っていくことを選んだ。どんな道のりでも、それがあったから今の自分が生きていると思えば。)

ハーヴィ : ≪いつか、話すよ。必ず。≫ (それだけを。

コリン : うん、待ってるよ。ハーヴィ。

ハーヴィ : ……ン。

シュガーポップムーン : うん!

コリン : じゃあ次のとこに行くか!テラの屋敷とか覗いてみるか?

ハーヴィ : (きょうの門出が笑顔であるように、今はまだ、蓋をした。)

ハーヴィ : !! ≪うん! テラのとこ行きたい! いたらさっきのチラシあげてこよ!≫

シュガーポップムーン : じゃあじゃあ、次はお屋敷っ!

ハーヴィ : (ハービはテラだいすきだ。)

ハーヴィ : ~♪ (上機嫌!)



シュガーポップムーン : あっ

コリン : ?

ハーヴィ : ?

シュガーポップムーン : そういえばここで……

シュガーポップムーン : IPとルドを交換できるから、ルドの方が必要……なのかな?

シュガーポップムーン : (ひょこ、と交換カウンターを覗いて)

ハーヴィ : ≪ああ……。オレもいくらかは持ってるけど、換えられるならいくらか足しにしたほうがいいか。≫

IPとルドを交換できる装置だ。
相場:1IP⇒10ルド
いくら交換しますか?
ハーヴィが[5]を入力しました
50ルド手に入れた。

コリン : おれは今、IPほぼないから大丈夫かな……。

ハーヴィ : (50ルドばかり換金し。)≪あとは向こうで稼がなきゃなあ。≫

シュガーポップムーン : じゃあじゃあ、全部交換~っ!なのですっ!(全IPをつっこんだ。)

コリン : 任せろ!いっぱい稼いでくる!

ハーヴィ : ≪オレも! 頑張るからね!≫

シュガーポップムーン : (なんだかずっしりした袋を貰った。)(無事にリーンまで持つかは別の話だ──)

コリン : シュガー、IPすごい溜めてたんだな……!?(ずっしりに驚き)

ハーヴィ : ≪大金持ち。≫

シュガーポップムーン : 前から人間様にご用意するときにって思って、ずっと貯めてた分もあって、

シュガーポップムーン : でもこれはわたしたちの分にするの!えへへ~

ハーヴィ : (にぱ!) ≪えへへ、いいね。大事に使わないとだ。≫

シュガーポップムーン : うんっ!

コリン : 良いのか!? お、おぉ……、ありがとな、シュガー!

コリン : (冒険者としてお金を稼ぐのがいかに大変か身に染みた。それほどの大金だと、かなりの日数分になる……。驚きながらも感謝を。)

ハーヴィ : ≪金庫がいるかもなあ、向こう行ったら……≫ (うーん、と口元に手を当てて。独り言めいた文字。)

コリン : 一応コルトが預かってはくれるけど……、冒険者の宿だしなあ。

ハーヴィ : ≪羊のしっぽで預かってくれるのが一番だね。聞いてみるか……。≫

シュガーポップムーン : 金庫……羊のしっぽ……それまで大切に守りますっ!(ぎゅ、と鞄に詰め込んで)

コリン : ん!飛空艇もただじゃないしな!

ハーヴィ : ン!

ハーヴィ : ≪よし、じゃあお金は大事に持つとして。そろそろお屋敷いこっか。テラたちと行き違いになったら嫌だし。≫

コリン : おう~。

シュガーポップムーン : は~いっ!



マリヤ : ともとも~

テラ : (USBの絆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

テラ : あ

マリヤ : あ!

シュガーポップムーン : あ!

コリン : あ!

エムトハ : い!!!!!!!!!

テラ : ぞろぞろの人々

ハーヴィ : (ビシシ!!! 指差し)

ハーヴィ : ン!!!!

コリン : なんか見たことねえヤツがいる……!?

マリヤ : うぬへへ

ジレイ : エムトハだ

シュガーポップムーン : みなさ~~~~んっ!!!!

シュガーポップムーン : (手ぶんぶん)

マリヤ : (三人に手をぶんぶんと振り)

エムトハ : くっネタバラシされたである

ハーヴィ : エ?? ≪ムトハ?≫

テラ : エムトハ エルティメット(誤)エディション

エムトハ : エルティメットである……

シュガーポップムーン : あ~~っ!?エムトハさんっ!!!お身体出来たんですね~~~っ!!!

ハーヴィ : (はえ~~~!)

マリヤ : でっかい つよい かっこいい

テラ : SPMと、ハーヴィに コリン様 丁度出立か

コリン : エムトハ……!?

コリン : エムトハって、あのエムトハか!?

テラ : やはり、ここは皆が通る場所だな…… ジレイが佇むのも頷ける

ハーヴィ : ≪エムトハ、そんな事も出来たの!? すごい…… やっぱり思想が強いだけじゃなかったんだ……。≫

テラ : (タケナカさんもいます)

シュガーポップムーン : お顔、どうですか?参考通り出来ましたか~っ?(エムトハとは以前に人間様に近い形態の話をしていたらしい。)

マリヤ : しそうがつよい?

ジレイ : (思想が強くはあるだろ)

エムトハ : 出来たぞ~~~ッ。だいぶ前からコツコツと作っていたのである!!!

コリン : 作ってたって、こんなでかいのを!?

エムトハ : 表情の可動性は十分に確保したのだがやはり表情というのは難しくはあるッ!参考になったぞ!

コリン : すげえ~~~~!!やるじゃん!!!

エムトハ : 私は私としてあるべき考えの元に動いているのであり、それは我が思想が強靭であるとは確かに言えよう

マリヤ : つまりさいきょうってこと

エムトハ : 理解が早い

シュガーポップムーン : えへへ~ さいきょう、おめでとうございます~っ!

マリヤ : んへへ さいきょう

テラ : さいきょうだなぁ

エムトハ : うむ!!!最強ッ!

テラ : また、皆であつまれそうだな

テラ : 食事会第二回を開けそうだ

ハーヴィ : ≪すごいな、エムトハ……最強だ……。 あ、タケナカさんいる!≫

ハーヴィ : !! すきま道ゆったり漏斗にクエン酸~!≪タケナカさん! ふわふわ見て~!≫ (タケナカさんを見て、急に喋った。文字で伝わらんと思ったので。)

ふわふわ : (ふわんとタケナカさんにごあいさつした)

コリン : 第二回!楽しみだな!

コリン : ハーヴィがすげえ嬉しそう。

シュガーポップムーン : (タケナカさんを撫でた。)

タケナカさん : (! おしゃれ!おりぼんがすてきです!)(ハーヴィにはタケナカさん語がわかる)

マリヤ : (ちいさきものたちのあいさつを見た かわいいね)だいにかい! したいね~っ

ハーヴィ : ≪前にタケナカさんに会った時、紹介したかったんだよね。えへへ、そうでしょ、テラが付けてくれたんだよ!≫

タケナカさん : (おげんき うれしいです! タケナカも げんきげんきです)

ハーヴィ : (通じ合っている──)

エムトハ : ちいさきものらよ……ちいさきものらも達者であることよな……

シュガーポップムーン : お食事会第二回…… あっ!ハーヴィ、ハーヴィっ!(肩をぽんぽんぽんと叩いて)

シュガーポップムーン : チラシ!

ハーヴィ : ン?

ハーヴィ : ン!!

マリヤ : ちらし?

タケナカさん : (緑茶 ごちそうするので またおうちにきてください!)(と言っているのはハーヴィくんだけ知ることであった)

ジレイ : (溜息をついて聞いていたが) 何か企画していたのか

ハーヴィ : (肩を叩かれればはっと何かに気付いた様子で)

コリン : 前はエムトハも小さかったのに、おれよりでかくなってねぇか……?

テラ : ちいさきもの

テラ : 次はきっと

テラ : マリヤがコリン様よりも大きくなります

コリン : おれだろ!

マリヤ : なっちゃお

コリン : 逆だろ!

エムトハ : 人間よ……貴様もまた小さきもの

コリン : おれがマリヤよりでかくなる、の間違いじゃねーのか!?

テラ : では夜はしっかり寝てください

コリン : 今もでかいけど!

ハーヴィ : ≪リョクチャ! 飲んでみたいな~。≫(にこにこでタケナカさんに返し……と、荷物からなにかを取り出して全員に配布。シュッシュッ!)

ハーヴィ : (チラシのようだ。 Diner & Motel altn/prgrという文字。)

コリン : ちゃんと寝てるよ。ハーヴィとシュガーが一緒だからな!

マリヤ : はっ(シュッ!を受け取った)

コリン : だからちゃんといっぱい伸びる!はずだ……!

