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LOGS

Blues Drive Monster


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ミカヅキ : ん

ミカヅキ : 前にチラッと会ったな。なんだっけ……

ハーヴィ : ……(あなたのほうを見た。小さく声を上げる。)

ハーヴィ : ≪こんばんは。オレはRB2049-MA、”Gray” Havey ≫  ≪ハーヴィって呼んでほしいな。≫ (胸元の端末をあなたに見せ。そんな文字が現れる。)

ミカヅキ : ハーヴィな。俺はミカヅキ。まあ宜しく……

ミカヅキ : 何か調べ事でも?

ハーヴィ : ≪うん、よろしく! ……えっと、そうだね。今使ってる武器をアップグレードしたくて、その調べものかな。≫


ミカヅキ : 武器の新調か。……参考までに何使ってるんだ?

ハーヴィ : ≪ええと、説明が難しいな。簡単に言うとワイヤー、かな。≫

ミカヅキ : 鋼糸か……(拳では厳しいかなという感想を抱いた)

ハーヴィ : (端末に文字を表示させたあと、掌を見せて指で示し)≪ここに入ってる。……何か気になる事あった?≫

ミカヅキ : いや。拳だと負けるかもなと思っただけだ……


ハーヴィ : …… ≪え、なんで?≫(率直な感想……の後に思い出す。そういえばこの人、セイラに表出ろとか言ってたとかなんとか……聞いた記憶……)

ミカヅキ : え。相手に勝てるか勝てないか考えないか?

ハーヴィ : ≪考えたこともない……。オレは普通に仲良くしたいかな。≫

ミカヅキ : そうなのか……というか手に仕込んでるのか。イミテイターなんでもありだな……

ハーヴィ : ≪そう……じゃないの? 人によるのかな、そうか……≫(納得した)

ハーヴィ : ≪あ、うん。オレは戦闘用イミテイターとの互換性あるから、入る。開くんだよここ。開けると痛いけど。≫

ミカヅキ : 痛いんか……

ミカヅキ : 痛いん?


ハーヴィ : ≪オレは神経パーツ入ってるから、人間の痛いとはちょっと違うのかもしれないけど”痛覚”に該当する感覚はあるよ。≫

ミカヅキ : ええ。役に立つのかそれ?

ハーヴィ : ン~…… ≪正直イミテイターとしてはいらないね。オレはスリープモードも自分でオンオフできないし。暑いとか寒いも正直すごく不便。≫

ミカヅキ : な、何でそんな機能を……?

ハーヴィ : ≪”再現するため”。 なんだって。オレにはよくわからないけど。≫


ミカヅキ : ふーん……なら一応聞いとくか。

ハーヴィ : (こく、と頷き。)≪オレは元々演劇用に造られたイミテイターなんだけど。≫

ハーヴィ : ≪”演技”って、その役の人生を表現するものでしょ?≫

ミカヅキ : (大人しく聞いている)

ハーヴィ : ≪動いたら鼓動がはやくなる、痛かったら表情がゆがむ、嬉しかったら飛び跳ねる。 ……痛みも疲労も鼓動もないイミテイターには、台本を読ませることはできても”理解”はできない。≫

ハーヴィ : ≪だから、イミテイター技術”のみ”で人間の機能を再現する。可能な限り。そういうイミテイターなんだって。俺たちマリオネッタは。≫

ミカヅキ : なるほど。要旨はわかった。

ハーヴィ : (こくこく。)≪だからオレ、他のイミテイターみたいに周りをスキャンするとかそういう機能は全然ないんだよね。不便……≫


ミカヅキ : うーん……お前は自分を人間だと思うか?

ハーヴィ : (すこし上を向き、それからあなたに向き直り。)≪ううん。オレはイミテイターだよ。人間じゃないし、人間になりたいと思ったこともない。≫

ハーヴィ : ≪けど、人間のことはわかりたい。多分感覚はイミテイターよりもそっちに近いから。≫

ミカヅキ : じゃあいい。

ハーヴィ : ?

ハーヴィ : ≪人間だと思うって言ったらダメだった?≫

ミカヅキ : 人間になりたがるようなのだったらここで潰しておこうかと思ったが

ハーヴィ : (ええ……の顔になった。)≪ええ……。≫


ハーヴィ : ≪ミカヅキは、イミテイターの事が嫌い?≫

ミカヅキ : 嫌いか好きかの尺度とは少し違う

ミカヅキ : 敵か共存すべき存在なのか、境界を見極めている最中だ

ハーヴィ : ≪なるほど……? ……他のみんなから聞いてない? イミテイターは人のために造られたって。≫ ≪それでも、敵かどうかの見極めは必要?≫

ミカヅキ : 要る。

ハーヴィ : ン~…… (困ったなあと言いたげな声)

ミカヅキ : 人の為に作られたからといってそれが何かを起こさない可能性はない。まあ、色々あったんだと思っておいてくれ。話すと長い。

ハーヴィ : ≪オレには色々訊いたくせに。≫

ミカヅキ : あんだよ不満か?

ハーヴィ : ≪なんかちょっと不公平~……。≫ ≪……って言っても、無理矢理聞くことじゃないからいいけど。いいけど!≫(文字にはそうあるが、本人はちょっと拗ねたような様子。)


ミカヅキ : 自語りしてやっても良いけどあんま歴史の授業ちゃんと聞いてないしな……座れよ。

ミカヅキ : (どかっと座った)

ハーヴィ : ン。(すとんと着席)

ミカヅキ : えーと。まあ、俺は便利なモノでも一歩間違うとマズい時がある、そんで、イミテイターは割と一歩間違いが起きやすい寄りのモノだと思っている。

ハーヴィ : (ちょっと考えるように上を向き、うんうんと頷く。)

ミカヅキ : ここは前提だ。ジレイとかそうだろ。人殺すことに然程抵抗は無さそうだった。

ハーヴィ : ≪そうなの? ……意外だな。あの人は真面目だから人間には手を出さないと思ってた。≫

ミカヅキ : いや。焼却させてくれとか何とか言い出したが?まあ、言えば止まったが……。そこは置いとくか。

ハーヴィ : ??? ≪それマジ? オレの知らないジレイだ……。≫

ハーヴィ : (と、続きを促し)


ミカヅキ : 人に似せるとか、人と同じことを出来るように、みたいなのは出来ることが多すぎる。例外処理が起き過ぎる。

ハーヴィ : (悩まし気な声。眉根を寄せて。) ≪……オレ、人間の友達に「オレの好みは人間の命令より優先されるか」って訊かれた事あるんだ。≫

ミカヅキ : どう答えた?

