2月4日 後編
- wisteria8770
- 2024年2月5日
- 読了時間: 52分

後編です。前編はこちら
コリン : お、テラ。
メセム : (ふ、と煙をふかした。通りの方から新しくやってきた人影には軽く手を振り…)
アルト : (2049の背を強めに叩いた。ドンです)
コリン : なんかここの大人、皆煙草吸ってんな。美味しいのか?
テラ : (箒を持った泥人形と一緒だ)
テラ : 皆様、夜分遅くまでお疲れ様です
メセム : 美味いぞ。吸うか?(あ!悪い大人)
[2049] : (顔を上げる。と、強く叩かれて身体が大きく動く。)ン、ン、
シュガーポップムーン :
アルト : 吸わせるな。(悪い大人を叱っておいた)
コリン : えっ、美味いの!じゃあ吸う!
テラ : お体を冷やさぬようにお気をつけください
シュガーポップムーン : あっ!テラさ~んっ!
エムトハ : ……そろそろ休息の時間ではある。
メセム : ダメらしい。お預けだな~~~
シュガーポップムーン : おつかれさまですっ!(手ぶんぶん)
コリン : (ガキなので騙されやすかった。)
[2049] : ≪メセム、人間の子供の喫煙は身体に悪いはずだが。≫
メセム : それは分かっているが……
コリン : えぇ~、美味いのにダメなのか?大人だけのってことかよ……!ずるいぞ……!
[2049] : ≪分かっているのに何故。≫
アルト : 言っておくが苦くてまずいぞ。
[2049] : (と、エムトハのほうに視線をやり)≪遅くまでお疲れ様。≫
コリン : えっ?でもメセムは美味いって……。(じっと見る。騙したのか……?という目だ。)
テラ : 未成年の喫煙は成長に深刻な害を及ぼします
シュガーポップムーン : エムトハさんもっ!おつかれさまですっ!
テラ : 背が伸びなくなり、発がんの確率は10倍以上にも及びます
メセム : 私は美味いと感じる。……だそうだ。
エムトハ : ああ!!!私はお疲れ様であるぞ!!!
[2049] : (こくこくこく)(同意)
エムトハ : 讃えよ。
コリン : ん、エムトハはスリープモードに入るのか。またな~。
テラ : お疲れ様です
アルト : お疲れエム。休めよ。
メセム : お疲れさまだ。またなエムトハ。
エムトハ : ではな。休息する。我々にはそれが必要である。壊れぬ為に。
コリン : 煙草が美味いかは人によんのか……。おれが嫌いなものを好きな奴がいるみたいなもん?
エムトハ : 貴様らも全員ご苦労様である!一括で労う!
シュガーポップムーン : は~いっ!
アルト : おー
[2049] : ≪労われた。ありがとう。≫
コリン : ま、でも背が伸びなくなるのは困るしな。やめとくよ。別に苦かったらどうしよう、とか思ってるわけじゃないからな。
コリン : おれは成長期だから。いつかメセムみたいに大きくなる予定だからな。
アルト : 猫ちゃんじゃん。隅っこあるいてどうしたの。
メセム : それは将来有望。よく伸びろよ~子ども。
[2049] : !(ちら、と周囲を見やり。なにかを探すような)
エムトハ : ではな!!!!!!!!!!我々は休息の必要があり、この世に一つではない答えを探すことが出来る優れた存在なので、ではな!!!!!!
シャノア : うわっ
シュガーポップムーン : あっシャノアさ~んっ!!おつかれさまですっ!(通る人影全員に手を振っていくスタイル。)
コリン : (遥か上にある頭を眺めながら。遠すぎて最早、すぐ下にいても煙が届かないくらいだ。)(近いと圧を感じたのか、また一歩元に戻って行った……。)
エムトハ : (騒いで出た。)
メセム : (じゃあね~。手を振って見送り)
コリン : 子どもじゃない!いつかメセムにも届くからなっ……!
シャノア : あ、はい
アルト : 今日もお仕事?
[2049] : (なるほど猫ちゃん。理解、探索の終了。)
シャノア : 命令は待機なので…………
アルト : (猫ちゃんnot猫ちゃんではない)
シャノア : まあ……
シュガーポップムーン : ?(2049の様子を見て首を傾げた。)
エムトハ : せっかくだから屋敷を借りようかと思った故の通行であり、特に気にせず各自会話を進めたし。では。
コリン : はいはい、ではでは。(エムトハを雑に見送った。)
メセム : (独特な油の匂いだ。一歩下がる様子にはニヤリとして)
テラ : お屋敷もにぎやかになりました
メセム : いいことだ。近隣が賑やかだと制作も捗るもの……
シャノア : 屋敷……(西の方へと目で追ってしばし)
シュガーポップムーン : お屋敷っ!補給スペースもあるんですよ~っ!
テラ : (小さな泥の人形が手を振る)
コリン : ゼータの……っていうか、ゼータのお姉ちゃん?の屋敷、修繕進んだ?
[2049] : (泥人形を目で追う。明らかに、追っている。)
アルト : (気まま、座った)
テラ : 皆様にご紹介が遅れました。タケナカさんです
シャノア : あ、どうも
テラ : (タケナカです)
メセム : (振り返し。)タケナカ。
シュガーポップムーン : (泥人形が手が振ればヤムヤムちゃんの葉っぱが揺れた……。)
コリン : タケナカ……?(目の前を通る泥人形を目で追った。)
[2049] : ≪タケナカさん……。≫
アルト : ネーミングセンスが皆妙なんだよな。
メセム : 何故タケナカと?
テラ : 建設計画中からこの地に住まうイミテイターです
シュガーポップムーン : こんにちは!こんばんは!おつかれさまですっタケナカさんっ!
[2049] : (もそ…と何か取り出そうとしたが、すぐ戻し。タケナカさんから視線も外す。)
テラ : 東の果てよりいらした技工士様に名を賜りました
コリン : ?(何かを取り出そうとしたあなたに首を傾げ)
メセム : ああ~。(納得。東ね)
アルト : (フワ、あくび)
テラ : (跳ねている)
[2049] : ≪いい名前だな。≫
アルト : 眠くなっちゃった戻るわ。(自由だ……)
テラ : (ぺこぺこと。お礼をしている?)
コリン : ん、アルト、おやすみー。
テラ : (おててふりふり)
アルト : おーやすみー。
アルト : (おててふりふりだ)
シュガーポップムーン : あっ アルト様!おつかれさまですっ!おやすみなさいませ~っ!
[2049] : ン。(去る背中を見送る)
シャノア : おやすみなさいませ……
メセム : おやすみ。またな
シュガーポップムーン : (おててふりふり!)
コリン : 小っちゃくて可愛いな、このタケナカって奴。こういうの幾つもいんの?
テラ : マナによる簡易的な形成術です
テラ : マナとドロがある限り、無数に存在します
[2049] : (しゃがんだ。タケナカさんに目線(?)を合わせる。じい……)
テラ : (見つめ返す──)
テラ : (手をぐるぐる。なにやらまくしててるような動き)
コリン : へぇ~~、便利じゃん。修繕とか瓦礫の掃除とか、こいつらに手伝ってもらうのか?
テラ : 2049はとてもかっこいいとのことです
[2049] : (見つめ合うと素直にお喋り…… というかそもそも喋れないのだが。)
テラ : (うれしそうです)
[2049] : !!(テラのほうを見た)
コリン : 2049も気になるんだ。あんまり見ないもんなのか……?
テラ : いえ、耐久性がないので、簡単な掃除ぐらいでしょうか 行えるのは
[2049] : ……。(スッと、タケナカさんに人形めいた手を差し出す。恐らく、握手の要求。)
テラ : タケナカさんは長年破損も崩壊もない長寿ですが…
テラ : 普通は、数日で壊れます
[2049] : ≪ありがとう。わたしもタケナカさんの事、いいとおも≫
コリン : なーんだ。街の掃除くらいか……。でも、こいつらのおかげで街が綺麗ってことだもんな。
テラ : (……ギュ…… ちまっとしたおててでにぎった)
[2049] : ≪壊れ ない そうか≫
[2049] : (握り返す。小さく吐息。なんとなく嬉しそう、かも。)
テラ : ティアマトお嬢様の術式が施されており、タケナカさんは今日も元気です
シュガーポップムーン : (スン。スリープモードに入った。)
テラ : (2049さんには、なんとなく トモダチ…ウレシイ…てきなオーラがつたわるかも。わからない)
コリン : あ、シュガーもスリープモードか。
メセム : (スリープモードを見た。おやすみ…の手振り)
テラ : おつかれさまでございます
[2049] : ≪おやすみ。≫(と、伝わることのない挨拶 / 無機質なフォント)
[2049] : (タケナカさんのちんまいおてては握ったまま。)
テラ : 粘土と、蜉蝣石で製造が可能です
コリン : なんかイミテイター同士通じあってる……?