シュガーポップムーン : えへへ~っ

テラ : これは……

ハーヴィ : ≪えっとね、オレたちリーンのほうに行ったらそこのモーテル…… 宿みたいなとこにしばらく住もうかなって。≫

エムトハ : ふむ……これは即ち……

テラ : なんか良さげ(ジャンキーなハンバーガーとかうってそうな雰囲気だ)

ハーヴィ : ≪なんとね、裏庭プール付き BBQアリ。≫

マリヤ : わ よさそ…

マリヤ : すごくいい

ハーヴィ : ≪つまり、パーティーできる!≫

マリヤ : すご~い!!!!

ハーヴィ : ≪お菓子詰め放題の店も……近くにあった!≫

テラ : すごい……

テラ : お高そう……

テラ : お仕事頑張れ

マリヤ : えっいきたい!!!!!!!!!!!!!!

シュガーポップムーン : パーティーできちゃいますっ!! お菓子…… お菓子は今初めて聞きました!!(初耳イミテイター)

コリン : フフン、がんばってかせぐ。

マリヤ : ぜったいいこいこいこいこいこ(テラとジレイに)

マリヤ : おかしおかし

テラ : ああ、もちろん

ハーヴィ : ≪それが月極だとまあまあ安いんだよね。良すぎて不安。≫

コリン : 皆でキャンプファイアーもしたいなって話してたんだ!絶対やろうな!

シュガーポップムーン : みなさんも一緒に過ごしましょ~っ!!

マリヤ : やるっ!

テラ : 次の食事会は招かれるのも悪くないな

シュガーポップムーン : ふぁいあーっ!(拳を掲げるポーズ)

エムトハ : ファイアーーーッ!(掲げた)

マリヤ : ふぁいあ!(上げた)

ハーヴィ : ≪ガレージもあったから、メンテもしやすそうだし。えへへ、交互に食事会っていうのもアリかもね。≫

ハーヴィ : ≪🔥≫

テラ : サンダー(小声)

テラ : ……

ジレイ : (あつくるしい……)

コリン : サンダー……!?

テラ : ジレイ

テラ : 言わないの?

テラ : 言わないの!!!!!!!!!?

ハーヴィ : ≪いちじゅうひゃくせん≫ ≪⚡≫

ジレイ : 言うか馬鹿

テラ : ノリが悪い……

シュガーポップムーン : ば~ど~~~!!!!

マリヤ : ばーどばーど!

テラ : (照)

ジレイ : (視察の任務を負かされた身)

ハーヴィ : ≪オレもなんか言いたい!なんか言いたい!≫ (くそやかまし文字となった。)

ジレイ : (随分にぎやかな 捨てられたはずのこの街を見ていた)

マリヤ : なんかいってなんかいって!

テラ : なんか言っていくターン

テラ : 未成年の主張

ハーヴィ : ≪なんか…… 何がいい!? 何がある!? オレには何が、≫

ハーヴィ : ≪何もない オレには≫ (スン… 急な自虐スイッチ)

マリヤ : ふわふわ!! ともだち!! クロス!!(?)

シュガーポップムーン : は!

コリン : あるだろ!ワイヤーとかかっこいいし!

シュガーポップムーン : リトル………!?

ハーヴィ : ≪ふわふわ~~~~~ッ!!!≫ (秒で回復したご機嫌、ドやかましい文字と共に掲げられたふわふわ)

コリン : 自分でかっこいいの作ってたし!

マリヤ : (わ~~~~っ!!!!)

コリン : そっちなんだ……。

ジレイ : (咳払い)

ハーヴィ : ≪武器はちょっとはずかしい≫

ジレイ : 皆様方 出立されるのではないのですか

シュガーポップムーン : そっか~~(掲げられたふわふわをふわふわした。)

ハーヴィ : (ふわ!?)(ジレイのほうをふわふわが向いた)

テラ : ふわふわだった

ジレイ : このままでは夜が明け期限を過ぎますよ

ジレイ : 期ッッッッッ(ふわ)(咳払い)を過ぎられるのは 私としても困りますので

コリン : 恥ずかしいのか……、あんなにかっこいいのに……。

テラ : (ジレイのお膝に……タケナカさん)

マリヤ : たしかに ずっと おはなし しちゃう

エムトハ : それは不味いッ!!!!!!!

ジレイ : があああ

マリヤ : あ~

エムトハ : 私が先駆を切るか……

ふわふわ : (ふわーん)

テラ : 攻め入られている

マリヤ : ん

テラ : エムトハ……あらためて

テラ : またどこかで出会ったら、 キメよう

テラ : またな

ハーヴィ : ≪あ、エムトハ!また会おう、≫

ヤムヤムちゃん : (ヤム……)

ハーヴィ : ≪キメ……?≫

エムトハ : うむ……また出会える時があれば……

ジレイ : ああああ

エムトハ : キメよう

ハーヴィ : ≪まあいいや!またね!!≫

フォローしました。

マリヤ : またねっ エムトハ!

コリン : エムトハ、またな!

シュガーポップムーン : エムトハさんっ!!またお会いしましょ~っ!!

エムトハからフォローされました。

エムトハ : うむ!!!また!!!!!ではなァ!!!!!

マリヤ : (大きく手を振って)

ハーヴィ : (ぶんぶん手を振った)

テラ : (お辞儀をした)

エムトハ : 達者で!!!!生きるがいい!!!!!存在共~~~~!!!

シュガーポップムーン : (大きく手を振った)

ジレイ : (鼻を鳴らす エムトハとは少なくとも RW201は道を別つ)

コリン : その身体、ほんとにかっこいいぞ~~!!(ぶんぶん手を振った)

エムトハ : (ぶんと手を振り……外へ。 生きると、平然とみなみなに向ける、その口と身体で。)

エムトハ : フフン!!!!!!!!!!

テラ : ジレイさん

テラ : 大丈夫そう?

マリヤ : (その姿を見送って)

ハーヴィ : (にぱ、笑顔で見送った。)(ジレイさんのおとなりにふわふわ。)

マリヤ : (振り返った)かこまれてる

ハーヴィ : (ふわ!!)

シュガーポップムーン : (ミニミニ包囲網)

コリン : (なんとなく包囲網)

マリヤ : (ス…)

マリヤ : テラテラテラ

テラ : モテき

テラ : ……

ジレイ : はああああ

テラ : (ちょっとむすっとした)

マリヤ : テラもかこも

テラ : しょうがないにゃあ

ハーヴィ : ≪囲むッ!!!≫(一番槍)

マリヤ : (囲みとなった)

ジレイ : 本当

テラ : (ふわふわとともに加わった・・・・)

ジレイ : さっさと

ジレイ : 次

ジレイ : いくぞ

マリヤ : んへへへへ

テラ : はい

マリヤ : はあい

コリン : ところで何でこれ囲んでんだ。

ハーヴィ : (にぱ~)

テラ : わからない

マリヤ : なんでだろ

ハーヴィ : ≪ジレイがかわいいの好きだから。≫

ジレイ : 馬鹿が

テラ : あ、逃げた

マリヤ : あっぬけた

ハーヴィ : ンフ

テラ : 俺たちはバベルにお礼を言いに行く

コリン : にげた

マリヤ : さんにんは もうでるの?

テラ : ぐるっと廻るつもりだ

コリン : おれたちと一緒だ。ぐるっと回ってたんだ。

シュガーポップムーン : はいっ!わたしたちも見て回ってる途中なんですっ!

マリヤ : あ、いっしょだった!

コリン : テラの屋敷行くかーって言ってたら、皆がいたからついさ。

ハーヴィ : ≪そういうこと!≫

マリヤ : んふふ じゃあまたどっかで すれちがうかも

テラ : ジレイがそろそろ

テラ : 孤独を愛し始めている

マリヤ : あたしたちは さきに むかう ね テラのいうとおりなので

テラ : 一旦別れて巡るか……

シュガーポップムーン : こどくを うんっ!

ハーヴィ : ≪そっか~ じゃあまたね!≫

マリヤ : へへ またね!(手を振って。)

テラ : 工場にお礼の念を送りつつ、酒場へ行こうか

コリン : ん、三人ともまたな~。チラシのとこに来るの楽しみにしてるから!

マリヤ : うん! こんどは そとで あお!

マリヤ : (そっちで)

テラ : 俺達も、また座標を送る

ハーヴィ : ≪またいっぱい遊ぼうね~≫

テラ : では、またな

シュガーポップムーン : は~いっ!(手を振って)

ジレイ : (一度だけふりむいて)

ジレイ : (ひら と手を振った)

コリン : (ぶんぶんと手を振った。)

ハーヴィ : (にぱ!!手を振り返した)

シュガーポップムーン : えっと…… あ!