ハーヴィ : ≪『言う事を聞くのはオレがそうしたいから』。≫ ≪正直に言ったけど、イミテイターの考えからは外れてる。と思う。≫

ミカヅキ : かなり危険性が高いかもな。

ハーヴィ : ≪危険って言われてもなあ……。本当にそう思うんだもん。人間の事は好きだけど。≫

ミカヅキ : 絶対服従なら、致命的な一撃を加える前に止められる。相手の命を優先するならそもそも殺されない。

ミカヅキ : 好き嫌いは簡単に変わるぞ。

ハーヴィ : ≪|  ≫(端末は入力中のステータスが表示のまま。)


ハーヴィ : ≪オレは、人間に捨てられたけど。≫ ≪でも、やっぱりオレ、人間が嫌いな自分は想像できない。≫ ≪優しくしてくれる人だってたくさんいるから。≫

ミカヅキ : ならお前が善良な内は見逃してやるよ。ああ……なんか話逸れたな……まあ、歴史の話はせんでも良いか

ハーヴィ : (ぱ、と少し表情が明るくなり。)≪よかった。……大丈夫だと思う。MA型は元々人好きになるように傾向が付いてるし……。≫


ハーヴィ : ≪でもミカヅキの話も聞きたいな。なんか、難しい話じゃなくてもご飯は何が好きーとかさ。≫

ミカヅキ : ええ。別に好きな飯あるか……?ええ……

ミカヅキ : うーん……

ミカヅキ : ちょっと探すか。カフェ辺りで。来るか?

ハーヴィ : ≪ほんと!? うれしい! オレご飯食べられるようになったの最近だからいろんなもの食べてみたいんだ!≫



ミカヅキ : 何にする?

ハーヴィ : (嬉しそうな足取りで)≪隣座っていい?≫

ミカヅキ : いいよ

ハーヴィ : ≪やった!≫


このサービスは人間向けのようだ。


ハーヴィ : ……

ミカヅキ : どうした

ハーヴィ : (メニューを見て……)(店員イミテイターに指さす……)

ハーヴィ : …………

ハーヴィ : (このイミテイターは商業施設とか入ったことないので知らなかった。人間様のメシは……イミテイターには食えねーんだよ!!!)

ミカヅキ : (ピザ、目玉焼きパン、オムライス、モーニングプレート、クッキー、シフォンケーキの部分を指して)何?頼めないのか?


ハーヴィ : ≪イミテイターだからダメだって≫(震えている……)

ミカヅキ : 俺が頼んでお前に横流しするからそれでいこう

ハーヴィ : !!!≪ミカヅキ好き!!もらう!!≫

ミカヅキ : チョロいぞ。どれがいいんだ


ハーヴィ : ≪ピザ 5枚≫

ハーヴィ : ≪オムライス 3皿≫

ハーヴィ : ≪目玉焼きパンも 3つ≫


ミカヅキ : 多くないか?


ハーヴィ : ≪シフォンケーキ4、え?≫


[目玉焼きパン] を手に入れた。


ミカヅキ : (目玉焼きパンを1つあげて)

ハーヴィ : ≪足りてないよ。≫

ミカヅキ : 1個ずつしか渡せねえんだよッ!!!


[目玉焼きパン] を手に入れた。


ハーヴィ : (スン……)


[目玉焼きパン] を手に入れた。

[ピザ] を手に入れた。

[ピザ] を手に入れた。

[ピザ] を手に入れた。

[ピザ] を手に入れた。

[ピザ] を手に入れた。

[オムライス] を手に入れた。

[オムライス] を手に入れた。

[オムライス] を手に入れた。

[シフォンケーキ] を手に入れた。

[シフォンケーキ] を手に入れた。

[シフォンケーキ] を手に入れた。

[シフォンケーキ] を手に入れた。


ミカヅキ : ……おい。大体渡したが?

ハーヴィ : (にこ!!!)

ハーヴィ : ≪ありがと!!お金後で渡すね!! ≫

ミカヅキ : はいはい……


ミカヅキは、オムライスを使った。

とろとろだ!

ミカヅキは5回復した。  ([2]+3)

ハーヴィは、オムライスを使った。

とろとろだ!

ハーヴィは9回復した。  ([6]+3)

ハーヴィは、ピザを使った。

おいしい!

ハーヴィは5回復した。  ([2]+3)


ハーヴィ : (もく……もぐ……)

ハーヴィ : ≪おいしい!≫(もごつきながらも感想を言える便利な端末。)

ミカヅキ : 食って消化できるんだな……

ハーヴィ : ≪できるみたいだね。オレは自分の機能のこと分からないから”みたい”としか言えないんだけど。≫

ミカヅキ : にしても食い過ぎだろ

ミカヅキ : 成人男性10人来客か?え?

ハーヴィ : ≪だってお腹すくし……≫ ≪エムトハは燃料容量が大きいんだって言ってた。≫

ハーヴィ : ≪うまいこと言うね。≫ ≪ごはんもうまい。≫


ハーヴィは、ピザを使った。

おいしい!

ハーヴィは6回復した。  ([3]+3)

ハーヴィは、目玉焼きパンを使った。

おいしい!

ハーヴィは5回復した。  ([2]+3)


ミカヅキは、紅茶を使った。

ミカヅキは紅茶を啜った。

ミカヅキは9回復した。  ([6]+3)

ハーヴィは、シフォンケーキを使った。

甘くておいしい!

ハーヴィは7回復した。  ([4]+3)


ミカヅキ : 燃費悪すぎだろ……

ハーヴィ : ≪でもオレ自分がこんなに食べられるの知らなかったんだよね。≫


ハーヴィは、ピザを使った。

おいしい!

ハーヴィは7回復した。  ([4]+3)


ハーヴィ : (端末に喋らせながら自分はひたすら食っている。)

ミカヅキ : (自分は食い終わって見ている)そうなん?

ハーヴィ : (もきゅ)≪うん、オレつい最近まで食事とか一切取らないでコネクター補給だけだった。≫


ハーヴィは、オムライスを使った。

とろとろだ!

ハーヴィは6回復した。  ([3]+3)

ハーヴィは、シフォンケーキを使った。

甘くておいしい!

ハーヴィは8回復した。  ([5]+3)


ミカヅキ : 補給施設とかあったなそういや


ミカヅキは、白湯を使った。

体に染み渡る……。


ハーヴィ : ≪うん。オレいつもあそこだけだったの。11年くらい。≫ ≪食べなくてもあれで補給は済むしね。≫

ミカヅキ : 便利だな

ミカヅキ : まあでも、こっちのが楽しい、で良いのか?