メセム : ほう。今度作ってみるか…
テラ : よければ挑戦してみてください 初歩的な術式の練習にもなります
シャノア : (コソコソ戻っていく)
テラ : (コト っとホウキが落ちる。両手でギュっとする。 両手でニギニギしたかったらしい)
コリン : 術式かー……。おれは剣のが得意だし、使うこともあんまりなさそうだし、見とくだけでいいや。
コリン : かっこいいっていうよりも、可愛いって方だしな。
[2049] : …! (申し訳なさそうに手を離した。タケナカさんのしたいようにするべきなのだ。)
テラ : (おててふりふり。なんでもうれしそう。ホウキを拾った)
メセム : 粘土だろう?形状は作るもの次第じゃないだろうか。
テラ : そうですね。タケナカさんはあくまでも一例
コリン : えっ、じゃあかっこいいのも作れんのか……!?!?
テラ : 人間様の想像力次第でなんでも生成できます
メセム : らしいぞ~~
[2049] : ≪メセムは得意そうだな、作るの。≫(しばらく端末も無言でタケナカさんと触れ合っていたが、顔を上げ)
コリン : へぇ~~~~(目をきらきらさせ、改めてタケナカさんを見た。嬉しそうだ。)
メセム : 陶芸は好きだな。若い頃はよく土を捏ねたもんだ……
テラ : (持ち場へもどった。テラに向けててをぐるぐるしてる)
テラ : 2049とお話できてとても嬉しそうです
[2049] : ≪そうか。それはとても、≫
[2049] : ≪よかった。≫
テラ : タケナカさんは普段郊外の研究施設にいるのであまり街には迎えませんが…
テラ : また掃除していたら皆様よろしくおねがいします
テラ : メセム様とコリン様の人形制作も楽しみにしているそうです タケナカさんも
[2049] : ≪友達が増えるかもしれない、タケナカさんに。≫
コリン : ん、まあ変なところで躓いたりしてないかは見ておくよ。
テラ : (うれしげ)
メセム : はっは、ならかっこいい友人を作ってやらねばだ。
コリン : 友達……?
メセム : ひびが入っていたら水もかけてやろう……(高い位置からナデ…とした タケナカさんを)
[2049] : ……。
コリン : イミテイターにもそういう概念あるんだ。仲間ーとかかと思ってた。
テラ : (うれしげ…… 低反発な触感)
[2049] : ≪あるよ。≫(短く、肯定の文字)
テラ : 製造当初からイミテイター同士は "友"と形容されることもありました
[2049] : ≪タケナカさん、わたしも撫でていい?≫(足元の泥人形に、再び視線を落とし)
テラ : 幅広い意味を持つ言葉なので、人間様の受け取りたいように受け取っていただければ幸いです
コリン : ふぅん?じゃあそういう風に呼んでるんだな。(あくまで自分たちのいう友達とは違うものなのだろう、と認識している返答だ。)
テラ : (片手を上げて嬉しそうに跳ねる なでなで!うれしいね)
コリン : じゃあ、タケナカさんにメセムのかっこいい"友達"が増えると良いな!おれも楽しみだし!
テラ : はい、ありがとうございます
[2049] : ……ン。(撫でた。)
テラ : (ゆらゆらしている。しあわせそう)
テラ : こんなに嬉しそうなのは久しぶりです。挨拶に来て正解でしたね タケナカさん
メセム : コリンは作らないか?粘土を触るだけでも楽しいぞ。
[2049] : (人形めいた指が、しかし人間のように滑らかに稼働して。撫でる。慈しむように。)
コリン : おれ?うーん、おれの思うかっこいいを作れたら確かにかっこいいけど……。(作るのは不得手だった。使う方が好きなのだ。)
コリン : ……でも折角だしな。作るだけ作ってみるか。
テラ : (カチカチではないが、跳ねるのも大丈夫なもにゅっと不思議な感触……ゆれゆれ)
メセム : よし。資料が欲しければアトリエに来るといい。
[2049] : ≪今度はこちらから訪ねよう。来てもらってばかりでは悪い。≫(なでり なでり)
テラ : (お手々をぐるぐるしている。たくさん歓迎するの意)
コリン : マジで?!見たい!
メセム : いいぞいいぞ、見ろ見ろ
テラ : 互いに訪問の約束が交わされましたね
コリン : やりぃ~!じゃあ、作る時はメセムのアトリエに寄らせてもらうからな!
[2049] : ≪メセム、わたしも今度行っていい? 色々、見てみたい。≫
テラ : 郊外の研究所をせいりしておきます。また支度ができたら場所を教えよう、2049
メセム : そうしろそうしろ。あそこならいくらでも汚していいしなあ……。ああ、2049も来い。何なら何か作っていってもいい。
テラ : アトリエ、素晴らしい作品ばかりですよ
メセム : はっは、そう正直に言われると照れるな
[2049] : ≪……二人ともありがとう。楽しみにしている。≫(楽しみに、と。己の意思を滅多に口にしないそれは、文字を映す。)
テラ : 空をモチーフにした作品が……自分の周波数には一致しました
コリン : 2049も興味あるのか?(少し意外そうに名を呼んだあなたを見る。)じゃあタイミングがあったら一緒に見ようぜ!
メセム : ふふ、テラはあれが好きか。もっと手前に置いておくかな
テラ : (タケナカさんはお仕事があるゆえ、感想おまちしております。と言っているような。わからない)
シュガーポップムーン : (ぱち!)
[2049] : ≪ある。行きたい。≫(答える。やはり、己の”意見”を。)
テラ : ……痛み入ります(ウレシイ)
シュガーポップムーン : (跳ねるようにしてタケナカさんの傍に寄ってきた。)
[2049] : ≪タケナカさん、いっぱい見てくるから話聞いてね。≫
メセム : ふふふ……おや、シュガー。起きたか。
コリン : メセムって怖い奴かと思ってたけど、結構優しい奴なんだな。(失礼である。おそらくは背が高いが故の圧を勝手にそう受け取ったのだろう。)
テラ : (おはなしうれしい!はねます。いっぱいたのしんできてください!)
メセム : 私は優しいぞ~~~~
シュガーポップムーン : はいっ!処理がばばばーっとなったのですっ!
テラ : (といってるかも。わからない)
シュガーポップムーン : タケナカさん、大人気みたいです~っ!
[2049] : (なにかが通じ合っているのだろうか。こくこく頷いた)
テラ : おはようSPM
テラ : 2049とは波形が近いようだ。よかったな
[2049] : ≪ ✊ ≫(手書きで同意した)
コリン : ん、(こういう時、少年の知っているあなたなら、別の答えを返すかと思っていたようだ。少しの違和感。けれどそれを否定するような理由も、考えもない。)(違和感を感じた。ただそれだけのことだ。)
テラ : (✊ こぶしをにぎった。ちっちゃい)
コリン : 2049も好みとかあるんだな……。(違和感を、独り言のように零した。)
シュガーポップムーン : (✊ 真似した。)
テラ : (通じ合った──)
[2049] : (端末に描いたのと同じように、人形の指の先が、ちいさいこぶしとグータッチ。)
コリン : なんかまた通じ合ってる。
シュガーポップムーン : ? (通って行った影に振り向いた。)
[2049] : (少し顔を上げた、が。肯定も否定もしなかった。今は、まだ。)
テラ : (🤜☆🤛 モチ…プニ……)
[2049] : ……♪ (小さく、小さく。吐いた息に混じった音には喜びが混じっていた。)
テラ : さて、そろそろ研究所に戻らねば
テラ : いきましょう、タケナカさん
シュガーポップムーン : !