コリン : 急に静かになったな……。

ハーヴィ : (おどる。)≪ジレイも可愛くなったもんですなー。≫

ハーヴィ : ≪えーっと、オレたちも次行かないとね。≫

シュガーポップムーン : あのね、あのね、わたし…遊園地も回っておきたいなって思うんだけど、音楽室も行きたいなって……

ハーヴィ : ≪! うん、いいね。あそこオレ好き!≫

コリン : 音楽室……、(初めに案内された日から、そういえば足を運んでいなかった。)

コリン : うん……、音楽室、いいな。あそこも大事な場所だから、おれも行きたい!

シュガーポップムーン : うんっ!ありがとうっ!あそこも、思い出のひとつだもん!

シュガーポップムーン : (脚先を鳴らして)



シュガーポップムーン : (もう、壊れてしまったイミテイターに挨拶を向けて。)

ハーヴィ : (同じようにして、手を振った。)

コリン : 、(二人と同じように、手を振る。)

コリン : お疲れ様。

シュガーポップムーン : おつかれさま、ですっ!

ハーヴィは、筆記具を使った。

ハーヴィ : (『お疲れ様』と書かれた紙をポケットに入れた。反応はないだろう。)

シュガーポップムーン : (ガチャ) (ビクッ)

コリン : 誰か音楽流してそのまま出て行ったな……。

ハーヴィ : ≪思ったより激しいな?≫ (すごいかっこいい演奏をしている音楽家イミテイターを見て)

シュガーポップムーン : はげしい、です……!

コリン : かっこいいから好きだけど、入った瞬間はちょっと、音楽室のイメージと違うからビビるな。

シュガーポップムーン : ふふふっ たしかにそう、かもっ

シュガーポップムーン : ……(演奏者を見つめる。最後までここで音楽を奏で続けるのだろうか。)

コリン : 何かこう、入る前は色々考えてたんだけどさ。

コリン : ここの音楽で8割ぐらいとんだな……。

シュガーポップムーン : ? (振り返ってから、少年の言葉にくすくすと笑って) 

シュガーポップムーン : 前に一緒に来た時とは大違い、かも?

コリン : だな~。前は落ち着いた音楽だったし……(部屋の隅の一角を見て)

楽曲のリクエストを行った。

コリン : それにハーヴィが楽しそうにしてて、

コリン : あ、そう、この曲。

ハーヴィ : ……(端末を音楽家イミテイターのほうに見せた。と、曲が変わる。)

ハーヴィ : ≪演劇用だからかな。音楽とか踊りとか、そういうのが好きみたい。≫ (曲が変われば振り向いて、向けられた端末にはそんな文字。)

シュガーポップムーン : (曲に合わせて小さく揺れる。)

コリン : あの時は……、その、シュガーもハーヴィも、色々ごめんな。

シュガーポップムーン : わたしは……あの時は、あのわたしがわたしで、それでコリンを笑顔にできてたなら、それはわたしのうれしいことだった、かな?ちょっと難しいけど……

ハーヴィ : (ふるふると首を横に振り。) ≪謝らないといけないのはオレのほうだ。オレが『イミテイターは道具だから、そういうものだから』って言わなければ、コリンも余計に嫌な気持ちにならずに済んだ。≫

コリン : そーだな……。あの時のおれは、嬉しかった。シュガーが、おれのしたことで喜んでくれたのが、……おれの思い通りの反応をしてくれたのが。

コリン : でも、もうそういうことはしない。約束する。

コリン : ハーヴィもさ、ハーヴィが……2049が、あの話をしてくれたから、おれはメセムの言ってた「イミテイターは思考する」って話をちゃんと考えることが出来て、ハーヴィとああいう話が出来て、今こうやって友達になれてるんだ。

コリン : だから、うん。 ごめん、だけど、ありがとう!

コリン : ハーヴィとシュガーでした話のおかげで、今こうやって友達になれてるんだと思うから。

ハーヴィ : ≪もう済んだこと。……コリンと友達になれてよかった。≫

ハーヴィ : ≪けど……そうだ、アルト。アルトに今度また会ったらさ、お礼言わないといけないんだ。オレ、アルトに『ちゃんとコリンと話せ』って言ってもらったからちゃんと本当の事を伝えなきゃ、って思って。≫

シュガーポップムーン : わたしは……わたしというイミテイターで嬉しくなってくれてありがとうって気持ちと、今こうやって一緒に居て、大切になって、お話することができる事……今のわたしを受け入れてくれたこともありがとうって、どっちも思ってるの。

シュガーポップムーン : アルト様がハーヴィの背中を押してくれたの?今何処にいるのかな……?

コリン : あいつが……!? アルトが……、

コリン : なんか、意外だな……。あいつ、誰に対しても興味ない、みたいだったから。

コリン : そっか。でも、ハーヴィのこと見てくれてたなら、お礼言わなきゃな。

ハーヴィ : ≪うん。……そもそも、オレがハーヴィに戻ろうって決心がついたのもアルトのおかげだ。≫

ハーヴィ : ≪ゼータの『生き延びてほしい』がオレに『生きてる』を思い出させてくれて、アルトがオレに『生きたい』の勇気をくれた。≫

ハーヴィ : ≪……そうだ、さっき手紙届いたんだよね。街にいるうちに電子メッセージで返事しとかなきゃ。≫

マリヤ : はっ

テラ : はっ

テラ : じゃました?

シュガーポップムーン : はっ

マリヤ : はやいさいかい!

コリン : おっ

ハーヴィ : (ビシシ~👉)

ジレイ : また会ったな

コリン : よっ

テラ : 広いようで狭い街であった

ジレイ : それとも 永遠の別れにしておいたほうがよかったか

マリヤ : だいじょぶ? あのね あいさつしていこー とおもって

ジレイ : そもそもだなテラ 当たり前に

ハーヴィ : ム~!!!

シュガーポップムーン : え~っ!?

ジレイ : 町中を歩いていたらこうなる

テラ : (ジレイを抓る)

マリヤ : あ~

ハーヴィ : (ドス! 弱頭突き)

マリヤ : あ~

シュガーポップムーン : ジレイさん、だめだめのお言葉です

テラ : (またもみくちゃである)

ジレイ : ぐおッ は? 俺?

コリン : こえーこと言うからだろ

テラ : ピアノを引いている時はあんなに紳士的で美しいのに……

ハーヴィ : (べしべし! つい最近お別れいやだと言ったばかりなので 抗議をしている。)

テラ : すぐそういうこという

シュガーポップムーン : 今のはだめだめイミテイターさんでした -10点

ジレイ : 辛辣

マリヤ : げんてん されtる

マリヤ : (されてる)

テラ : SPが…(シュガーポイント)

ハーヴィ : (べしべしべし!!)

ジレイ : そ そこまでか

コリン : ハーヴィがすごい抗議してるぞ。

ハーヴィ : ン~~~~!(ペチ!!!!)

ジレイ : ええい何か言え 言わなくていいから記せ

ハーヴィは、筆記具を使った。

ハーヴィ : ≪ふざけやがって≫ (こわめの字体)

マリヤ : わあ

ジレイ : そんなに

シュガーポップムーン : わあ

テラ : 激おこ

テラ : 何度でも、またね だろう

ハーヴィ : ム!!≪冗談はさておき傷付いた。ハートブレイクイミテイター≫

テラ : お仕置きとして……いつか皆にピアノ引いてほしい また

テラ : ジレイのピアノは好きだ

ジレイ : いや すま すまない……? すまないが適切な言葉なのか?

シュガーポップムーン : (タケナカさんをなでなでし、タケナカさんのおててを持ってハーヴィをなでなでした。)

ジレイ : 何をそんなに怒っているのだ

テラ : (なでなでタケナカさん)

ハーヴィ : (ごきげんなおった。)

コリン : ジレイ、ピアノ弾けるんだ……。おれも今度聞きたいっ。

ハーヴィ : ≪オレがなんで怒ってるか、わかる? わかんないか。ハア~≫(ごきげんもどったかも。)

ジレイ : なにこいつ

ジレイ : (カブトムシゴーストみてえな拗ね方をしている)

テラ : ナイーブだ

ハーヴィ : ≪ジレイくんっていっつもそうだよね。ハアー≫

シュガーポップムーン : ジレイさん、花火もできてピアノもできるんですね~っ!えへへ、楽しみですっ!

コリン : ハーヴィのこういうところは初めて見たかも……。誰の真似なんだよ。

テラ : まぁでもな

テラ : ジレイは本当はわかってるから……

マリヤ : ななめのハーヴィ

テラ : 不器用なんだ。今日のところは許してやってくれ

ハーヴィ : (むふん。)≪冗談だしちゃんと分かってるよ。本気で怒ってたらもうぶっ飛ばしてるもん。≫

ハーヴィ : (さっき頭突きしていた気もするがまあそれはそれ。)

テラ : お許しイミテイター

マリヤ : おゆるしだ~

ジレイ : (頭突きはぶっとばしに入らないのか どうなんだ ジレイはいぶかしんだ)

シュガーポップムーン : でもでもっ また会おう~って言ってもらったほうが嬉しいですっ

ジレイ : わかったわかった わかったってば 俺の話はいいだろう

テラ : さて

テラ : そろそろメセムさまのもとへいこう

マリヤ : あ~またいちぬけ はあい

マリヤ : そのまえに

テラ : ジレイが相変わらずのぷんぷんになってしまったところで

コリン : ぶんぶん

マリヤ : ここできて みんなで えんそう きけて たのしかった です

テラ : あぁ

ジレイ : そうだな 俺が演奏者であることを話してばかりでは このピアニストイミテイターも 俺に嫉妬……

マリヤ : (ピアニストのイミテイターに手を振って)

シュガーポップムーン : ?