ハーヴィ : ≪うん。オレご飯食べるほうが好き!≫


ハーヴィは、オムライスを使った。

とろとろだ!

ハーヴィは7回復した。  ([4]+3)


ミカヅキ : 他の連中も飯食うの好きだったりするんかな……

ミカヅキ : いや、でもお前大分変ってるしな……

ハーヴィ : ≪どうなんだろうね。イミテイターの機能ってそれぞれ違うからなんとも、≫

ハーヴィ : ……≪変……≫ ≪っては、い、≫ (少し自覚はある。しかし認めたくはなさそう)


ハーヴィは、ピザを使った。

おいしい!

ハーヴィは9回復した。  ([6]+3)


ハーヴィ : (もきゅ・・・)

ミカヅキ : 他より随分流暢に会話するから変な方なんだろうなと思ったが

ハーヴィ : ≪あ~……。≫ ≪言ったでしょ? オレ演劇用だから。多分そういう方面に特化してる……んだと思う。≫

ハーヴィ : ≪他のイミテイターと違うなっていうのは自分でも少し分かる…≫

ミカヅキ : フーン……ならそういうことにしとくか


コリン : あ、ハーヴィ、ミカヅキもいるじゃん。

ミカヅキ : 飯食ってた。お前もどう

ハーヴィ : ≪コリン!≫(嬉しそうに手を振り)


ハーヴィは、シフォンケーキを使った。

甘くておいしい!

ハーヴィは8回復した。  ([5]+3)


コリン : ミカヅキ、ハーヴィのこといじめてないだろうな……。

ハーヴィ : (大量の それはもう大量の料理を抱え込んで食べている。)

コリン : (二度見した。そんな食べるんだ……!?)

ミカヅキ : あ?俺がいじめられてる方だろどっちかというと(大量に渡してやったらしい)

コリン : ミカヅキが?(ハーヴィを見る。ほんと? 信じてなさそう。)

ハーヴィ : ≪いじめられてないよ! ご飯もらった!≫(それはもう、大量の料理。全部もらった。)


ハーヴィは、シフォンケーキを使った。

甘くておいしい!

ハーヴィは7回復した。  ([4]+3)

コリンは、カフェオレを使った。

コリンはカフェオレを啜った。

コリンは8回復した。  ([5]+3)


ミカヅキ : こいつ俺が飯横流ししてやろうかっつったら……(おおよそ5つか4つそれぞれのレシピを横流しするそれはそれは長い戦いがあった)

コリン : ……まさかそれ全部?

ミカヅキ : 全部だが?

ハーヴィ : (具体的に言うとピザ5、オムライス3、目玉焼きパン3、シフォンケーキ4である。)

ハーヴィ : ~♪(うれしそう。)


コリン : そっか……。おれが悪かったよ、ミカヅキ。ごめん。

ミカヅキ : フン、わかればいいんだよクソガキ

コリン : ガキではない(丁寧な訂正)

ミカヅキ : 歳は

コリン : 13歳だ!

ミカヅキ : 13歳はガキ。はい終わり。俺の勝ち

ハーヴィ : ≪オレより年上!ガキじゃないね。≫

ハーヴィ : ≪え?≫

コリン : んだとお!? ほら、ハーヴィもこういってる!

ミカヅキ : イミテイターは人間じゃないから票に入らない。それに俺とお前の勝負だろうが。

コリン : でもおれの友達だもん!

ハーヴィ : ≪そうだそうだ≫

ミカヅキ : あ?しばくぞ


ミカヅキ : 狭霧!

ミカヅキは構え直した

ミカヅキは[チャージ]になった


ハーヴィ : ≪お店の中で暴れないでよ。子供だなあ≫

コリン : ほら!言われてやんの!(指をさした)

ミカヅキ : (隣にげん骨した)

ハーヴィ : ン゛!!!

ミカヅキ : (もう片方にもげん骨)

ハーヴィ : ≪なんで!? 暴力反対!≫

コリン : い゛っ?!


ハーヴィ : ≪人の事ガキだって言ってなんで自分が一番最初に手出すんだよー!≫

ミカヅキ : フン……生意気なガキ共が(無視して飲み物を頼みなおした)

コリン : そうだそうだ!すぐ手がやる奴はがきだって親父も言ってたぞ!

ハーヴィ : (端末の文字が心なしかデカい。)


ミカヅキは、紅茶を使った。

ミカヅキは紅茶を啜った。

ミカヅキは6回復した。  ([3]+3)

ハーヴィは、目玉焼きパンを使った。

おいしい!

ハーヴィは8回復した。  ([5]+3)


ミカヅキ : 騒ぎすぎて追い出される前に終わりにしてやったんだろうが。

ハーヴィ : ≪最初から何もするなよ。≫

コリン : じゃあおれが子どもじゃないって認めれば良いのに……

ミカヅキ : いや13歳はガキだろ。

ミカヅキ : (平行線――)

コリン : フン……、がきにがきって言われてももう悔しくないもんね。

ハーヴィ : (うんうん頷いて同意した。)≪ミカヅキは子供。≫


ミカヅキ : まあ組織では一番下だったけど……

コリン : 組織?

ミカヅキ : 前居たとこ。

コリン : あー、なんか戻るとかなんとか言ってたな。

ハーヴィ : ≪やっぱりそうじゃん。……? どこかに所属してたの? あ、歴史の話?≫

ミカヅキ : まあ歴史かもしれん。

ミカヅキ : ええ……聞く……?

ハーヴィ : ≪聞く。≫(即答する端末。)

ハーヴィ : ……(と、ミカヅキの手元のメニューを覗き)(それからミカヅキの顔を見る。)


ハーヴィは、ピザを使った。

おいしい!

ハーヴィは6回復した。  ([3]+3)


コリン : おれも聞きたい。(メニューからひとつ頼む。聞きたがるのはガキの好奇心だ。)

ハーヴィ : ≪聞く前におかわり。ピザ3枚とオムライス3つ。≫


コリンは、目玉焼きパンを使った。

おいしい!

コリンは5回復した。  ([2]+3)


ミカヅキ : えー……

ハーヴィ : ≪おかわり。≫(人間様をまったく敬わない──)


[ピザ] を手に入れた。

[オムライス] を手に入れた。


ミカヅキ : (そしてピザ1オムライス1)食い過ぎ。これくらいにしとけ。

ハーヴィ : (ムス……)≪ちぇ。ありがと!≫

ミカヅキ : じゃあ話すか……えー……300年くらい前にさかのぼるんだけど……


ハーヴィは、ピザを使った。

おいしい!