テラ : 今度は皆様をタケナカさんのお部屋にお呼びできるように
コリン : おう、またな。研究所が片付いたら、おれも見に行かせろよ。
テラ : (いっぱいおそうじします)
シュガーポップムーン : (2049の様子を見て、笑顔を浮かべた。)
[2049] : ≪テラ、ありがとう。お疲れ様。タケナカさんも。≫
[2049] : ≪またね。≫
シュガーポップムーン : タケナカさんもテラさんもおつかれさまですっ!
テラ : (もう一度、人形さんのおててと握手して)
テラ : (跳ねる。再会の約束をして)
[2049] : (しゃがんだまま、表情は変わらないが、手を振った。)
メセム : (その様子には目を細めた)またな、ご両人。
テラ : アトリエ鑑賞やゴーレムづくりの進捗もお待ちしております
テラ : それでは、お体にはお気をつけください。皆様
テラ : おやすみなさいませ
コリン : ああ!楽しみにしてろよ!
コリン : おれもしてるから!
[2049] : ≪おやすみ。≫
テラ : (全員に精一杯手を振ってる)
シュガーポップムーン : おやすみなさいませ~っ!
シュガーポップムーン : (ぶんぶん!手を振る)
メセム : そちらも追々な。(ひらりと手を振って)
テラ : (荒野の方へ歩いていった。荒野にあるのだろう。タケナカさんを護るようにあるきつつ)
コリン : (おやすみ、の言葉はなく、手を振った。自分はまだ眠らないからだ。)
コリン : そういえば、メセムっていつアトリエにいるんだ?行く前に連絡とかした方が良いよな?
メセム : ん。そうだな……連絡があるとかなり助かる。
マリヤ : (遠目の人影。)?(話し込んでるだろうかと少し様子を見て)
シュガーポップムーン : アトリエ…… (ふっと違う方向の道へ顔が向く。)
コリン : 分かった。じゃあ行く前にはメセムが起きてそうな時間に連絡するよ。メセムの手が空いてたら寄らせて。
シュガーポップムーン : あっ!マリヤ様~っ!(手を振りながら近付いて)
マリヤ : !
マリヤ : (手を振り返した。ブランケットを握っている。)
[2049] : ……≪マリヤか? マリヤだった。人間は大きくなるのが早いな。≫
コリン : あ、この間テラが抱えてたこども。
メセム : そうしてくれ。大抵は暇してるから高確率で寄ってもらえるはず……お、マリヤ。
シュガーポップムーン : おつかれさまですっ!おはようございますですか?
マリヤ : (ポップムーンにブランケットを差し出した。子どもなのでたためてないが。)(頷いて……他の皆が気づいたのにも、手を振る)
メセム : (手を振り返した。やっほ~)
シュガーポップムーン : ?(ブランケットを受け取った。ふわ……)
[2049] : (しゃがんでいたのでちょうど同じくらいの高さに目線がある。ゆるゆると手を振る。)
マリヤ : (知ってる顔、あとは……知ったばかりの顔。)
コリン : ちっちぇえ……。(自分よりもずっと小さなその身体に少し驚く。恐らくはずっと年下。)
マリヤ : (不思議そうなポップムーンへ。ブランケットはポップムーンのものじゃないのかと、そういう趣旨の話をする…)
コリン : 人はほとんどいないって話だったけど、家族で残ってる奴もいるんだな……。
マリヤ : (借りたものは返す。これも誰かに教えられたことであった)?
マリヤ : (きょとんとした顔をコリンに向けた。)
[2049] : ≪マリヤは、≫(ここで文字が止まり)
シュガーポップムーン : このブランケットはマリヤ様にお渡ししたので、マリヤ様が使っていいのですよ~っ!(そう言ってしゃがみ込めば、マリヤの肩に掛けるようにブランケットを羽織らせた。)
メセム : (す~っ…とコリンに近づき)
メセム : (軽く脛を蹴った。蹴るな)
マリヤ : !(羽織られて視線が戻る。)
マリヤ : (蹴るところを丁度見てなかった……)(渡されたものらしい。そうならば、と頷いた)
シュガーポップムーン : はいっ!(頷きに頷きを返す。)
コリン : いった!?(驚いたように振り返る。ちょっとたじろいだ。)
[2049] : (しゃがんだまま、首を傾げるように片側に重心を寄せて。小さな彼女を見る。何かを思っているのか、何も思っていないのか。 ──立ち上がった。)
マリヤ : (羽織られて暖かくなってる……)
メセム : (ニコ!静かに、僅かに首を横に振った。大人のオマエならこれでわかるだろ?と言いたげな視線だ)
[2049] : (このイミテイターにしては珍しく、近くにあったベンチに腰掛けて。足を組む。 やはりやはりあまり見せない仕草。)
コリン : ……。(しばらく考え込む。怒られている時とは違う。けれど、言ってはいけないことを言った時の、視線で肌を刺すような雰囲気。)
マリヤ : (目線に気づいて、2049の方をふと見る。)
シュガーポップムーン : ………、 ?(ふっと周囲を見回して)
[2049] : ン、(視線に気が付いた。振り向く。……手を振る。)
マリヤ : (幾度か、見た。覚えている姿。手を振り返した)
シュガーポップムーン : (立ち上がる。跳ねるようにして工場の方へと駆けていった。)
コリン : ん……。(素直に頷いた。あなたの圧もあるだろうが、悪びれた様子だ。)
マリヤ : …?
マリヤ : (行ってしまったイミテイターを見る。不思議そうに)
[2049] : ?(去っていった姿に首を傾げた。)
マリヤ : (でもそれから、そうだ。ちょっと思い出した)
コリン : なんかシュガーが急にどっか行ったな……。
マリヤ : (「おんがくしつ」と子どもは呟いた。)
メセム : よし。(ポンポンと軽くあなたの肩を叩いた。)……本当だな。どうかしたんだろうか
シュガーポップムーンは[霧カウンターカウンター]を1つ獲得した。
[2049] : ? ≪音楽室?≫
シュガーポップムーン : メセム様っ!コリン様っ!
メセム : 帰ってきた。どうした?
[2049] : ン、ン。(地面を足で何度か踏んで。こっち見てくれ、と主張。)
コリン : (高身長から繰り出される手に少し驚いたが、強くたたかれるわけでもなく、頭でもなく。少し照れ臭そうな、嬉しそうな表情をした。。)
マリヤ : (2049を見上げた。文字を黒い瞳はゆっくり見つめ……)(とりあえず頷く)
シュガーポップムーン : お受け取り下さいっ!(駆けて戻ってきたイミテイターは防塵マスクを差し出した。)
コリン : うお、帰ってきたと思ったら、 なんだこれ?
メセム : マスク。……ああ、霧が出てきたか。気付かなかった。
コリン : (差し出された防塵マスクを手に持ってしげしげと眺める。かっこいいデザインだ……。)
シュガーポップムーン : 霧が近付いてきていますっ!お付けくださいっ!
[2049] : ン…(とりあえず、マリヤのほうに向き直り。) ≪マスク、大丈夫?≫
マリヤ : ?……(霧に変わってたらしい。今は持ってない。首を横に振る)
シュガーポップムーン : (二人に渡し終えたなら、遠くの二人の方にも駆けていって、)
コリン : 霧?霧でこのマスクがいんの……????
シュガーポップムーン : マリヤ様にも、どーぞ!
コリン : 霧って、視界が悪くなってちょっと寒くなる奴だよな?ここじゃ違うのか?
マリヤ : (持ってきてもらったようだ。受け取った……)
メセム : ここの霧は人体に悪影響なんだと。(見本になるか……とマスクを付けて)
[2049] : ≪ありがとう、ポップ。気が利く。≫
シュガーポップムーン : 2049さんもどうぞっ!(一番最後。優先順位の先に、2049に向けて防塵マスクを差し出した。)
マリヤ : (モゾ……と付け始める。この子どもも、霧とマスクの関係はなんとなく教え込まれてるようだ。)
コリン : へぇ~……。土地特有の霧なのか。分かった。(つけ方を教えてくれるように目の前で防塵マスクをつけたあなたの真似をして、自分もそのように。)
[防塵マスク] を手に入れた。
メセム : 賢い。ちなみにイミテイターにも有害だ……と聞いた。
コリン : ふふん……。(賢いと言われて嬉しそう。)
[2049] : ≪ありがとう。≫(順番は関係ない。無機質な文字は、しかしただ素直に感謝を伝えるだろう。)
コリン : えっ!?マジでじゃあシュガーと2049も危ないじゃん!!!