ハーヴィ : ≪自分でぷんぷんの原因作るんだもんなあ。≫

テラ : (ピアノイミテイターにお辞儀)

ジレイ : そうだな

コリン : さっきまでずっと激しめの演奏してたもんな……。特にお疲れ。

マリヤ : おつかれさま と ありがと だね

シュガーポップムーン : はいっ おつかれさまと、ありがとう、ですっ

テラ : さて、では再びのまたねだ

ハーヴィ : ≪ここ、みんなと来れて本当に嬉しかったなあ、2049が初めて誰かと一緒に入った人間の施設なんだ。≫

テラ : ……

ハーヴィ : ≪うん、またね。≫

テラ : 思い出いっぱいだな

テラ : 何度か遭遇しそう

マリヤ : へへ おもいで! またね!

ジレイ : ここのイミテイターは 人間様も

コリン : ん、ありがとうも。

ハーヴィ : (思い出いっぱい、その言葉には、満面の笑顔を返した。)

ジレイ : モノに感謝と別れを告げるのだな

マリヤ : (三人にも手を振って)

テラ : (つつく)

テラ : ……いこうか

ジレイ : (無視した ……わざと)

テラ : "

ジレイ : 俺はわからん それはきっと この街にいた時間が短いから

ジレイ : 貴様らには 俺に無いこの場所への愛着がある

マリヤ : んふふ

テラ : ……

テラ : 次の新居……

テラ : 愛着たっぷりにしてやる

コリン : 例え壊れてたって、元はハーヴィやシュガーたちと同じイミテイターだったし、

テラ : 覚悟しろ……

ハーヴィ : ≪ここは2049が生きて仕事した街だ。≫ ≪そこに敬意を払うのが俺の役目。≫(それだけ返し)

ジレイ : 早く行け 詰まる

コリン : お世話になったのは事実だからな。

テラ : ……はい

マリヤ : はーい

シュガーポップムーン : ジレイさんが……

コリン : じゃあまたな~。

ハーヴィ : ≪またね~ また何回か会ってもまたね!≫

シュガーポップムーン : ジレイさんがもし、何処かを眺めた時に、何かを思い出して、それが嬉しかったことなら、

シュガーポップムーン : それは愛ってことだとおもいますっ!

ジレイ : …………

ジレイ : ヌハハハハハ

ジレイ : 良いことをいう

ジレイ : さいごにそれが聞けて良かった

シュガーポップムーン : いつも通りの笑い声でしたっ

コリン : 、 ……愛かあ。

ハーヴィ : ≪うん。元気になったみたいでよかった。≫(去って行った扉を見て。)

シュガーポップムーン : うんっ!えへへ、二人に教えて貰ったからっ

ハーヴィ : ≪オレも。二人から教えてもらったよ。≫

コリン : おれも、多分……、親父はおれのこと、嫌いじゃなかったんだって今なら思うんだけど……、

コリン : でも、二人から貰った愛は、親父たちからのとは違う愛だ。 おれの知らない愛だった。

コリン : だからおれも、二人から教えてもらったんだ!

ハーヴィ : ン。(嬉しそうに、少年の傍らへ。いつものように肩を抱き寄せる。)

シュガーポップムーン : (少年の片手を取って、両手で握った。浮かべる笑みは三人揃って同じだったことに対してで。)

コリン : へへ(隣のシュガーの手をぎゅっと握り、ハーヴィに肩を寄せる。しあわせくうかんだ)

ハーヴィ : ≪いっぱい、いろんな愛してるを見付けて行こうね。これから。三人で。≫

シュガーポップムーン : うんっ!!

コリン : うん!

ハーヴィ : (にこりと微笑んだ。)

コリン : (穏やかな音楽の中、しばらく想い出に浸って。よし、と声をあげる。)そろそろ遊園地の方行くか!

ハーヴィ : ≪うん!≫

シュガーポップムーン : うんっ!他、二人はまわりたいところ、ある?

コリン : ん-、テラたちには会ったしなあ。

ハーヴィ : ≪えっと……、そうだ、ゼータの工房とメセムのアトリエにも寄りたいな。まだいたらいいんだけど≫

シュガーポップムーン : じゃあじゃあ、寄っていこっか!

コリン : わかった!



シュガーポップムーン : ……あれ?

コリン : あ!

ハーヴィ : ≪そういえば、さっきマリヤたちもメセムんとこ行くって言ってたね。また一緒になるかな?≫

『作品名「門出の風景」』

シュガーポップムーン : (メセムのアトリエの前、掲げられた部分を見て。)

ハーヴィ : ……!

シュガーポップムーン : 門出の風景……

ハーヴィ : ≪メセム、かっこい~……≫ 

コリン : な~。こうやって絵で表せんの、おれの好きなかっこいいとはまた違うかっこよさだよな。

ハーヴィ : ≪なんていうか…… こう…… スマート……?≫

シュガーポップムーン : スマート~っ! ね、ね、中も覗いてみる?

コリン : スマート……、それか……!?

コリン : ん!みよーぜ!

ハーヴィ : ン!



シュガーポップムーン : はっ

マリヤ : それもたのしそ、 あっ!

コリン : よー。

テラ : (ハーヴィの絵を見せている……スケッチブックの切れ端)

マリヤ : また~(きゃあきゃあ)

ジレイ : 冥界の女主人の顔も

テラ : 感動の再開

ジレイ : 三度まで

メセム : (短い間ではあったが過ごしていた空き家。キャンバスの形に埃だけが残っている。そこにいたものはもう旅立ったと言わんばかり)……お、またぞろぞろと

テラ : ジレイ先生

テラ : (ビンタした)

ハーヴィ : (中頭突き)

マリヤ : あ~

ジレイ : がああああああ

シュガーポップムーン : えへへ~っ ぎゅうぎゅうですっ!

テラ : 殴られたくてやってる?

ハーヴィ : ≪あ、オレの絵だ!≫

テラ : こほん

コリン : ハーヴィの絵だ!それ、すごい綺麗だよな!

テラ : とにかく、メセム様は……間違いなく、この都市の彩りであられました

メセム : アア~もっとよく見せろ。こりゃまたのびのびと描かれてるな

シュガーポップムーン : メセム様~っ!(手をぶんぶん) あ!ハーヴィの!

ハーヴィ : ≪このやり取りさっきやったから長引かせないからね。≫(頭突き終了)

マリヤ : カラフル! きれいな みどりの せん

ジレイ : 我々は出るか このままでは私どもは一生この街を出られない

テラ : 沢山の芸術を、ありがとうございます。俺たちイミテイターには、少し難しいところもありましたが……

ハーヴィ : ≪テラをイメージしました。エヘ≫

マリヤ : んふふ おはなし しちゃうもんね

テラ : てれる

マリヤ : またね! メセム! さんにんも!(手を振って)

コリン : またな~!

テラ : 皆の絵、貴方の絵を見るたびに……マナが弾みました

テラ : というわけで、先へ行きます

テラ : ……また新居の地図を置いておくので

テラ : よければ、また会いましょう

テラ : ……ありがとうございました

メセム : う~む、私も絵の100%を理解しているわけではない。新天地でもまた気に入りの芸術を探せよ、人生の彩りになる。

テラ : ジレイの芸術の話も、楽しかった

メセム : こちらこそありがとう。また顔を見に行くよ……ジレイの話?興味深いものが出てきた

テラ : 芸術大好きイミテイターでした

ジレイ : ふ 深くは語りません 一言で結構

コリン : 芸術大好きイミテイター……!?