ハーヴィは4回復した。  ([1]+3)


ハーヴィ : (頷き)

ミカヅキ : 俺の居た楢の国では疫病が流行ってて……人が凄い死んだ。そこに遠方から「蘇りの秘術」がもたらされた。らしい。

ハーヴィ : ≪蘇り…… って聞くと死霊術みたいだ。≫

ミカヅキ : 最初は死人が元の姿で戻ってきて皆喜んだ。ただ、こいつらは人を食う性質を持ってた。

コリン : (目玉焼きパンをもぐもぐしながら、黙って聞いている。)

ミカヅキ : 当時の政府は連中を区別するため、血族と名付け……根絶やしにすることを決めた。

ハーヴィ : ……(もひ、と控えめにピザの端を齧る。)


ミカヅキ : で、えーと、なんやかんやあって数百年にわたり戦い……んでそろそろ根絶できそうらしいんだが……

ミカヅキ : (多分歴史の授業怪しいゾーンだったのだろう、急に説明が雑になった)

コリン : 大分経ってんな

ハーヴィ : ≪結構空いてない? 間隔≫

ミカヅキ : うっせ。大筋だから関係ないの。で、えーと大っぴらに狩り過ぎたせいで向こうも覚えて来て、隠れて生きるようになった。問題解決はいまだごたついている……

ハーヴィ : ≪まあ、そりゃあ。黙ってやられるのイヤだもんね。≫


ハーヴィは、目玉焼きパンを使った。

おいしい!

ハーヴィは9回復した。  ([6]+3)


コリン : 人食わないんならいーんじゃね?と思うけど、そっちは解決しなかったんだな……。

ミカヅキ : してないな。今も食われてるよ。

ハーヴィ : (ちょっと肩を落とし)≪……なんでミカヅキがイミテイターにも善悪の見極めが要るって言ってたか、オレちょっとわかったかも。≫

コリン : ?(こっちはまだ分かっていない。肩を落としたあなたの顔を見て)

ミカヅキ : まあ、そういうわけで……人真似する人外には過敏に生きないとならない所があってだな。

ハーヴィ : ≪真似するつもりがなくたってそういう風に出来てるんだもん。 ……って言いたいけど、事情はわかった。≫

ミカヅキ : もし、区別を付けるのを完全にやめたりして。イミテイターと人間の区別が完全につかなくなって、その先だ。その後、もしもイミテイターだけを暴走させるような仕組みが、動いたらどうなるか。その辺が心配になるっていうか……

ミカヅキ : まあ、考えすぎかもしれないけどな


ハーヴィ : ≪それはまあ、懸念事項、かもね。≫ ≪実際オレも、ある程度は”自己判断できる”。 ……「今はまだ何もしてないだけ」って言われても否定できる自身がない。≫

コリン : そん時はおれがちゃんと止める!(自分の力量を未だ完全には分かっていないので、自信満々だった。)

ミカヅキ : お前自信ありすぎだろ

コリン : ハーヴィやシュガーがもしも、暴走したりしたら、俺もゼータも頑張って止めるもん!

ハーヴィ : ≪暴走は……したくないなあ。コリンやみんなを傷つけたくないし。≫

コリン : だっておれは強いからな。そりゃハーヴィとシュガーがいっぺんに襲ってきたら危ないかもしれないけど……。 そん時はゼータにも協力してもらうし。

ミカヅキ : まあ死なん程度にな

コリン : おう!

ハーヴィ : (戦う前提をやめたい…などと思いつつも、人ではない以上その可能性を捨てることはできないので。複雑そうな表情でピザを食べた……。)


ミカヅキ : そういやコリンはどこから来たんだっけ。原住民?

コリン : ま、でもそもそもそういう事がないようにってのはゼータも気を付けてるだろうし……、 ん

コリン : おれは旅人だよ。親父にバベルに行けーって言われたから来たの。

ミカヅキ : ふーん、じゃあ同じか

ミカヅキ : まあ、俺は行けとか言われてないから野良旅人だけど

コリン : 大体一緒。

コリン : バベルが動いてた頃の知り合いにおれのこと頼む予定だったっぽいけど、来たらもう放棄されててほとんど人いなかったし

コリン : 良い街だから、しばらくはここにいることにしたの。

ハーヴィ : ≪そういえば最初に会った時も人探ししてるって言ってたね。≫


ミカヅキ : アンジェロも人が少ないとは言ってたな。そういやお前らここが無くなる時はどうすんの

ハーヴィ : ≪オレは…… 出ていくよ。ここにいろって本国からの命令はないし、あっても……どうにかして。≫(それは、イミテイターの明確な反逆に他ならないが。この場にいる人々にそれを言っても問題はないだろうと。)

ハーヴィ : ≪出て行ったあとどれくらい稼働できるかは分からないけどね。≫

コリン : なくならないようにしたい……、けど。

ミカヅキ : 争うつもりなら協力してやってもいいよ

コリン : !ほんとか!

ハーヴィ : ≪無理しない方はいいよ。楯突いたら何かされるかもしれないし、客人の二人が危ない目に遭う必要ないよ。≫


コリン : でも、ここ取り壊されたらハーヴィやシュガーの居場所がなくなっちゃうじゃん!遊園地も、テラたちの家も、ゼータの工房も、全部なくなっちゃうんだぞ……!

コリン : おれはヤだね。勝手に取り上げるっていうんなら、ちょっとでも抵抗する!

ミカヅキ : 良い心がけじゃん……

コリン : ふふん……、ミカヅキもね。(手伝ってくれるのが嬉しいらしい)

ミカヅキ : ムカつく決まりなら抵抗したいよな……(わかるよの顔をした)

ハーヴィ : ≪……オレは、今ある場所を守るよりみんなと一緒にいたいよ。≫

ミカヅキ : まあダメそうなら出てこう。時には逃避も大事だ


コリン : ん……、でも、ゼータの工房がないとシュガーやハーヴィのメンテナンス、大変じゃんか……。

ミカヅキ : その時は作ったりしよう。リーンの方でもどうにかなるだろ。

コリン : ほんとか!?なるのか?!リーンでも!(首を傾げる。まだ外の事には大して詳しくない。)

ハーヴィ : ≪……機工技術自体は向こうにもあるはず、だから。なんとかやってけるとは思うけど……≫

ハーヴィ : ≪……別に出て行って動けなくなってもいいんだ、オレは。それでも行きたいってそれだけ。≫(合理に欠いた文字を端末が映し)


ミカヅキ : 俺が昔行った街に、機工の街バルドラってとこがある。まあ、俺は機工技術とか詳しくないけど。ゼータとかハーヴィらへんに見せれば何か。わかるだろ(丸投げ)