[2049]が[頭部]に[防塵マスク]を装備しました。
コリン : おれは二人が壊れたらヤだぞ。ちゃんとお前らも防塵マスクつけとくんだぞ……!!
シュガーポップムーン : (笑顔を浮かべるイミテイターの手元にはもうマスクは残っていないようだった。)
マリヤ : (ポップムーンを見上げた。)
シュガーポップムーン : はいっ!後で交換しておきますねっ!
[2049] : ≪言われなくても付ける ≫(文字が止まり)
[2049] : ≪今にしなよ。なんで後にするんだ。≫
コリン : そうだぞ。もしかして自分の分取ってきてないのか……?
シュガーポップムーン : ?(首を傾げ) みなさまに早くお渡しした方が良かったので……
[2049] : (マリヤがきちんと付けたのを確認すると立ち上がり、今しがたマスクを届けてくれたイミテイターに向き直る)
コリン : まあイミテイターとしては正しいんだろうけどさ……。
[2049] : ≪だから、自分のも一緒に取ってくればいいんだ。わたしのを取ってくるなら自分のも出来るだろ?優先順位は同じだ ≫(現れる文字は、心なしか砕けた物言いで。すらすらと表示される。)
シュガーポップムーン : (きょとんとした表情で文字を読み込む。)
マリヤ : (ポップムーンと、間に現れてる文字を交互に見る。一気に読めてるかはさておき、なんとなく様子を見てる。)
[2049] : (まっすぐ、少女の姿をしたそれを見ている。)
シュガーポップムーン : わかりましたっ!次はもっと早く動けるようにしますねっ!(掛かる時間に関してフォーカスが向かったらしい。プログラムの優先順位は変わっていない様子。)
[2049] : ……。(視線を外した)(すぐに青年の姿のそれが動いて)
[2049] : ≪取ってくる。≫(手に持った端末にはそんな文字が。)
[2049]は[安全第一]になった
IPと物資を交換できるようだ。
※ウェポン以外のアイテムにも、
装備によってエフェクトを得るものがあります。
なにと交換しますか?
これにしますか?
[防塵マスク] を手に入れた。
[2049] : (つかつかと、戻ってくる。)
コリン : ん-、おれはシュガーが壊れたらヤだし。ちゃんと自分の分も取ってきてくれたら嬉しかったよ。
何をしますか?
アイテムの取引を行いますか?
誰に渡しますか?
[2049]が[シュガーポップムーン]を選択しました
何を取引しますか?
渡すアイテムを入力してください。
[2049]が[防塵マスク]を入力しました
取引を終了しました!
[防塵マスク] を失った。
[2049] : (マスクを投げ渡す。)
コリン : でも人を優先しちゃうのは、"そういうもの"なんだろ?だからしょーがねーとこもあるんじゃね?
マリヤ : ……
シュガーポップムーン : ふわわっ!(と声を挙げるが、難なくキャッチした。)
[2049] : (戻ってきて、その矢先。”そういうもの”。──自分が教えてしまったあきらめの言葉。俯いた。)
シュガーポップムーン : ありがとうございますっ!2049さんっ!コリン様が言う通り次からそうしますねっ!(受け取った防塵マスクを両手で持って、笑顔を浮かべた。)
コリン : うん、そうしてくれるとおれも嬉しい。
シュガーポップムーン : (纏う衣装には些か不釣り合いなデザインのそれを装着する。)
[2049] : ≪そうしてくれ。その方がいいから。≫
シュガーポップムーン : はいっ!
コリン : (時折見せる、文字では表せない何か、意味のない動作にも見えるあなたのそれを、少し疑問に思った。)(常では大して気にも留めないのだが、あまりにも先ほどのあなたの様子はいつもと違ったから。)
コリン : 今回は2049が取ってきてくれて良かったな、シュガー。
[2049] : (わかっては、いないのだろうけれど。真意を。心理を。けれど彼女が今理解したのならそれでいいと、頷いた。)
シュガーポップムーン : はいっ!これでみ~んな安全ですっ!
マリヤ : ……(言葉に頷いた。とりあえずみんな、大丈夫)
コリン : ん、だな。(最後にマスクをつけたあなたの言葉に頷き)
メセム : ひとまず室内にでも入るか?霧が体に付くのもなんだしな
コリン : 確かにずっとつけとくのは重いし苦しいなこれ……。
コリン : かっこいいんだけどな……。
[2049] : ≪そういえば、≫(と、一行)
[2049] : ≪マリヤが音楽室って。≫
シュガーポップムーン : ? !(現れた文字を見て)
[2049] : ≪言っていた。なんのことだろう。≫
コリン : 音楽室?そんな場所あんだ。まだ行ったことねーかも。
マリヤ : (メセムの言葉にも頷く。出たら戻りなさいと言われたし……無表情だがなんとなくマスクをむず痒そうにしてる)
マリヤ : ……(「おんがくしつ」)
シュガーポップムーン : 音楽室ですねっ!工場の作業が一段階終わって、人間様用の音楽室が完成したんですよ~っ!
マリヤ : (通信にあった。聞いた、ということを話す。)(どうやらそれを見に来たらしかった。)
シュガーポップムーン : カフェの方に出来上がったのですっ!
マリヤ : ……
マリヤ : (全然違うところにいってたらしい。)
メセム : は~あ、成程?カフェの方。
メセム : (なんとなく察した…迷子さんだったか……)
シュガーポップムーン : ご案内しますかっ?(ぴょんっと少しだけ跳ねる。)
[2049] : ……≪わたし、人間様通りのほうの建物には規則で入れないけど。≫
[2049] : ≪行ってもいい?≫
コリン : うん、もちろんいいよ。
[2049] : (許可さえあれば、とその場の人間たちに、問う。)
マリヤ : (頷こうとして)……?(2049を見た)
マリヤ : (頷いた。)
メセム : いいぞ。理由を聞かれたら緊急事態ということにしておけ。
[2049] : ン。(文字ではなく、声で答える)
コリン : そうそう。音楽室を案内するためとかな。
マリヤ : (ポップムーンに案内をお願いする……)
シュガーポップムーン : じゃあじゃあっ!2049さんも一緒にいきましょ~っ!
マリヤ : (くるりと回った様子を見て。着いていくだろう)
メセム : (よしよし…と頷いた)ほらほら行くぞ。霧で湿らんうちにな
[2049] : (頷いた。こくこくと、どこか子供のように)
コリン : うお……ほんとだ、歩きづら。
シュガーポップムーン : こちらの奥ですっ!
マリヤ : (入っていく。)
[2049] : ≪お先にどうぞ、と。≫
メセム : ん?悪いなあ。入れよ後から
[2049] : ン。
マリヤ : (マスクを外した子どもたち)
シュガーポップムーン : こちらですよ~っ!
[2049]が[頭部]の装備を解除しました。
[2049]が[頭部]に[端末]を装備しました。
[2049]が[アクセサリー]に[筆記具]を装備しました。
シュガーポップムーン : (ぶんぶん、手を振る。)
コリン : (シュガーのうしろをてくてくついていく)
マリヤ : !
シュガーポップムーン : (今はマスクを外しておいた。)
[2049] : …… (少しばかり目を開いて、見渡す。)
コリン : あっ!色々売ってる!
メセム : (いつの間にかマスクを外している。)おお、音楽室というからもっと狭苦しいものを……ん?
マリヤ : (きょろきょろと辺りを調べ始める)
シュガーポップムーン : (出来上がった音楽室。此処は人間様用の施設だ。イミテイターが何かを得られることは、ほとんどない。)
メセム : これはカフェのメニューと同じか……こっちでも飲み食いができる。
シュガーポップムーン : (案内を終えたイミテイターはそれぞれの様子を眺める。)
コリン : 便利だよな~。カフェがいっぱいの時はこっちでこっそり食っても良いかも。
[2049] : (吸い込まれるように、その空間の中を歩く。人間様の場所に、なんと不躾なことか。)
マリヤ : (新しい場所というだけでも気分が上がったのか、無表情のままうろちょろとした…)
メセム : はは、それもいい。隠れて食う時があればな。
マリヤ : (目の前にあるのは。)
コリン : (カフェオレとシフォンケーキを頼んだ。こんな時間に……。)
コリンは、シフォンケーキを使った。
甘くておいしい!