マリヤ : (笑って)

ジレイ : 私は軍国主義を取るラインシャッハの軍人ですが

コリン : 全然そんな印象ねえ……。

ハーヴィ : ≪よく言うよ。すごい語るのに。≫

テラ : ああっ

メセム : 素晴らしい。芸術大好きイミテイターでい続けろ……

ジレイ : あなたの美術の世界観はとても好ましかった

シュガーポップムーン : ふふふっ

テラ : (会釈して、マリヤを追いかけていった…)

ジレイ : この意味がきっとあなたになら分かるはず

メセム : ウム、わからないこともないな。ありがたい言葉だ、しばらく咀嚼するとする。

ジレイ : ふふふ

ジレイ : (男はかっこつけイミテイターだった……)

ジレイ : ……では 失礼

メセム : はっは。ではな

ハーヴィ : (ジレイの言葉を聞きながら、嬉しそうな様子でアトリエの中を見て。それから、去っていくあなたたちには笑顔を向けた。)

コリン : (全然分からなかった。大人の会話だ~。)

シュガーポップムーン : (去っていく者達にはまた手を振って)

ハーヴィ : ≪……お話の邪魔しちゃった?≫

メセム : いや?屋敷の絵を渡したりなんなりしていただけだ。三人はまだ出発してなかったんだな

ハーヴィ : ≪ならいいんだけど。うん、今は思い出の場所巡り中かな。≫

コリン : うん。バベルをぐるっと回ってからにしようって。

コリン : 多分あの三人も一緒。

シュガーポップムーン : はいっ!えへへ~ なのでメセム様のアトリエにもゴー!しましたっ!

メセム : なるほど。巡り中。(ニヤリと笑った)

メセム : 思い出の一つに加えてもらえている。光栄だなあ

ハーヴィ : ≪もちろん! メセムにはお世話になったし! 絵描くのすっごく楽しいよ! ここ出てからもずっと描くから!≫

メセム : ははは、そうしろそうしろ。いずれ個展もやれ。

シュガーポップムーン : お絵描き、たのしいですっ!メセム様とのお話もたのしかったですっ!

シュガーポップムーン : 個展

コリン : そりゃ当然だろ!おれもメセムにいっぱい教えられたしな。

ハーヴィ : ≪個展~!? すごい! 芸術家って感じ!≫

コリン : 個展、って……、メセムのこーいうアトリエみたいなところってことか?

メセム : キュレーターの手伝いくらいならしてやる。…こういうのでもいいしもっときれいな場所でもいいし……(荷物はあらかた片付けられたが元汚部屋。まだそれを感じられる…)

シュガーポップムーン : あたらしいおうちの近くにいいところ、あるかな~? はっ

シュガーポップムーン : 画材屋さんも ひつよう……?

ハーヴィ : ≪画材屋さん、探さないとか……。≫

メセム : 画材は必須だなあ……木炭くらいなら簡単に作れるが

ハーヴィ : ≪えへへ、でもメセムが手伝ってくれるなら心強いや。じゃあ画材屋さん探しもやることリストに追加…… あ、≫

コリン : 個展するなら、そーいう場所も大事だよな!

コリン : いっそさっき言ってたところに飾ってもらうか……!?

メセム : お、楽しそうな話が纏まっているらしい?

ハーヴィ : ≪メセムにも渡しとくね。オレたちが住むとこのチラシ。≫ (と、Diner & Motel altn/prgrと書かれた風変わりなチラシを渡し。)

ハーヴィ : ≪うん、結構面白そうな区画がリーンにあったからさ。そこで色々したいねって≫

シュガーポップムーン : (じゃじゃーん!と、チラシに向けて両手をひらひらした。)

コリン : そ!ハーヴィが見つけて来てくれたんだ!

メセム : (受け取った。なになに…と眺めて)ダイナー…モーテル。よくこんな豪勢なところを見つけたな、ハーヴィ。不動産向いてるんじゃないか?

ハーヴィ : ≪フフ……すっごい数多の書類を書いてリーンじゅうの物件探したよ……≫

シュガーポップムーン : 重労働……っ

メセム : お疲れさまだ……

コリン : そ、そこまでしてくれてたのか……。ありがとな……!!

シュガーポップムーン : えへへ~っ ありがと、ハーヴィっ!

ハーヴィ : ≪エヘヘ……。まあ頑張った分だけいいところだから。メセムも遊びに来てね!≫

メセム : 行っていいなら邪魔しに行く。新居の祝いにどでかいキャンバスでも買ってきてやるよ

シュガーポップムーン : どでかいキャンバス!

ハーヴィ : ≪やった~!! 描いたら飾ろ!描いたら飾ろ!≫

コリン : やった!メセムも来るのか!賑やかになるな~!

コリン : そっちも楽しみにしてる!

メセム : 2mよりでかいやつ。静かに暮らすより賑やかな方が楽しそうだ

コリン : 思ってたよりでけえ

ハーヴィ : ≪すっごいでかいやつだ! えへへ、思いっきり描けるね≫

コリン : 2mより……(メセムの頭の上……天井を見上げた)

シュガーポップムーン : はいっ!楽しみですっ!メセム様が遊びに来て下さるのも、ハーヴィがぐわーっておっきい絵を描くのもっ!

コリン : すごい作品になりそうだな……!

ハーヴィ : ≪えへへ、ワイヤーで足場作りながら描いたらたのしそ……≫

メセム : ワイヤーを使って描くという手も……構想が広がるなぁ。退屈しなさそうでいい。

ハーヴィ : ≪これからの楽しみがいっぱいだ。毎日楽しくなるといいな!≫

メセム : そうなることを願ってるよ。楽しみの一つに加えてくれてありがとうな。

シュガーポップムーン : じゃあじゃあっ メセム様、絶対遊びに来てくださいね~っ!

コリン : ハーヴィとシュガーと一緒に待ってるからな!

シュガーポップムーン : それでいっぱいまた、いろんなこと、おしえてくださいっ!

ハーヴィ : ≪ううん、お礼はオレがしないと! オレに楽しいを教えてくれてホントにありがと!≫

ハーヴィ : ≪向こうで会えるのも楽しみにしてるね!≫

メセム : ふふ、こちらこそ。絶対行くから慌てずのびのび待っていろよ。

シュガーポップムーン : のび、のび!

コリン : ん!その間に画材屋さんとか探したりしとくよ。

メセム : 現代芸術のイロハでも教えるか、そのときは……。それがいいな。

ハーヴィ : ≪よし、じゃあ色々準備しとかないとだ! ……ずっとおしゃべりしてたいけど、このままだとメセムの出発が間に合わなくなっちゃいそう。そろそろ行こうか?≫

メセム : じゃあ通りに出るところまで一緒に行こう。オマエたちは他にも見て回るだろ?

コリン : うん!バベルで見て回りたいところはまだあるからな!

シュガーポップムーン : はいっ!あとはゼータ様のところと、遊園地ですっ!

ハーヴィ : (ぱっと表情を明るくさせて)≪うんっ! 一緒にいこ!≫

メセム : いっぱい回るなあ。いいことだ…(頷きつつ、木製鞄を肩に掛けた。荷物はそこに全部収めたらしい)

メセム : よし、出るぞ出るぞ~



メセム : (門出の風景。書かれたタイトルとあなたたちの姿を交互に見やる。いい画だ。)

ハーヴィ : (ぴょん、と嬉しそうに数度跳ねて。)≪これ、すっごいかっこいい!!≫

シュガーポップムーン : ?(メセムを見遣って、少し頭を傾げた。)

メセム : ふふ、嬉しい。

コリン : ?(同じくメセムと門出の風景を交互に見やる。首を傾げた。)

メセム : (「門出の風景」それはこのアトリエ、空き家で既製品。レディメイド。でもそこに込められた意味は人それぞれで、受け取る解釈も色々だ。芸術は不定形で分かりづらい、だからこそ面白くひとの心を打つ。)

メセム : ま、適当なスタート地点にしてくれ。忘れてしまってもいいが。

シュガーポップムーン : ?? (更に首を傾げた後、)

ハーヴィ : ≪スタート……?≫ (こて、と首を横に倒し)

コリン : 門出だから、ってことか……?

シュガーポップムーン : 忘れないですよ~っ!アトリエのこと、この風景も、絵も、メセム様のことも、“思い出”もっ!(洗われた、けど少し汚れているグローブに包まれた腕を振って。)

メセム : (眉を下げて笑った)そういう作品だったらいいなってこと。ふふ、ありがとう。

ハーヴィ : (思えば、青年が”自由”を考え、それを得るきっかけとなったのはこの場所で。)

ハーヴィ : (ゆえに端末はこう語る。)

ハーヴィ : ≪……うん、ここはオレのスタート地点。もしもオレが壊れて忘れたって、それはずっと変わらないよ。≫

ハーヴィ : ≪メセムに会えてよかった。これからもよろしくね。≫

メセム : (覚えている人がいなくなっても、あった事実は無くならない。いずれバベルが歴史から消えてしまっても、確かにそれは”あった”のだ)

メセム : こちらこそ、会えてよかった。ぜひ末永くよろしくしたいところ。……また会う時まで、一時さよならだ。

ハーヴィ : ≪またね!!≫(端末を頭の上に掲げて、その場で何度も小さく跳ねる。あなたの姿が見えなくなるまで、そうするだろう。)

コリン : またな、メセム!!おれも忘れないで、覚えてるよ!