ハーヴィ : ≪オレあんまり詳しくないよ。思考演算と記憶は人間とあんまり変わらないように制限掛かってるから勉強してない事は知らない。≫ ≪……けど、その街は聞いたことある。リーンから行けるんだよね?≫

コリン : 、ん、そんな街があんのか……。ありがとな、ミカヅキ。

ミカヅキ : まあその内依頼ついでに見ても良いかもな


コリン : ……。(動けなくなってもいい、の文字を見て、何か言いたそうにハーヴィを見つめて)

コリン : 言っとくけど、おれはハーヴィともシュガーとも、なるべく長く、ずっと一緒にいたいと思ってるからな。

ハーヴィ : ? ≪コリン、どうかした?≫ ≪……。≫

ハーヴィ : ≪それは、オレも気持ちは一緒。≫

ハーヴィ : ≪だからコリンには無事に街を出てほしいし、≫ ≪オレは”ここから出る事”に意味があると思ってる。≫

ハーヴィ : ≪動けなくなってもいいっていうのは、それくらいの気持ちだよって事! だから大丈夫だよ!≫


コリン : ……("出る事"に対して、意味はうまく見いだせない。ここの居心地が良いなら、ずっとここに居れば良いんじゃないか?そうも考えてしまう。)

ミカヅキ : まあ、どっちにしろ手伝いはするよ(意味については彼自身が出す答えだろうと思った。だからそれだけだ)

コリン : 分かったよ、ハーヴィ。大丈夫っていうんなら、ちゃんと信じるからな。(上手く意味は見いだせない。それでも、このように返事をするのは、友達を信じているからであった。)

コリン : でもやれそうなところまでは抵抗するし、ミカヅキにも手伝ってもらう!

コリン : 何にもしないのはムカつくから!

ハーヴィ : ン~……≪もう、危なくなったらワイヤーで括って無理矢理でも引っ張っていくからね。≫

コリン : 引き際はちゃんと分かってるよ!ミカヅキもいるしな。

ハーヴィ : (分かってればいいんだけど…とひとつ頷き。)

コリン : ミカヅキは危ない奴相手に、いっぱい戦ってきたんだろ?じゃあ多分分かってるだろ。


ハーヴィは、オムライスを使った。

とろとろだ!

ハーヴィは7回復した。  ([4]+3)


ミカヅキ : まあ色々戦った。

ミカヅキ : ただそうだな、刀は用意しときたいかな……前のは気分的に使えん

コリン : 刀?って、なんだっけ……、確か東の方の武器?

ミカヅキ : そうそう。

コリン : たしか剣みたいなやつだよな。

ミカヅキ : まあ似たようなもん

コリン : じゃあ剣じゃだめなのか?

ミカヅキ : 諸刃だろ。扱い辛い

ミカヅキ : まあ、そこは追い追いだな

コリン : ふーん、その、バルドラって街みたいに東の文化が集まった街があったら良いのにな。

ミカヅキ : そうだな……多分探せばある……リーン近辺は広いしな……あとは打ってくれる奴が居たら最高だが……

ハーヴィ : ≪リーンからは馬車も沢山出てるし、そういう所も行けるかもね。≫


ハーヴィ : ≪オレもいざとなった時のために装備どうにかしないと。≫

コリン : こんな遠いところで刀売ってんなら、作ってくれる奴もいそうなもんだもんね。

コリン : ん、ハーヴィが装備どうにかするならおれも手伝うよ。

コリン : ミカヅキの分も、行くのが大変そうなら手伝う。

ミカヅキ : そうだな、金稼ぐ意味でもそのうちリーン辺りまで出よう。

ハーヴィ : ≪うん……。オレの使ってるデバイスかなり古くてさ。そろそろ使えなくなりそうなんだ。だから修理と……機能もいくつか載せたくて。≫ ≪一緒に出掛けられるのはオレも嬉しいしね。≫


ミカヅキ : よし。そろそろ俺は戻るよ。またな

コリン : おう!東の街も、バルドラも楽しみだな!

ミカヅキ : じゃあな

コリン : ん、またな~。(手を振って)

ハーヴィ : ≪またね!≫(手を振って見送るだろう)

コリン : ハーヴィにご飯奢ってくれてサンキュ……っと、行っちゃった。

ハーヴィ : ≪ご飯のお礼も今度しなくちゃね。≫

コリン : だな。


コリン : っていうか、何でそんなにご飯貰うことになったんだ?

ハーヴィ : ≪えと、ここ人間用の施設だからオレ自分で頼めなくて……≫

ハーヴィ : ≪ミカヅキが横流ししてくれた!≫

コリン : ああ、横流しってそういう意味な。ハーヴィがちゃんとお金払ってんだ。

ハーヴィ : ≪お金、まだ返してない……。≫ ≪後で払うねって言ってそのまま……≫

ハーヴィ : (無銭爆食イミテイターだった。)

コリン : あー……

コリン : まあ、今度会った時にな。

ハーヴィ : ン!(しゃあなし!の返事)

コリン : 結構頼んでたもんな。そんなに食べるのはちょっと意外かも。


コリン : わ、悪い意味じゃないぞ!ほら、ハーヴィ細いし、どうなってんのかなーって。

ハーヴィ : ≪オレもずっと人前で食べるの避けてたから知らなかったんだよね。エムトハは燃料容量が大きいんだって言ってた。≫

ハーヴィ : ≪自分の機能の事よく分かってないんだよなあ……。でもまだ食べれるよ。≫

コリン : まだ食べれるのか……。(山積みになったお皿を見る。自分はほんの一枚で充分そうだった。)

ハーヴィ : ≪うん、余裕。≫

コリン : でも燃料容量ってのがそんだけ大きいなら、一回満タンまで補給したら長く動けそうで良いな。


コリン : あ!シュガー!

シュガーポップムーン : !

ハーヴィ : ≪きっちり三食お腹すくけどね。≫ ≪あ、ポップだ!≫

シュガーポップムーン : コリン様っ!ハーヴィさんっ!おつかれさまですっ!(手ぶんぶん)

ハーヴィ : ≪お疲れ様! 今日も元気そうだね≫

コリン : だな、シュガーもなんか食べる?横流しするよ。(ハーヴィの前にはお皿が山積みになっている。)

シュガーポップムーン : はいっ!げんきですよ~っ!(と笑って)


シュガーポップムーン : よこながし……!

ハーヴィ : (それはもう大量に食べた跡。)≪ミカヅキがくれたの。≫

シュガーポップムーン : (お皿を覗いた。やまずみだ!)ミカヅキ様がですかっ!

シュガーポップムーン : わあ~っ!よかったですねっ!ハーヴィさんっ!