コリンは6回復した。 ([3]+3)
コリンは、カフェオレを使った。
コリンはカフェオレを啜った。
コリンは5回復した。 ([2]+3)
このサービスは人間向けのようだ。
[2049] : (だが、たかが人間擬きになにかをする権利もなく。一歩、下がる。)
マリヤ : (ピアノとそこに居るイミテイター。手を振る……)
メセム : (こちらもコーヒーをグビ……夜中に取るカフェイン、うま~い)
メセムは、コーヒーを使った。
メセムはコーヒーを啜った。
メセムは5回復した。 ([2]+3)
マリヤ : ……
コリン : うま……。(ぱくぱく。そこでようやく気付く。イミテイターたちが何も頼んでいないことに。)
マリヤ : (硬貨一枚。いつも子どもがもつお金はその程度。)
マリヤ : (それでクッキーを頼んで)
コリン : イミテイターは食べたりしないんだっけ……?
マリヤ : (ポップムーンと、2049を見た。)
シュガーポップムーン : (壁際に立って微笑みを浮かべている。)
マリヤ : (コリンの言葉に首を横に振る。)
メセム : 食べるやつもいるな。
マリヤ : (ポップムーンに一枚差し出す。)
[2049] : (部屋の端、角のほうに立ち)(答えない)
シュガーポップムーン : わたしは経口摂取は出来るようにデザインされてますよ~っ! ?
シュガーポップムーン : (マリヤが差し出したクッキーを見て)
[2049] : (答えない方が、よかったのだが。)≪わたしも できる≫
コリン : だよ、な。おれたちだけ食べてるのも何か居心地悪いし、食べてもいいんだぞ。(少年は、イミテイターたちにその権限がないことを知らなかった。)
マリヤ : (この子どもは。イミテイターと育ってきた子どもの一人だ。)(見かけるイミテイターに差し出すのは、昔から。)
マリヤ : (やっていることだった。)
シュガーポップムーン : わ~っ!ありがとうございますっ!マリヤ様っ!(イミテイターは笑顔でその一枚を受け取った。)
マリヤ : (受け取ったのを確認すれば、2049の方にも向かった。)
マリヤ : (もう一枚のクッキーを差し出す。)
[2049] : (このイミテイターが人前で何かを食べる姿を見せることは滅多にないのだが。食べることには食べる。……らしい。)
[2049] : (目線を合わせるようにしゃがみ、クッキーを受け取る)≪ありがとう。いただきます。≫ (短く表示される感謝の言葉。)
コリン : ……?(その様子を見て、少し考える。それからようやくして思い当たった。)
マリヤ : (頷いて)
コリン : あ、もしかして、頼めないのか……?さっき2049が建物に入る権限がない、って言ってたみたいに……。
シュガーポップムーン : (受け取ったクッキーを手に持ったまま、2049の方を見る。)
[2049] : (すぐに口に放り込む。しゃがんで受け取った姿勢のまま。さくさくと乾いた音。)
シュガーポップムーン : はいっ!人間様の施設なのでっ!(元気に答える。それからクッキーを一度掲げてから、)
[2049] : ≪入る事はできる。もう咎める人間はいないから。権限の有り無しは、そのイミテイターがどれだけこだわってるかどうか。≫
シュガーポップムーン : いただきま~すっ!(食べた!クッキーが砕かれる音。)
[2049] : (文字が流れる。)(少女型のそれの言葉と重なって。)
マリヤ : (情報が飛び交う中で、残ったもう一枚のクッキーをさくさくと子どもも食べ始めた。)
マリヤは、クッキーを使った。
ふんわり甘い!
マリヤは7回復した。 ([4]+3)
[2049] : ≪けど入れたからって、何かが出来るわけじゃない。≫
コリン : 2049とシュガーはちゃんと命令に従ってるもんな……。
[2049] : (さくさくと、クッキーを噛みながらでも喋れる、機工でできた便利な口。)
シュガーポップムーン : (ごくん!)雑貨屋さんは人間様だけ入店できるシステムなので、わたしたちイミテイターが代わりに購入するとかが出来ないのです~
コリン : 買い物とか頼んだりはできないってことか。ちょっと不便だな。(人間様の目線だ。)
文章を更新しました。
マリヤ : (昔からそういう仕組、らしい。だからこの子どもも自分で買い物を出来るように教えられた)
メセム : 人間様も自分の足で働けってことだ。(適当な返し。そうしつつ、ピアニストイミテイターに呼びかけて)
マリヤ : (鳴り始めた音の方を見る)
[2049] : (飲み込み、しかし口をもごつかせ。なんとなく名残惜しそうだ。)
シュガーポップムーン : !(流れ出したピアノの音に反応する。)
[2049] : ……(顔を上げた)
コリン : 全部イミテイターに頼めても何にもしなくなっちゃうしな……。しょうがないか。
シュガーポップムーン : (音色に合わせて揺れ始めた。)
コリン : (ピアノの方を一瞬向き)
コリン : じゃあ、シュガーと2049の代わりにおれが頼んでやるよ。イミテイターにも好き嫌いとか設定されたりしてないよな?
[2049] : (しゃがんだまま、視線が泳ぐ)(真一文字に結ばれたままだった唇が なにか、口ずさむように動く。──音もなく。)
マリヤ : (イミテイターに押され弾かれる鍵盤をじっと見つめる。)
[2049] : ≪わたしは……≫≪今日は手持ちが少ないから≫≪申し訳ない。≫
シュガーポップムーン : じゃあじゃあっ!わたしがお支払い出来ますよっ!
コリン : 別にいーって。最近、冒険者の宿でちゃんと稼いできたしな!
[2049] : ≪それはポップの持ち物なんだからポップが使ってよ。≫
シュガーポップムーン : (とと、とコリンの方へ向かって)うう~ん
メセム : なんて偉い若者だ……
コリン : 俺はシュガーと2049の主人じゃないけどさ。イミテイターを使ってる立場だし、こういうのも、えーっと……そう、甲斐性ってやつだろ。
シュガーポップムーン : なら~、コリン様っ、何がおススメですか~っ?(好き嫌いは無い。つまりはこれといって求めるものも無い。故に聞く。人間様がイミテイターに与えたいのはどんなものか。)
[2049] : ≪気持ちはありがたいけれど、いい。わたしの事はわたしでする。≫
コリン : ふふん……。(えらいと言われて嬉しそうだ。)
マリヤ : (演奏と、やり取りを交互に見ている。)
[2049] : (一方、拒絶。明確に。人間様の意思に応えないイミテイターが一機。)
コリン : おすすめな~、2049は、……。(メニューを見ようとし、2049は?と聞こうとして明確な拒絶を目にした。)
コリン : む……。そういうところは頑固なんだな、2049……。
[2049] : (視線を逸らし)(その否定が何を意味するか。伝わらない。目隠しをしたのは、わたし。)(それでも、)(そうするのだ。)
[2049] : ≪わたしの事は気にしないで。食べたくなったら、食べる手段はある。≫
[2049] : ≪今はマリヤがくれたので十分だ。≫
シュガーポップムーン : (二人の様子を交互に見遣る。)
コリン : ふーん……。ん、じゃあ分かったよ。(拒絶するあなたの意思を、意思ではなく、人への遠慮と受け取った。)(けれど違和感は心に残る。それにしては、ハッキリとした拒絶だったような。)(それをわざわざこの場で口にすることはない。)
[2049] : ≪気を遣ってくれてありがとう、気持ちは嬉しい。≫
コリン : (改めてメニューに向き直った。)でもおすすめって言われても、おれはここに来たばっかりだから何が美味しいとか分からないんだよな。
コリン : メレムと、……マリヤだっけ?はおすすめとかあるの?