シュガーポップムーン : またっ、お会いしましょ~っ!!メセム様~っ!(同じように小さくぴょんぴょんと跳ねながら大きく腕を振る。)

コリン : (二人が跳ぶのに合わせて手をぶんぶん振りながら、あなたを見送る。)

メセム : (ひらりと手を振って歩いていく。タバコと油絵具の独特な香りを暫し残して、それもいずれは風に攫われていくだろう)

シュガーポップムーン : ふふふっ (その姿を見送って、小さく笑う。)

ハーヴィ : ~♪ (嬉しそうにその場でくるりとターン。)

コリン : メセムって自由人、って感じだよな。

ハーヴィ : ≪うん、ジレイとかテラとは違うけど、かっこいい。≫

コリン : うん!おれ、ああいうかっこよさが好きだ!

シュガーポップムーン : スマートな……かっこよさ?

ハーヴィ : (こくこく!)

コリン : なんか、掴めない感じで、背高くて、いろんなこと教えてくれる!

コリン : かっこいい!

ハーヴィ : (こくこくこくこく!!)

ハーヴィ : ≪えへへ、早くまた会いたいな。 それじゃそろそろオレたちも行こうか。≫

コリン : ん、だな。

シュガーポップムーン : うんっ!えっとえっと、次は工房~!



『AZ機工房』

シュガーポップムーン : (ひょこ、と覗き込んで)

コリン : ゼーター……は、もういないのか。

ハーヴィ : (にゅん。扉の隙間から顔を出し。)≪いない……。≫

シュガーポップムーン : ゼータ様~~~…… は、いないみたい?

ハーヴィ : ≪もう行っちゃったかなあ。まあ仕方ないか……。あんまりゆっくりしてても間に合わなくなっちゃうしね。≫

シュガーポップムーン : それもそう、かな? ……(工房を見回して)

シュガーポップムーン : ここで、メンテナンス、してもらって……何も燃やされないまま、お話しできるようになって……

シュガーポップムーン : ……わたしのこと、ここに連れてきてくれて……気に掛けてくれて、うん、いっぱいありがとうって、何度も言っちゃうねっ

ハーヴィ : ≪……オレも、出来れば直接お礼言いたかったな。≫

コリン : あの時はいきなりだったのに、いいよって言ってくれてありがとな。シュガー。

コリン : ゼータ、結構忙しくしてたみたいだもんな……。リーンの方にいると良いんだけどな。

ハーヴィ : ≪狼の牙のほうで調査するって言ってたから、いるとは思うんだけど。 ……シャノアも一緒かな。≫

シュガーポップムーン : テラさんたちにチラシ、渡したから、ゼータ様たちにも伝わるかも!

コリン : だな!テラとゼータは仲良かったし、これからも会う予定あるかもしれねえし!

コリン : シャノアもきっとゼータと一緒だろ。マスターって呼んでたみたいだし……。

ハーヴィ : ≪だね! 通信使えるうちにテラみたいに座標送ってもいいし。≫

ハーヴィ : ≪だと、いいな。 ……シャノア、軍に回収されるかも、って言ってたから。その後二人がどう話したかは分からないけど……。≫

ハーヴィ : ≪……また会いたいな。≫

コリン : えっ……!

シュガーポップムーン : シャノアさん……

コリン : で、でも、ゼータがそんなの放っておかないだろ!

ハーヴィ : ≪放っておかないはず、だけど。オレが見た時はその話を二人でしてたんだよ。≫

ハーヴィ : ≪……ジレイやテラみたいに、いい方に変わってくれてるといいな。≫

コリン : そっ、……か。そうだと、良いな……。

シュガーポップムーン : ……じゃあじゃあ、また、お話聞かないと、だねっ!

コリン : うん、うん……!そうだよな……!!

コリン : 絶対ゼータのこと見つけて、話聞かなきゃ!

ハーヴィ : ……ン!

シュガーポップムーン : ふふっ じゃあ、ここともありがとうと、おつかれさま!

コリン : ん!ずっとゼータのこと見守ってくれてありがとな!

ハーヴィ : (壁のヒビの隙間に、「ありがとう!」と書いた紙を隠すように差し込んで)

シュガーポップムーン : (工房の空間に向かって手を振った。)

ハーヴィ : (手を振れば、その場を後にする。)

コリン : (最後に一度大きく手を振って)



コリン : 遊園地、全部回ってたら朝の飛空艇に間に合うかな……。

シュガーポップムーン : (遊園地のゲートを見上げる。)

シュガーポップムーン : わたしは、こうやって一目見て……あとは、あれを劇場から受け取ったら大丈夫かなって。

ハーヴィ : !!

ハーヴィ : ≪譲ってもらえたの?≫

コリン : あ!前言ってたやつ!

シュガーポップムーン : うんっ!えへへ、わたしがキャストだからなのかな?それハーヴィだって、作品の関係者ってことになるかなって……色々お話して。

シュガーポップムーン : だから、受け取ってくるねっ!ふたりはえっと……はい!いちおう、これも!

[期限切れのチケット] を手に入れた。

コリン : あ、そっか。チケット。

コリン : すっかり忘れてた。ありがとな、シュガー。

シュガーポップムーン : (期限切れのチケットをそれぞれに手渡す。今まで沢山繰り返して来て、そして最後になる、そんな仕草。)

ハーヴィ : ≪そっか……よかったあ……。 チケットもありがとうね!≫(よかった、と表示する端末の持ち主は、心底安堵した様子で。)

シュガーポップムーン : うんっ! 折角だから、好きにお土産とか買っていってね~っ!

シュガーポップムーン : (軽い足取りで遊園地に入場した後、手を振りながら劇場の方へ)

コリン : お土産……、なら、DXマンドラゴラも買っておいてやるか。

ハーヴィ : ≪いいね、三人分並べようか。ヤムヤムちゃんと。≫

「入■■入■ チケットを提示してください」
「人間様、ようこそ!」
「そそそそそそ■■■■■■■■■■■■」
[期限切れのチケット] を失った。

コリン : な!きっとかわいい!

コリンは、ポップコーンを使った。
ポップコーンを口に運んだ。
コリンは8回復した。  ([5]+3)
「koんにちワ! 風船いる?る?る?」
「目が覚める頃には萎んでいるから気を付けてね」
ハーヴィは[手に風船]になった

コリン : こーいうのも食べ収めなんだよなあ……。(ポップコーンを受け取って)

ハーヴィ : ≪そうだねえ……。リーンでもいっぱい食べれたらいいんだけど。≫

ハーヴィ : ≪けど、ここのポップコーンは今日で最後だ。≫

「ポップコーンは如何ですか?」
取引をしました。
5ルド失った。
[ポップコーン] を手に入れた。
ハーヴィは、ポップコーンを使った。
ポップコーンを口に運んだ。
ハーヴィは4回復した。  ([1]+3)

コリン : ん……、だな。

コリンは[手に風船]になった
飲食物を販売している。
コリンは、ハンバーガーを使った。
ジャンクなおいしさだ。
コリンは9回復した。  ([6]+3)
取引をしました。
8ルド失った。
[ハンバーガー] を手に入れた。
コリンは、コーラを使った。
しゅわしゅわ弾ける!
コリンは4回復した。  ([1]+3)
ハーヴィは、ハンバーガーを使った。
ジャンクなおいしさだ。
ハーヴィは5回復した。  ([2]+3)

コリン : (片手にコーラ)(片手にハンバーガー)

コリン : 最強

ハーヴィ : ン。(おいしそう)

光るマンドラゴラなど、遊園地の記念品を販売している。
この園を出たら、きっと思い出以外には役に立たない。
取引をしました。
10ルド失った。
[DXマンドラゴラ] を手に入れた。

コリン : あ、シュガー!ありがとな。

ハーヴィ : (ふわふわのお友達を得た)

ハーヴィ : ン!(手を振って)

シュガーポップムーン : (新しく荷物を抱えながら二人の元へ。)

コリン : (DXマンドラゴラを買っている。かわいいね。)

シュガーポップムーン : あっ!DXマンドラゴラ!

コリンは、DXマンドラゴラを使った。
──────────!!
ハーヴィは、DXマンドラゴラを使った。
──────────!!

コリン : 折角だからな。ヤムヤムちゃんとふわふわの友達。

ふわふわ : (ふわ~ おともだちがふえました)
シュガーポップムーンは、ヤムヤムちゃんを使った。
──────────!

シュガーポップムーン : (ヤムヤムちゃんも共鳴した。おともだちがふえたね!)

シュガーポップムーン : えへへ~っ!おともだち、ふえました~っ!

コリン : DXマンドラゴラとヤムヤムちゃんとふわふわで並べてやろうな~。

シュガーポップムーン : あっ!そうです、これ…… あのね、これ、映画のフィルム!(白の布に包まれた真っ黒な容器がある。その中にフィルムが保管されているようだ。)

シュガーポップムーン : 低い温度と、低い湿度で保管してください、って!