ハーヴィ : ≪うん! まだ食べたいけどミカヅキがやめとけって言ってたから今日はもうやめた。おいしかった!≫

シュガーポップムーン : (にこにこ!何故か嬉しそうだ)

シュガーポップムーン : えっとえっと、じゃあコリン様っ!メニューには何があるんでしょ~っ あまいものを調べたいですっ!

シュガーポップムーン : (ぐる~っと遠回りしつつ、隣に来て)


コリン : ん、甘いものだな。じゃあー……(メニューを見せて)

コリン : クッキーとシフォンケーキと、どっちが良い?

コリン : あと紅茶とコーヒーとカフェオレも選べるぞ。

ハーヴィ : ≪シフォンケーキ、ふわふわでおいしかったよ。≫

シュガーポップムーン : ! じゃあじゃあっ!シフォンケーキがほしいですっ!

コリン : おう、シフォンケーキな。(店員に頼み、横流し……)

ハーヴィ : (うれしそうに眺めて)

コリン : おれもクッキー食べるか


シュガーポップムーン : わあ~っ!ありがとうございますっ、コリン様っ!(軽く脚をぱたぱたとしながら受け取った。)

コリン : ……うん。シュガーが喜んでくれて良かった。(以前もこうした時のことを思い出した。その時は、何が良いかをあなたは決めなくて、結局勝手にこっちが決めてしまったけれど。)(あなたの意思と考えが、きちんと発露されたことを嬉しそうに)

シュガーポップムーン : (“ほしい”、と自分の意思を伝えた少女は、フォークでシフォンケーキをつつく。ふわ……)(そして戻る……)

シュガーポップムーン : (ふわ……もど……ふわ……もど……)

ハーヴィ : (いつかのような”施し”ではなく、友達同士の会話。そんな様子を見れば自然と頬が緩み。)

ハーヴィ : (……何も載っていない皿に残ったソースをスプーンでかき集めた……)

コリン : ?どうした?感触が面白いとか……?(ふわふわにザクー!とフォークを入れないのを不思議に思い)


シュガーポップムーン : はっ

シュガーポップムーン : えへへ~…… はいっ ふわふわをぎゅ~ってしたら戻って……これがお料理で作れるのってふしぎですねっ!

コリン : 確かに……、あんまり考えたことなかったな。そういうもんだって思ってたや。

コリン : あ、ハーヴィ。ハーヴィもほしいものあったら横流しするから、言って良いんだからな。

ハーヴィ : (言われて覗き込み。そういう事は一切気付かないで食べていた……。)

ハーヴィ : ≪ほんと? じゃあオレもケーキ食べたい!≫(無邪気に応じるだろう。)

シュガーポップムーン : (ひとしきりふわふわを堪能した後、フォークでひとかけらを切り取って、生クリームと一緒にぱく!)


シュガーポップムーンは、シフォンケーキを使った。

甘くておいしい!

シュガーポップムーンは6回復した。  ([3]+3)


[シフォンケーキ] を手に入れた。


コリン : ん!(自分はクッキーを食べつつ、ハーヴィにもシフォンケーキを横流し)


コリンは、クッキーを使った。

ふんわり甘い!

コリンは9回復した。  ([6]+3)


ハーヴィ : !(横流しされたシフォンケーキに表情が明るくなり)

シュガーポップムーン : ! あまくて、ふわふわ~!ですっ!

ハーヴィ : (シュガーポップムーンと同じようにつついてみる。ふわ……)

ハーヴィ : ≪これもクッキーも同じ小麦の粉で作ってる、んだよね?≫

コリン : そーなのか……?(シュガーを見る。お菓子作りには詳しくなかった。)

シュガーポップムーン : みたいですっ!ご本に書いてありましたっ!(丁度先日お菓子の本を借りたばかりだ。大きく頷いた。)

ハーヴィ : ≪パンとかそうだもんね。料理ってふしぎ……。≫


シュガーポップムーン : (じゃん!小麦粉を取り出した。)

コリン : パンもそうなのか……!? ん、

ハーヴィ : (つん。シフォンケーキをまたつつき。ふにょん。)

ハーヴィ : ン?

コリン : 小麦粉?

シュガーポップムーン : はいっ!わたしもなにか作れないかな~って思って……手に入れましたっ!

ハーヴィ : (おお~の顔。)≪もしかして、ケーキ食べたのもそれのため?≫

シュガーポップムーン : はいっ!どんなのが“成功”なのか、ちゃんと知っておきたくって……

コリン : 味知らないと味見とか出来ないもんな。いや、ケーキって途中で味見出来るもんだっけ……?

ハーヴィ : ≪でき…… ≫ ≪ない、んじゃない?≫ ≪ほら、どろどろの生地を焼くから≫

ハーヴィ : ≪……よく知らないけど……≫


シュガーポップムーン : えーっと、わたし、なんでも“おいしい”なので、どんな形で、どんな甘さで、どんな感触が成功なのかなって……

コリン : でき……ない、のか……。(ケーキの完成品を見たことはあっても、作る過程を見たことはないのであった……)

シュガーポップムーン : 味見は、完成してからですねっ!

コリン : なんでも美味しい、かあ。それもシュガーの個性だもんな。 おれたちに歩み寄った味にしてくれようとするのは、嬉しいよ。

ハーヴィ : ≪なんでもおいしい、いいことかも。≫


ハーヴィは、シフォンケーキを使った。

甘くておいしい!

ハーヴィは5回復した。  ([2]+3)


ハーヴィ : (もきゅ)

シュガーポップムーン : たべられないものがあったら、わたしが食べられますっ!えへへ~

ハーヴィ : ≪オレはまだあんまりご飯食べたことないから…… 好き嫌いは探し中!≫

コリン : じゃあピーマンが出てきたらシュガーに頼るか……。

ハーヴィ : ≪おいしくないの?≫

コリン : ピーマンは、苦い!

シュガーポップムーン : (それは読んで字の如くの”たべられないもの”であっても、おいしい、と食べるのだろう。己のシステムが壊れないものに限るが…)

シュガーポップムーン : コリン様はピーマンさんがたべられないんですね~っ

コリン : その苦いのが良いとかいう奴もいるけど、おれは分かんない。

コリン : た、食べられないわけじゃないぞ……!ただ、食べなくても全然生きていけるし、食べる理由がないってだけだ!

ハーヴィ : ≪苦い……。≫ ≪オレ、苦いはまだ食べたことないかも。≫

シュガーポップムーン : なるほど~……?(コリンの言葉には首を傾げ)


ハーヴィ : ≪あ、コーヒーって苦いだっけ?≫

コリン : ハーヴィもピーマンを食べたら分かるね……。あれは苦くてあんまり美味しくない。

シュガーポップムーン : コーヒー!たしか、にがい、ですねっ!