[2049] : (この人形もまた、重ねてなにかを言う気はないようで。またピアノの音に耳を傾け、唇を動かす。)
マリヤ : (脚を揺らす子どもは、ふと声かけられそちらを見た。)
マリヤ : ?(て…と寄る。)
メセム : おすすめ?ピザ。
シュガーポップムーン : (2049をじいと見つめた後、近付いて来たマリヤにフォーカスした。)
マリヤ : (オムライスを指した。)
コリン : 即答じゃん。
メセム : 美味いからな。手掴みで食えるし。
マリヤ : ?(オムライスが好きらしい。なので指した。子どもにオススメを聞くのは、そういうこと…)
コリン : 確かに楽っちゃ楽だな……。 マリヤはオムライスだな。じゃあ二つ頼んで半分こしようぜ、シュガー。
シュガーポップムーン : はいっ!ありがとうございますっ!(イミテイターは笑顔で受け入れた。)
メセム : (注文は決まったらしい。その様子を眺めつつ、コーヒーを啜る)
コリン : (店員のイミテイターに二つ頼んで、机がみちみちになった。)(ついでに店員イミテイターに半分ずつに分けてもらう)
マリヤ : (またさっきと同じようにぱたぱたと脚を揺らす。とりあえず聞かれたので寄ってきただけ。)
コリン : はい、シュガーの分。
[2049] : (音楽室の隅で行われる無声劇は、その口の動きは、めちゃくちゃな言葉の繋ぎ合わせだ。もう、この場の誰も気にする様子はない。)
マリヤ : (2049をふと見た。)
[2049] : (糸繰り人形は唄う。声なき声で、言葉ではない言葉を。ただの単語の羅列を。元は素敵な歌詞だったそれの残骸を。)
シュガーポップムーン : わあ~っ!ありがとうございますっ!きれいな色ですっ!(受け取ったオムライスとピザに嬉しそうな音声を発して)
マリヤ : …?
[2049] : (──唄っている。少女と目が合った。口の動きが止まる。)
コリン : ふふん……。(喜んでもらえて嬉しそうだ。たとえそれが作り物だとしても。それが、感謝の搾取であるということに気付かないまま。)
マリヤ : (瞬き。それから黒い瞳は変わらず見つめている。)(こっちに皆寄っているから……ひとりが端っこなのは気になったようだった。)
マリヤ : (それで、動いていて、止まった口を見たのだけど。小さな子どもに、察する力はないから、そのまんま見つめてるのだ。)
[2049] : (ぱちり。開いた瞳、カボションのようなばってん模様。ふたつ重なって。)
[2049] : (気にしなくていいよ、と首を振った。このイミテイターにしてはやはり、行儀が悪く。床に脚を放り出して、壁にもたれかかるように座る。くつろぐように。)
シュガーポップムーン : (とすん。食事の為に近い椅子に腰かける。おひざの上にお皿を載せて、明るい声で「いただきます」を言う。)
シュガーポップムーン : (そうして美味しそうに食べ始める。それがどんな料理でどんな味だったとて、そのようにするのだろう。)
マリヤ : ……(首を振られる。イミテイターも、断る時はある。それを知ってるので頷いた。)(その断る時は、遂行できないことだとか、きっとそういうことであって)(今のあなたの素振りに込められたものとは違うだろうけど)
マリヤ : (視線が戻る。)
シュガーポップムーンは、ピザを使った。
おいしい!
シュガーポップムーンは5回復した。 ([2]+3)
[2049] : (魔道仕掛けが奏でる、美しいだけの音に耳を傾ける。壁に体重を預けた。)
コリン : (隣のこどもがじっと見ているものだから、少年も同じように、行儀悪く座るあなたへ目を向けた。)(少し驚いたように瞬きをひとつ、ふたつ、零す。)そんな風に座ることあんだ……。
マリヤ : ?
[2049] : (すう、と肩が上下する。眠るように、呼吸をしているように、)
メセム : ん?(つられて視線を向けた。子どもたちの頭も視界へ入れて)
[2049] : (”いきている”ように、このイミテイターのハルシネーションはそうするのだ。)
[2049] : (少年の声に、手を挙げた。そうだよと、応えるように。)
マリヤ : (子どもの視線は戻ってるので、見つめる人々を見る形となる…)
コリン : ん、いや、(自然体のように手を挙げて応えるその姿に、なんとなく視線を逸らした。)
メセム : ふ。(生きているように見える。その様子には面白そうに笑って)
メセム : (そうして視線を下げたら子どもと目が合った……見つめ合いの発生)
マリヤ : (目と目が……合うね!瞬き)
シュガーポップムーンは、オムライスを使った。
とろとろだ!
シュガーポップムーンは9回復した。 ([6]+3)
コリン : (バベルに住まい、長く居つき、彼らと過ごしてきた者たちは自然に受け入れているようで。それがまたなんとも言えない気分にさせた。)(まるで"生きてる"、その姿に違和感を感じる自分が間違っているみたいだ。)
シュガーポップムーン : (ケチャップライスにとろとろのたまご。スプーンですくって口に運んで、嚥下する。)
コリン : (誤魔化すように、オムライスに手を付けた。)
コリンは、オムライスを使った。
とろとろだ!
コリンは4回復した。 ([1]+3)
シュガーポップムーン : (時折頬に片手を宛てて、「おいしい」のポーズ。)
メセム : (受け入れているのだろうか。この画家はただ単に面白がっているだけのようにも見える。瞬きをこれまたニコニコと眺めて)
マリヤ : (しばらく見つめていたけれども)(黒い瞳はふっとまた別の方を向く。子どもの興味は移りやすい)(”おいしそうに”食べてるポップムーンを見た)
コリン : (うしろのシュガーの様子をちょっと確認。おいしそうで、うれしそうで、まだこの街に来たばかりの自分が知ってるイミテイターの反応。)
コリン : (少し、安心した。)
[2049] : (音楽に、時折脚がリズムを刻み。不規則に地面を叩いて、ふいに止まって。造り物がもっているはずの『正確さ』はそこにはない。)
マリヤ : (子どもは、生まれたときからここにいる。)(廃棄されてから生まれてる。)(だから違和感というものを、よく知らない。気づくにはまだ外を知らなすぎて、幼すぎた。)(だから受け入れてるのだ)
シュガーポップムーン : (頂いた料理を丁寧に食べ進める。きれいにきれいに。食べ終わったなら、)ごちそうさまでした、ですっ
マリヤ : (きれいきれいだ…)
メセム : (食事終わりの挨拶に振り返った。)おお、コメの一粒もない
コリン : 綺麗に食べたな……。美味しかった?(もう一つ、安心を得ようと敢えて聞く。そういう意図があることすら、本人は気付いていない。)
[2049] : (声に目を開いた。脚を組み直す。)
シュガーポップムーン : (人間様からそう問われたのなら、こう答える。)
シュガーポップムーン : はいっ!
コリン : へへ、なら良かった。(あなたから手渡された安心にくるまれて、微笑んだ。"そういうもの"が崩れないことを確認して、違和感は流されていく。)
シュガーポップムーン : (シュガーポップムーンは変わらず笑っている。)
[2049] : (これが『普通』。わたしが、オレが教えてしまった『普通』。胸のうちは、縫い付けられた口元と同じように秘されたまま。)
[2049] : (立ち上がる。いつかは剥がされる舞台の幕。その裏の骨組みも。今ではない。今では、ない。)
[2049] : ≪食器、下げるの手伝うが。≫
シュガーポップムーン : (膝の上には食べ終わった二枚の皿。人間様の元にも数枚。)
マリヤ : (そういえば運ばれてきたのなら食器がいくつもある……)(自分も手伝いたい、と言いたげに子どもは手を上げた)
[2049] : (手を挙げたこどもを見て) ≪じゃあマリヤ、スプーンお願い。≫
マリヤ : (頷く。やりたがる子どもはそういうものだ。スプーンの回収)
[2049] : (人間様に、お願いした。割ったり刺さったりしない危ない奴を選んで、だが、お願いをした。)
コリン : ん、店員イミテイターに頼めば……?お、あ、ありがとな。マリヤ。(回収しに来たあなたにスプーンを手渡す。なんだかやる気だったから、きっと頼んだあなたも止めなかったのだろう。と解釈して。)
メセム : (コーヒーカップについていた小さいスプーンを手渡し)ありがとうなあ~マリヤ
マリヤ : (ちょっとだけフス…とした。)
[2049] : (そうして皿を回収する。少女の似姿の膝から、人間様のもとから。順番は、言わずもがな。)
[2049] : (──”関係なく、近いところから”。)
シュガーポップムーン : ありがとうございます、2049さん、マリヤ様!(順番には気にも留めずに、自身にしてもらったことに対して笑顔を浮かべて礼を言う。)
シュガーポップムーン : (──気にも留めずに?)