コリン : こんなちっちゃいのに……。

ハーヴィ : ≪あ! それが映画のフィルム? えへへ、リリアねえのやつ……。≫

ハーヴィ : ≪わかった。大事に保管しないとね。≫

シュガーポップムーン : うんっ!はい、ハーヴィ!(それを真っ直ぐに青年へと差し出す。)

ハーヴィ : (差し出されたものを人形の両手が受け取り。ガラス細工にでも触れるかのように、慎重に、大事そうに。)

ハーヴィ : ≪……本当にありがとう、ポップ。≫ (まっすぐに少女を見て)

ハーヴィ : ≪これでいつでもリリアねえに会えるや。≫

シュガーポップムーン : (首を横に振りそうになって、止まって。)わたしだけじゃなくって、きっとこの遊園地が……劇場がずっと守ってくれてたもので、………だから、まとめて、どういたしましてって、返しちゃおうかなっ えへへ~

ハーヴィ : ≪……本当に、ここにあってよかった。そうじゃなきゃオレ、≫

コリン : (少年に兄弟姉妹はいたことがない。それでも、大切な者に縁あるものを受け取るあなたを、嬉しそうに見守る。)

ハーヴィ : ≪……ううん。ポップと、この遊園地をずっとここまで守ってくれたみんなにありがとうだ。≫

シュガーポップムーン : ……うんっ!

ハーヴィ : ≪ね、ポップ。オレが受け取ったのは、オレのリリアねえとの思い出だけじゃなくて、この遊園地の、劇場の思い出でもあると思うんだ。≫

ハーヴィ : ≪だから、本当に、大事にするよ。託してもらったぶん。≫

シュガーポップムーン : ………

シュガーポップムーン : ……うん。 ……ありがとう、ハーヴィ。わたしも、わたしたちも、大切にしていこうね。

シュガーポップムーン : (フードドリンク販売、お土産販売、アクセサリーショップ、錆び付いたまま続いているパレード。開かないままのアトラクション。)(そして、風船の合間に隠れるもう誰も舞台に立つことの無い地下のステージ。)

シュガーポップムーン : (それらは遊園地として最後までそこにあり続ける。ここは確かに多くの者を笑顔にして、多くのさようならを繰り返した場所。)

シュガーポップムーン : たくさん、いっぱい、ありがとうで、おつかれさま。

ハーヴィ : (頷いた。彼<2049>がずっと避けてきた場所。けれど大事な宝物は、この地の歴史のひとつとなって守り守られながら、ずっと再会を待っていくれていた。)

ハーヴィ : (地下に埋もれた暗い記憶は、消えないけれど。守られてきたものに救われた青年<ハーヴィ>は。)

ハーヴィ : ≪オレからも、お疲れ様。≫

コリン : (遊園地には笑顔がある。だけど、良い想い出ばかりじゃなかったことを知った。)(それでもだ。ここはあなたとずっと共にあって、綺麗な想い出だってたくさんある。)(少なくとも、コリンはそう信じている。)

コリン : ああ……、お疲れ様。ずっとありがとう。

コリン : シュガーのジャグリングも、花火の夜も、観覧車から見た景色も、色んな映画も、食べたことなかった食べ物も、すっごく楽しかった!!

コリン : おれを笑顔にしてくれて、ありがとう!(シュガーに向けて、それから遊園地に向けて。)

ハーヴィ : (こくり、少年の言葉に頷いた。)

シュガーポップムーン : うんっ!楽しんでくれて、笑顔になってくれて、わたしたち、とっても嬉しい!(遊園地のキャストイミテイター。お客様を楽しませるイミテイター。夢を与えるイミテイター。)(それが少女にとっても変わらない性質。)

ハーヴィ : ≪ね、いつかさ、一緒にステージやろうよ。オレとポップの、……ポップのパレードと、マリオネッタで。≫

ハーヴィ : ≪ここがなくなっても、ここにいたってみんなに知ってもらえるように。≫

シュガーポップムーン : !(少し、目を見開いて) ………うんっ!

コリン : ……!!(目をきらきらと輝かせて)

シュガーポップムーン : やりたいっ!一緒にステージを作って、わたしたちを、今までのこと、披露したいっ!

コリン : おれも、絶対見たい!会場探しとか手伝うからっ!

ハーヴィ : !!≪嬉しい! それじゃあ三人で一緒に作るステージだね!≫

シュガーポップムーン : 三人っ!もっともっと嬉しいステージになるね~っ!!

シュガーポップムーン : えへへ、楽しみ、いっぱいいっぱい増えちゃった!

コリン : うん!いっぱい手伝う!二人のステージ、絶対見たいもん!

ハーヴィ : ≪うん! 絶対やろうね!≫

シュガーポップムーン : (くるり。その場で一度回って。)

シュガーポップムーン : (流れていく風船を見つめながら、この夢は萎まないと、萎ませないと思った。)

コリン : (真似してくるり、手を広げながら。ケープが揺れた。)

シュガーポップムーン : (笑い声を挙げて、ステップ、ターン。)

ハーヴィ : (たん、とその場でジャンプして一回転。パルクールに似たそれ。)

シュガーポップムーン : わ~っ!(ぱちぱち、拍手の音が響いた。)

コリン : うお!綺麗、かっこいい!(二人の"くるり"に拍手して)

ハーヴィ : ≪コリンのも素敵だった! 練習したら三人で出来るかも!≫

コリン : お、おれもできる……!?

シュガーポップムーン : コリンを投げてキャッチとかも出来ちゃうかも~!?

ハーヴィ : ≪それ、いいかも……≫

コリン : 投げて……キャッチ……!?!?

コリン : いいな……!!おれは出来ない、って思ってたけど、練習すれば良いのかも!

ハーヴィ : ≪きっと楽しいよ。ほら、一緒にポップのステージを上から観た時みたいにさ≫

シュガーポップムーン : うんっ!ほら、コリンが戦う時、えいえいっ!って出来るのと一緒!

コリン : 戦うのと一緒かあ……。そう言われたら、出来るような気がしてくるな。

コリン : おれ、戦い得意だし!

ハーヴィ : ≪うん、コリンの運動神経ならきっと出来るようになるよ! せっかくなら三人一緒のほうが楽しいもんね!≫

シュガーポップムーン : えへへ~ わたしたちが色々おしえてあげるねっ!

コリン : へへ、うん!シュガーとハーヴィが先生なら百人力だな!

コリン : 裏庭にトランポリンとかあったら良いよな……。買ってこれないか、ちょっと考えるか……。

シュガーポップムーン : (先生と言われた片方の少女は嬉しそうにその場で数回、ほんの少しだけ跳ねた。)

ハーヴィ : (にぱ!と笑顔。) ≪トランポリン、楽しそう……! えへへ、やりたい事がどんどん増えてくね≫

シュガーポップムーン : 用意したいもの、い~っぱい!えへへ~

シュガーポップムーン : ……… うんっ

シュガーポップムーン : (少女は一息、区切りを入れて。)……そろそろ、行こっか!

コリン : きっとこれからもいっぱい増えてくんだろーな。それも楽しみ!

ハーヴィ : (少女がそう言えば、青年は頷く。) ≪うん、そうしよう。

コリン : ん、だな。ずっとここで話しちまう。

シュガーポップムーンは[手に風船]になった
「さようなら!さようなら!さようなら!」

シュガーポップムーン : (ポップコーン売り、風船配り、観覧車案内、サーカステントを覗いて、残った二人のイミテイター。皆に手を振って。)

ハーヴィ : (ゲートを出れば、もう二度と戻れはしないだろう。一度振り返り、外へ。)

シュガーポップムーン : (最後に、ゲートのイミテイターの方へ。)

コリン : (他の場所と同じように、手を振る。)お疲れ様、楽しかったぜ。

シュガーポップムーン : ありがとう、おつかれさまっ ……行ってきます!

シュガーポップムーン : (少女は声を響かせて。)(ゲートを潜る。)

ハーヴィ : (やはり、紙にありがとうとお疲れ様を書いて。……一枚ではなく何枚か。それらをまとめて切り離すと、放り上げ。紙吹雪のようにひらひらと風に舞う。)

シュガーポップムーン : (風に舞う紙片を視線で追いかけた後に、静かにお辞儀をする。)

コリン : (舞い上がった紙吹雪を目で追う。自然と顔が上がって、サーカステントのてっぺん、観覧車が目に入った。)

シュガーポップムーン : (これで、最後。)(最後だけれど、一緒に連れていく。)

ハーヴィ : (ふと、少年の手を取って軽く持ち上げ。目配せ。それはまるで舞台のキャストが礼をするように、自分も空いた方の手を挙げて。)

ハーヴィ : (この場にふさわしい、餞を。)

コリン : (とおくを見ていても、ちかくのあなたにはすぐ気が付いた。)(ふっと笑って、もう片方の手を挙げて、)

マリヤ : (手を振る)

テラ : (観覧車へ)

ジレイ : (3度あることは 4度ある)

ハーヴィ : ン!!