コリン : ん、苦いけど……、コーヒーの苦いとはちょっと違うかも。

シュガーポップムーン : ちがうにがいでした

ハーヴィ : ? ≪違うんだ、苦いにも種類がある……≫

コリン : コーヒーの方がなんか、うっ。ってなる。ピーマンの方がまだまし。

ハーヴィ : …… (ちょっと考え)


ハーヴィ : ≪コリン、今試してみたい。コーヒーの苦いを。≫(横流しして!の合図)

ハーヴィ : ≪オレが苦いの大丈夫ならコリンが苦手な時でも助けられるし!≫

コリン : ん、分かった。……だめだったら残してもいいからな。

シュガーポップムーン : ハーヴィさんの、にがいの初体験っ!ですね~っ!


[コーヒー] を手に入れた。


ハーヴィ : ≪なんでも試すのが大事。≫


[水] を手に入れた。


コリン : (コーヒーと一緒に水も横に置いた)

ハーヴィ : (渡された真っ黒な液体。覗き込み。)

ハーヴィ : ≪匂いは、いい感じ?≫

コリン : ほんと、匂いは良いんだよなー。

シュガーポップムーン : (その様子をじっと見守り……)

ハーヴィ : (正直、ここから繰り出される苦いが想像できないが。とにもかくにも。) ≪……やってみる!≫



ハーヴィは、コーヒーを使った。

ハーヴィはコーヒーを啜った。

ハーヴィは4回復した。  ([1]+3)


ハーヴィ : (カップに口を付け、一口)

ハーヴィ : !!!??!(飛びのいた)

コリン : !?

コリン : だ、大丈夫か!?

ハーヴィ : (信じられない、という顔で着席し) ≪こ、これ好きな人いるの……?≫

ハーヴィ : ≪うっ!!! ってなった……≫

コリン : 大人は好き、らしいぞ……。

コリン : わかる!だよな!

ハーヴィ : …… (しばし絶句)

シュガーポップムーン : ふわっ だ、だいじょうぶですかっ?


ハーヴィは、水を使った。

体に染み渡る……。


ハーヴィ : (もらった水で口直し。ふう…と息を吐いて。)≪びっくりした……。コリンの苦手がわかったよ。≫

コリン : だろ~。ピーマンこれより、こう、うっ。ってならないけど、なんて言ったらいいんだ……?野菜の味、がする……。

シュガーポップムーン : にがいは~、あまりすきじゃないひとが多い……んでしょうか~?

ハーヴィ : ≪野菜……。≫ ≪ハンバーガーのレタスはおいしいけど、あれを苦くするとピーマン?≫

シュガーポップムーン : 。〇(🍔)

コリン : ん-、そうだな。苦いのはおれは好きじゃない。 レタス……、うーん、多分、そうなのかな。

コリン : レタスを苦くしたら大体ピーマンかも。

ハーヴィ : ≪レタスが苦くなると、ピーマン! 覚えた!≫


ハーヴィ : ≪けどそっか、食べ物の味にもいっぱい種類があるし、苦いは……ちょっとヤな感じ?≫

ハーヴィ : ≪けどそれが好きな人もいるんだよね。難しい……。≫

コリン : うん。おれはクッキーとかケーキとか、甘いやつの方が好き!

ハーヴィ : ≪お菓子は苦いより甘いのほうがいい、なるほど。≫

シュガーポップムーン : なるほど~っ!わかりましたっ!

コリン : お菓子は甘い方が絶対良い!ゼータも同意してくれると思うぜ!

コリン : あいつ、なんでかコーヒーに砂糖めちゃくちゃ入れてたからな……。あんだけ入れるならコーヒーじゃなくて、別のもの飲んだら良いのに。

シュガーポップムーン : コーヒーにおさとうを……

ハーヴィ : ≪そういえば底が砂糖でザラザラになるくらい入れてたね。≫

シュガーポップムーン : ざらざらに!い~っぱいっ!ですね~っ


コリン : そう考えると、甘すぎてもだめっていうのがお菓子の難しいところだよな。

ハーヴィ : ≪難しいなあ。ただ甘いだけでもダメなんだ。≫

コリン : ちょうどいい甘さが大事なんだと思う。

シュガーポップムーン : あますぎないように~……ちょうどいいあまさ…・・・

コリン : でもお菓子だったらレシピがあるんだろ?それに従って作ったら早々失敗はしないと思うぜ。

シュガーポップムーン : はいっ!ご本を見て、がんばってみますっ!!(両手で小さくガッツポーズ!)

ハーヴィ : ≪じゃあこのケーキとかクッキーはちょうどいいなのかな。美味しいし。≫

ハーヴィ : ≪うん!応援してる!≫

シュガーポップムーン : 人間様に提供してるお味ですから、きっと正解ですよねっ!

コリン : おれも応援してる!シュガーの作ったお菓子、楽しみだ!

シュガーポップムーン : はいっ!ありがとうございますっ!

シュガーポップムーン : 出来上がったら、お渡ししますね~っ!

ハーヴィ : (ぱちぱちと応援の拍手を贈った)


コリン : おう!じゃあおれも何かお返し考えておかないとな!

シュガーポップムーン : おかえし、ですか?

ハーヴィ : (こてんと首を傾けた。)≪お返し≫

コリン : そ、お返し。確か広域通信で言ってただろ。 親しい人にギフトを贈ってみては~とかさ。

コリン : 元々二人には贈るつもりだったけど、シュガーがケーキを作ってくれるならお返しになるなって。

ハーヴィ : ≪イミテイターも貰っていいの? ……ていうかオレも? ≫

シュガーポップムーン : ! ほんとう、ですかっ?

シュガーポップムーン : わたし、わたし、たくさんよくしてもらったから、おかえしがしたくって、だから……

コリン : あたりまえだろ?イミテイターとか関係なく、友達だもん!

シュガーポップムーン : コリン様がおかえしを考えるあいだが、たのしくてうれしい時間なら、わたしもうれしいですっ!

ハーヴィ : ≪そっかあ……! 友達だからいいんだ! 嬉しい!≫

コリン : もちろんそれも"たのしくてうれしい"けど、シュガーが"心"の底から喜んでくれたらうれしいな、って思う。


コリン : へへ!おれもハーヴィやシュガーと友達になれて嬉しいからな!いつもありがとうってことだ!