コリン : ……?(やっぱり違和感。けれど"そういうもの"には収まる範疇。先ほどの、脚を投げ出して座ったのに比べれば、まだ。)
[2049] : ン。(ウェイター顔負けのバランス感覚で片腕に皿を乗せ、片手を挙げて応えた。)
シュガーポップムーン : (シュガーポップムーンは笑顔を浮かべている。)
コリン : (シュガーが何にも言わないなら、やっぱりそういうものなんだろう。)
[2049] : (自分の回収した皿を置き、マリヤへ『ここへ置いて』と示す。)
マリヤ : (フンフンと手に持ったスプーンを置きに行く……)
コリン : ん、おう。(お皿を回収しに来たあなたに手渡す。以前「礼はしなくて良い」と言われた通り、特に何も言わず。)
[2049] : (無事置かれたのを見て、少女の頭を人形の指が軽く触れた。ぽんぽんと。)
[2049] : ≪助かったよ。ありがとう。≫
マリヤ : (大人しくされる。表情は変わらないが、多分嬉しそうな雰囲気はそこにあった)
[2049] : ≪お腹いっぱいになった?≫(青年の模型は、なおも少女に尋ね)
マリヤ : (頷く。すっかり機嫌は良さそうだった。)
[2049] : (同じように、満足したように、納得したように頷いた。)
シュガーポップムーン : ということで、こちらが音楽室ですっ!気に入っていただけましたか?
シュガーポップムーン : (ぱち、と両手を合わせて、)
[2049] : (少女へ向けていた視線が上がると、すんとしたいつもの表情。)≪いい場所だな。≫
マリヤ : (ポップムーンの言葉にもまた、頷いた。他の知ってるイミテイターたちの顔が浮かぶ。知ってるだろうか。教えたいと子どもは素直に思う。)
コリン : (ぽつ、ぽつ、と雨垂れが石を穿つように違和感は積もっていく。シュガーの問いを蓋にして、中は覗かないことにした。)
メセム : ああ、いい場所だな。くつろぐにはもってこいだ。
コリン : うん、結構気に入った。メセムが流すように言ってくれた曲も良かったしね。
メセム : ふふ。それは作曲者と演奏者のおかげかもなあ
[2049] : ≪……イミテイターだけで入ってもあんまり意味ないのは仕方ない。また連れてきてほしいな。≫
[2049] : (またひとつ、要求をした。)
[2049] : ≪マリヤ、教えてくれてありがと。≫
マリヤ : (その文字をゆっくり読めば、やはり頷くのだ。人間とイミテイターの区別が、薄い子どもは。)
マリヤ : (「またこようね」と、区別なく、皆にいった。)
シュガーポップムーン : (2049の言葉に、小さく首が傾げられる。それは疑問のポーズでは無く、何か別の意味の。特有の光沢がある髪パーツがさらりと流れた。)
シュガーポップムーン : はいっ!(マリヤの言葉には、明るくそう返すのだ。)
メセム : だな、また来よう。
コリン : うん、いいよ。なんか……(先ほどの様子を思いだし、)気に入った、みたいだもんな。
[2049] : (こくり、それは人間様への恭順ではなく。)
[2049] : ≪また来る。≫
コリン : 2049にもそういう風な機能があるのはちょっと、意外だったけど。
コリン : でも来たいっていうなら断る理由も特にないしな。
[2049] : ≪どれのこと?≫(と、問いがひとつ。≪機能って≫と付け加えられ。)
[2049] : (まるで、咎めるようにも見える文字。だが無機質。魔導仕掛けの光の整列。大きさもかたちも、ずっと変わらない。)
マリヤ : (交わされる会話の中で、思い出したようにポップムーンに寄り付いて)
マリヤ : (髪の毛を結んでほしそうにした。お揃いの三つ編み。)
コリン : え、ん-、なんかそういう……、(暫し、言うのをためらって)人間、みたいな。 気に入るとか、好きとか、感じるんだなって。
シュガーポップムーン : ?(近付いて来たマリヤの様子をじっと見つめて、それから髪にフォーカスする。)
コリン : 感じるっていうのも変なのかな。機能って言った方が、良い気もするけど。
コリン : (それはあなたにとってではなく、自分にとっての"良い"だ。)
[2049] : ≪ああ、それなら。≫
シュガーポップムーン : !(はっとしたように笑顔を浮かべたなら、席を立ってマリヤに座るように示す。)
マリヤ : (示され、いそいそと座る)
[2049] : ≪あるよ。”それがイミテイターだから”。≫
[2049] : (幾度となく繰り返してしまった、呪いじみたことばの鎖。雁字搦めのそれの、だが紐解くものがあるとすれば、)
シュガーポップムーン : (櫛を取り出してマリヤの髪を梳き始めた。淡い色の、本物の髪の毛が光を反射する。)
[2049] : (それもやはり同じ言葉なのだ、と、青年模型は結論付けた。)
マリヤ : (子ども特有の、それでいて三つ編みの癖がついた柔らかい髪を梳かされ。)
コリン : それがイミテイター、だから……。(文字を口に出して読む。)(マリヤの髪を結っているシュガーを見た。それから困ったように、助けを求めるようにメセムを見る。その瞳に浮かぶのは、困惑だ。)(けれど、答えを求めているわけではないようで。すぐに逸らした。)
シュガーポップムーン : (三つ編みを編み始めて──うーん、と思考する。保存された情報を開いて開いて、それからまた手を動かし始めた。)
メセム : (コリンを見て、シュガーを見て。)そう、イミテイターは”思考”する。(それだけ答えた。)
コリン : "思考"……、エムトハみたいに……?
マリヤ : (今まさに、そうされている。子どもは交わされる会話の意味を、きっと分かっていないけれど。)
シュガーポップムーン : (イミテイターの手先は器用に動いて行く。なるべく髪を引っ張らないようにしながら、編まれる三つ編みは二つ。自身の衣装からリボンを少し、切り離して。)
シュガーポップムーン : (青と、草臥れた白のリボン。おしゃれに編み込みから始まった三つ編みは、手を離せば重力に従って揺れる。)
マリヤ : (切り離された、リボンに気づかず。)(三つ編みが揺れた。)
[2049] : (切り取られたリボンを見やる。少しだけ、悲しそうに俯いた。)
シュガーポップムーン : できました~っ!ふたっつもかわいいんだって、昔聞いたので、やってみました!
メセム : エムトハもそうだなあ。元々備わっている機能だ。(機能、それは人間にも使われる単語だ。だから人と全く同じなのだ、と言うわけではないが。自分の頭をとんと指す)
シュガーポップムーン : マリヤ様、どうでしょう?
マリヤ : (まだ、分かっていない。お願いと命令の区別も。それを遂行しようとするものも。)(子どもは2つの三つ編みを持って。)
マリヤ : (無表情のまま、されど、嬉しさに興奮したよう頷いた。)
マリヤ : (メセムにも見て見て…と言いたげに三つ編みを持った)
[2049] : (つと、視線を少女へ。三つ編みが揺れている。そこに飾り付けられたちいさなちいさな自己犠牲。だけど大きな、まちがいを。)
[2049] : ≪似合ってる。かわいい。≫
[2049] : (──肯定した。それが彼女の意思ならば、それが彼女の納得ならば。)
シュガーポップムーン : ふふっ 良かったですっ!(マリヤの様子を見れば、喜んでもらえたのだと受け取って、イミテイターも嬉しそうな笑顔を浮かべた。)
コリン : 機能、(頭をとんと指す仕草につられて、自分の頭に触れる。帽子が邪魔だったので、外した。)
マリヤ : (と、ここで話が成されていたことにようやく気づく。褒めてもらって嬉しそうに。でもちょっとだけ控えめに)
メセム : お。(揺れるみつあみへ視線。それを見る瞳もゆらりと)可愛いなあ、お揃いだ。
マリヤ : (頷く。おそろいだ)(子どもはそう純粋に思ってる。)
コリン : ……。(すぐには理解できない。その"機能"とは"思考"であり、好きと嫌いが発生して、人とほとんど変わらないのならば……。)
コリン : (今まで自分があなたにしてきた言葉と態度にも、発生していたのだろうか。)
コリン : (あなたたちの言葉につられて、マリヤを見る。ようやく可愛らしい三つ編みがふたつできているのに気づいた。)
マリヤ : (ポップムーンはリボンがたくさんついていて。だから、リボンを持ってるのだろうと思った。ただ、ほつれた服はよく動くから自分で直しきれないだけで。)
コリン : 確かに、似合ってるよ。可愛い。
コリン : (微笑んで、その髪型を褒めた。)
マリヤ : (切り取られたことを知らなくて、子どもは頷く)
シュガーポップムーン : マリヤ様は髪が長いので、いろんな髪型ができそうですね~っ
メセム : 髪を一つにまとめて団子にしても可愛いだろうなあ。お洒落し放題だ。
[2049] : (2049は、その事実を指摘しない。垂れ幕一枚隔てただけの骨組みは、言ってはいけない、言わせてはいけない。)
[2049] : ≪ファッションカタログとか、残ってないかな。色々できそう。≫(少女を見て、そんなことを。)
シュガーポップムーン : お団子だと~寝る時にごつんってなっちゃうので~っ ず~っと動く時に出来ると良いですねっ!