マリヤ : (観覧車乗るぜ!の顔)

テラ : どのゴンドラがいい?

コリン : (手を挙げたまま、三人へ振る)

ハーヴィ : (頭突きは届かない。よかったね。)

ジレイ : 赤いと興奮するから赤

テラ : 興奮しないの

シュガーポップムーン : あ、 ──(顔を上げる。最後まで楽しもうとするお客様を見て、)

マリヤ : あかあか

テラ : あかいくか

マリヤ : あか~

ハーヴィ : (そうして。声を出さずとも。せーので一緒に。)

ハーヴィ : (── 一礼。)

シュガーポップムーン : (少女は静かにその光景を眺めて、それからもう一度。)

コリン : (綺麗な一礼。敬意と愛をこめて。)

シュガーポップムーン : (礼をする少女の流れない涙は、緩やかにひらめいて落ちる紙片がきっと代わりになった。)

シュガーポップムーン : (顔を上げて)

シュガーポップムーン : ふふふっ 二人とも、ありがとっ

ハーヴィ : (客席からの拍手をその身に浴びていたように長い一礼が終わり、顔を上げれば。)

ハーヴィ : ≪こちらこそ。≫ (そう言って、また笑う。)

コリン : (隣のあなたに合わせて顔を上げる。お礼を言ってくれたあなたには、笑いかけて)うん、こっちこそ!

シュガーポップムーン : (風船を揺らしながら微笑んだ。)

武装商人
「よっ」

コリン : よっ

ハーヴィ : ンッ(にぱ)

話題を選ぼう。
「おれはそろそろここを出るよ。色々きな臭くなってきたしな」
「じゃあな。ま、悪くはない時間だった。
結構安定して稼げたし。にしし」
「なんでこんな遅い時間まで営業してるのかって?
そりゃあ~お前さん……わざわざ聞いてやるなよ」
「最後の日なんだ、出血大サービスってことで。
閉店セールはねえけど!」

シュガーポップムーン : 商人さ~んっ!(ぶんぶんと手を振る)

コリン : 閉店セールはないのかよ。

取引をしました。
10ルド失った。
[便箋] を手に入れた。

シュガーポップムーン : いつも通り、ですね~っ!

ハーヴィ : (便箋をいくつか買った。しまい込み)

シュガーポップムーン : (便箋と蜂蜜とチョコレートと、そば粉を買った。)

コリン : ま、あんたも閉店じゃなくってまた別のところで商売するだろうしな。

ハーヴィ : ≪ありがとね。ここ出ても元気で。≫ (そんな文字を見せた。)

シュガーポップムーン : お気をつけて、ですよ~っ!またお会いしましょ~っ!

コリン : 元気でな~。仕入れん時にリーンに寄ったら顔出せよ!

コリン : 羊のしっぽに顔出したら依頼探してるおれらになんか売れるかもしれねえし。

シュガーポップムーン : うんうんっ

ハーヴィ : ≪ご贔屓さんってやつだね。考えといて!≫

コリン : 多分街を出るのはあんたが最後なんだろーな……。

コリン : バベルの最期の姿、ちゃんと目に焼き付けておいてくれよな。(そう言って手を振った)

ハーヴィ : ≪かもしれないね。遅れないといいけど…… まあこの感じなら心配いらないか。≫

シュガーポップムーン : (商人に向けて手を振る。)

シュガーポップムーン : そろそろ……出発、する?(二人の顔を交互に眺めて)

コリン : だな……。

ハーヴィ : …… ≪……うん。行こう。≫

コリン : ……(後ろ髪が惹かれて、立ち止まる。"名残惜しい"と口にしなかったのは無意識だ。)

コリン : お疲れ様、ありがとう、バベル。

シュガーポップムーン : (『バベル』を振り返る。)

シュガーポップムーン : ありがとう、おつかれさま、いってきます、一緒に。

ハーヴィ : (昨日は、少しばかり”使いすぎ”て。いつもよりいっそう出来ることは少ないが。)

ハーヴィ : ( もう慣れてきた起動コード。準備完了<COMPLETE>の文字のあと。)

ハーヴィ : 今までありがとう!!

ハーヴィ : またね!!!

ハーヴィ : (よく通る声が、響いた。)

シュガーポップムーン : また~~っ!!(青年と同じように声を張り上げて呼びかける。)

コリン : (あなたの言葉に少し驚く。バベルにはもう戻ってこれないと思っていたから。)

ハーヴィ : (『またね』。いつか、長い長い旅路が終わったその先で。)

ハーヴィ : (出会うだろう。2049に、マリオネッタに、ここで終わっていくものたちに、ここで終わっていったものたちに、)

ハーヴィ : (斯くも豪奢でハリボテな、天を衝き、崩れ行く灰色の塔に、)

ハーヴィ : (── バベルという、生きていた街に。)

ハーヴィ : (別れの言葉は一度きり。振り返れば服の装飾がぶつかり合って乾いた音を立て。)

ハーヴィ : (ヒビの入った旧型のデバイス。【2049の形見】を宙へと放り投げ、キャッチすれば。)

ハーヴィ : ≪行こ!≫

コリン : (目を閉じる。自分の旅路が終わる時、どこに戻って逝くのだろう。天だとか地だとか巡りだとか。そう言ったものへと還っていくのだろうか。)

シュガーポップムーン : (風が吹く。揺れる髪パーツを抑えながら『バベル』の景色と、自分と同じく人ではない青年と、自分とは違う人である少年を視線でなぞった。)(此処だから出会えた、生まれも形も違う三人。)(一歩、鋼鉄の脚を踏み出せば硬い音が鳴る。)

コリン : (死んだその後、人がどうなるかなんて少年は教えてもらっていなかった。ただ、骸に為るだけだと教わった。)

コリン : (だから、自分で決めることが出来る。「友達と一緒のところにいけますように!」それだけの祈りを、たった一言に込めて)

コリン : またね!!

コリン : (二人の横に軽やかに並ぶ。子ども特有の人懐っこい笑み。)

シュガーポップムーン : (終わりは考えない。今はただ生きていたいから。いつかを迎えるまで、傍にある幸せの四文字を抱きしめ続けられるように。)(巨大な門をくぐれば新たなパレードの始まりだ。)

シュガーポップムーン : ──しゅっぱ~つ!



外へ出ますか?
街道が続いている。

ハーヴィ : (荒野を歩く。鼻歌を、我慢できず声に出してめちゃくちゃになった歌詞の残骸を。幸せそうに。)

ハーヴィ : (かつて、RB2049-MA ”Gray” Harveyというイミテイターがいた。人懐こくて、きょうだいの誰より人に近付いて、けれど過ぎた行いへの罰とでもいうように言葉を乱されて、必死で自分が人形であることを訴え続けた歪な糸繰り人形。)

ハーヴィ : (人間が、好きだった。イミテイターが、好きだった。灰色の世界を生きて尚、そのイミテイターはすべてを愛していた。)

ハーヴィ : (RB2049-MAは、きのう灰になった。2049が出会ったすべてが2049を灰にしてくれた。糸繰り人形は焼け落ちて、代わりに一匹の生き物が生まれた。)

ハーヴィ : (生き物の名前は、"グレイ" ハーヴィ。人懐っこく、食いしん坊で寂しがり屋でちょっと引っ込み思案な、)


ハーヴィ : (──普通の青年だ。)


エンディングに進行します。

【HO:イミテイター】
ED2 - 解放

あなたは『バベル』から脱出した。
もしラインシャッハを遠く離れたのなら、そこに『イミテイター』なんてものはない。
……本当の、自由だ。
全てはあなたの手元にある。
選択も、それによる責任も。
貴方の道は、あなたが切り開かなければならない。
それは祝福だろうか。
それとも、喪失だろうか。
その行先を拓き、知るのは、あなた自身だ。
 
───────────────────────────────────
こうして『バベル』は解体された。
解体を決定づけたラインシャッハの同盟参加を機に、
不透明性を発端にした民衆からの反発が起こり、
国内情勢は混乱の一途をたどることになる。
その先にあるのが光か闇かは、今はだれにも分からない。
『バベル』は住人たちの存在によって、10年長く生き続けた。
そうしてこの場所で、きっと一番最後に役目を終えた。
 
───────────────────────────────────
── 土は土に、灰は灰に、塵は塵に。
目に見えるものが、完全になくなってしまうことは無い。
かたちを変えて、この世界にあり続ける。
次に芽吹く者が息をするために。
この世界はそうやって出来ている。
 
クエストをクリアしました。



 2023 by ROUTE87 / 大槻

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