シュガーポップムーン : ……! はいっ!(ぱちり、両手を合わせて笑顔を咲かせた。)

ハーヴィ : ≪あ、それじゃあ、オレもコリンとポップに何かあげたい!友達だから!≫

コリン : お、ほんとか?へへ、じゃあハーヴィの分も楽しみだな!

シュガーポップムーン : ほんとうですかっ?

ハーヴィ : ≪うん! 何あげられるかは、今から考えるけど……。でも何かあげたいな!≫

コリン : おれも実は二人に何あげようかすげえ迷ってる……。から一生懸命考えるつもり。

シュガーポップムーン : えへへ~っ ハーヴィさんやコリン様がそう思ってくださるだけでもとってもうれしいのに、うれしいがいっぱいになっちゃいますっ!

ハーヴィ : ≪えへへ、じゃあ三人で交換だね。楽しみだなあ≫

コリン : ハーヴィもシュガーもいっぱい嬉しいになれるよう、頑張るよ。

シュガーポップムーン : (にこにこしながら残っていたシフォンケーキを頬張る。あまくてやさしくて、おいしい!)


コリン : ん、でも今日は……(小さくかみころしたあくびをひとつ)

コリン : 明日から良いものを探しに行くために、ちょっと休憩するよ。

ハーヴィ : (その様子を見て、つられあくび。) ≪……おやすみした方が良さそうだね。≫

コリン : だな、ごちそうさま。(店主のイミテイターに、ほとんど意味のない挨拶をして)

シュガーポップムーン : おふたりとも、おつかれさまですねっ!

ハーヴィ : ≪ごちそうさまでした。≫(端末を向ける。反応はないが。)

ハーヴィ : ≪うん、ポップもお疲れ様!≫

シュガーポップムーン : (カフェのイミテイターにもありがとうとおつかれさま、を向けて)

コリン : うん、シュガーもおつかれさま。


シュガーポップムーン : はいっ! あっ、そうだ!せっかくなので、わたしはカフェのお手伝い、してみちゃうのですっ!

コリン : お、良いな。作ってるとこ見れるかも!

ハーヴィ : ≪すごい! 何か分かるといいね!≫

シュガーポップムーン : はいっ!おべんきょうしますよ~っ!

シュガーポップムーン : えへへ~っ じゃあじゃあ、おやすみなさいませ~っ、ですっ!

ハーヴィ : ≪うん、おやすみ!≫

コリン : おう、おやすみ~。(手を振って)



ハーヴィは[霧カウンター]を1つ獲得した。

コリンは[霧カウンター]を1つ獲得した。


コリン : と、今日は霧か……。

ハーヴィ : ≪げ。オレ今日マスク持ってない。≫

ハーヴィ : ≪早く帰んないと。≫

コリン : おれも持ってない……から、走って帰ろう!

ハーヴィ : ン!

ハーヴィは[霧カウンター]を2つ獲得した。

ハーヴィは[霧カウンター]を3つ獲得した。

ハーヴィは[霧カウンター]を4つ獲得した。



コリン : けほっ(なるべく止めていた息を吐いて)

ハーヴィ : フー……(ほっと一息。)

コリン : 気分悪くなる前に帰れて良かったな。

コリン : (帽子を机の上に置いた)

ハーヴィ : ≪うん、オレあれ嫌い……。≫ (ジャケットを脱いでその辺にかけて。)

コリン : おれも苦手……。シュガーが帰ってくるまでに晴れてると良いな。

ハーヴィ : (ベッドの上に乗る。) ≪だね。ここまでなら問題ないとは思うけど……。)

コリン : (控えめに、けれどぎゅうと詰めながら横になって。)


ハーヴィ : ≪あ、そうだコリン。前にふわふわ綺麗にするって言ってたでしょ? あれね、テラがやってくれるって。≫ (同じようにベッドへやって来たあなたのぶんのスペースを空けて。……と思えば、きちんと入ったのを確認するとちょっと寄る。)

コリン : ん、ほんとか!でも最近テラ見ないんだよなー……。忙しいのかな?

コリン : テラが忙しそうなら、洗い方だけ聞いておれたちでやってみる?

ハーヴィ : ≪確かに街中だとあんまり見かけないね……。あ、大丈夫! 今日テラに端末で連絡したら、お屋敷来ていいよって言われた!≫

コリン : ほんとか!?やったな~!

ハーヴィ : ≪うん!≫


コリン : おれもその日行けそうだったら行くよ。アルマさんに依頼頼まれたりしなかったら……。

ハーヴィ : ≪ほんと? 嬉しいな。ふわふわも喜んでるよ。≫

ハーヴィ : (もす…と枕元に置かれるふわふわ。)

コリン : (しなしなになってしまっているふわふわを撫でる。辛うじて残ったふわふわ部分を大事そうに……。)

ふわふわ : (はやくふわふわにもどりたいです)

ハーヴィ : (こちらは遠慮なしにぽすぽすしている。ふわふわをしなしなにした原因だ。)


ハーヴィ : ≪……あのね、オレ、一人で寝てた時はずっとふわふわを抱っこして寝てて。≫

ハーヴィ : ≪ふわふわの代わり……ってつもりはないけど、今はポップとコリンが一緒だから、寂しくなくて嬉しい。≫

コリン : ……へへ、おれも。

ハーヴィ : ≪えへへ……。 ね、ね、今日もコリンの事ぎゅってして寝てもいい?≫

コリン : もちろん。おれもそのつもりだったもん。(そう言えば、自分からあなたに身を寄せて)

ハーヴィ : ン!(受け止める。嬉しそうな声。)

コリン : (少年はちっとも認めようとはしなかったが、少しの寂しさもないはずがない。 突然に旅に出ろと言われて、知らない土地に来ることは、心細いことだった。)


コリン : おれ、毎日ハーヴィとシュガーと、こうやって寝れるの嬉しいから。

コリン : これからも毎日ぎゅってしていいよ

ハーヴィ : (こくりと頷けば、それであなたと触れ合うかもしれないが。ひとりぼっちだったイミテイターにとって、その温もりは手放し難く。)

ハーヴィ : ≪ずっと一緒にいようね。≫

ハーヴィ : (根拠も確証もなく、イミテイターらしからぬ思考演算は、そんな事を無邪気に。)

ハーヴィ : (ぎゅっとあなたを抱きしめれば、きっともう端末の文字は見えない。)

コリン : うん!ずっと一緒だ。(いつまで稼働できるか分からない。そんなことを忘れてしまったみたいに、少年は無邪気に願った。)


コリン : (そうしてあなたの胸の内でゆっくりと、眠りについた。)

ハーヴィ : (今日もゆっくりと、意識が沈んでいく。けれどあなたがいるから、こわくない。)




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