マリヤ : ?(子どもは色んな髪型を想像する。でも気に入ってるのは、三つ編みだった。そう言いたげに白いリボンの結ばれた三つ編みを握る。)
[2049] : ≪それがいい?≫(小首を傾げ、尋ねる。)
マリヤ : (頷いた。)
コリン : 気に入ってるんだな。
[2049] : ≪そうか。じゃあそれがいいな。≫
マリヤ : (もう一度、頷いた。子どもの拘りは、そうらしかった)
[2049] : ≪まあ、他の髪型やりたくなったらな。出来るのはいっぱいいるだろうから。≫(シュガーポップムーンと、自分を指し。それがあなたの納得ならば、と。)
シュガーポップムーン : はいっ!(両手を挙げてお返事した。)
コリン : (微笑んで、その裏で少し考える。この街に来て一番初めに会った者、従順だと思っていたイミテイター。)(そうでなかったとすれば、あの時あなたから教えてもらったことは、なんだったのか。)
マリヤ : (脚を揺らす子ども。機嫌が良さそうに、して。)
マリヤ : (それでいて、あくびをした。)
[2049] : (あくびに気が付く。)≪夜更かししたなあ。そろそろ寝ようか。≫
マリヤ : (ここに来て、過ごして。結んでもらって満足して、それで眠たくなったらしかった。)(頷く……)
シュガーポップムーン : ふわっ もうそんなお時間ですね~っ
コリン : そういえばもうそんな時間だな……。
メセム : ん、そういえばかなり経ったな。帰るかあ……
[2049] : ……≪ポップ、オ わたしはマリヤがどこで寝てるかわからない。連れていける?≫
シュガーポップムーン : はいっ!マリヤ様、お屋敷で大丈夫ですか?
[2049] : (また、お願いをする。少しばかり申し訳なさそうに)
マリヤ : (うとうとしながらも、頷いた。)
コリン : ?(不自然な途切れ方に首を傾げ)
コリン : ああ、ゼータのお屋敷で寝てるんだっけ。
マリヤ : ……、?
マリヤ : (「テラ」)
[2049] : (意外そうに眼を開いて)≪ゼータのところにいたんだ。≫
マリヤ : (その名前を、小さく呟いた。そこはゼータのものではない、はずだ。)
[2049] : ≪なら、次はわたしも連れていけるな。≫
コリン : あー、まあ確かにテラの主人のものだけど……。
コリン : おれは会ったことないし、ゼータのお屋敷ってイメージが強いんだよな。
シュガーポップムーン : じゃあじゃあっ なら一緒に向かいますか?2049さんも!
[2049] : (許された場所ならば、立ち入れるから。けれどそれは、頑なに人間様の領域へ踏み入れなかったイミテイターの、前進だ。)
コリン : おれも向かいのホテルで寝てるし、一緒に行くよ。
[2049] : ≪一人で行かせるのは申し訳ないし。一緒に行く。≫
マリヤ : (説明…しようとして)(ねむねむの子ども。言語化できないものがモニャ…としまい込まれていった)
シュガーポップムーン : (マリヤの頭を優しく撫でる。)
マリヤ : (撫でられればなおさら眠たそうになる。心地よさと眠気は繋がってしまう)
コリン : ??(何か言いたげのようだったが、何も汲み取れなかった……。こちらも子どもだった。)
メセム : (ふふ、と小さく笑う。)それではそろそろ出るか。マスクを忘れないように。
マリヤ : (目を擦って頷いた…)
コリン : っと、そうだった。
コリン : サンキュー、メセム。
[2049]が[頭部]の装備を解除しました。
[2049]が[頭部]に[防塵マスク]を装備しました。
コリン : (忘れないうちに装備して、ついでに帽子も被った。)
[2049] : ≪付けれる?≫(少女に問う。)
マリヤ : (うご……)(ダメそう)
メセム : めいっぱい感謝しろよ。(ゆるりと片手を上げた)
マリヤ : (こういう時はイミテイターに甘える子どもだ……)
シュガーポップムーン : はいっ!お忘れなく、ですよ~!(そうしてマリヤの様子を見る。)
コリン : はいはい、してるしてる。
メセム : はっは、よしよし。
[2049] : ≪自分で歩く?≫(文字の意味は、つまり運搬の提案なのだが。あくまでも問う。『あなたはどうしたい?』と。)
シュガーポップムーン : マリヤ様、マスクつけますよ~っ (身を屈めて、マリヤにマスクを付けようと手を伸ばす。触れる前に見えた2049の文字に一度動きを止めて、返答を待つだろう。)
マリヤ : ……(首を横に振った。手伝うと手を上げてみれば、次はこう答えるあたり、小さい子どもであった。)
シュガーポップムーン : (その返答が終われば、ねむねむの幼子にマスクをつけるのだろう。)
マリヤ : (マスクは大人しく付けられ)
[2049] : ≪うん。じゃマスク付けてもらったらね。≫
[2049] : (選択の、出した答えに順番を示して。しかし糸繰り人形は、それを受け入れるだろう。)
シュガーポップムーン : はいっ!(かち、かちり。しっかりと装着させて、できあがり。)
[2049] : (ぽふぽふと自らの膝を叩く。次はこっち、と言うように。)
マリヤ : (マスクを付けられ、叩かれたところに向かう)
コリン : (その光景を微笑まし気に眺めて、じぶんも椅子を降りた。)
コリン : んじゃあ行くか。マリヤも自分で歩けてえらいな。
[2049] : ン。(やって来た子供を、難なく抱え上げ。 ……しかし胸元の端末は見えなくなるだろう。)
コリン : あっ、抱えてもらうのか……。まあいっか。
マリヤ : ……、(抱えられる。偉いの言葉も甘えることも両方。)
メセム : ふふ。多分夢の中では歩いている。
シュガーポップムーン : (自身もマスクを装着して。)
マリヤ : (かもしれない。夢では…)
コリン : ならそういうことにしとくか……。
メセム : そうしろそうしろ(立ち上がった。扉前の人を押すしぐさ)
[2049] : ン~。(GOGOGO と言いたげな声。)
マリヤ : (お屋敷は此処だ。)
[2049] : ン?(ここ?と言いたげ。……合っていそう。)
コリン : ここであってるぜ。そういえばおれも、中は入ったことないな……。
シュガーポップムーン : (たたた~っと走って来る。) メセム様からおやすみなさいの御挨拶をお預かりしました~っ
コリン : あ、メセムの家はさっきの通りだったっけ。挨拶しとけば良かったな……。
マリヤ : (眠たい子どもはとりあえず頷いてる。…首がこっくりかっくり揺れてるだけかも。)
コリン : ん、ありがとシュガー。
シュガーポップムーン : はいっ!
[2049] : ン~、ン、ンン。(何事か言いたげだけど、何も言えないので。)
マリヤ : (メセムの名前。眠気で認識できてないのかいないのに手を小さく振った。)
シュガーポップムーン : (その様子にくすくす笑いつつ、)
シュガーポップムーン : こちらがお屋敷ですねっ!マリヤ様は談話室の方で寝泊まりされてるみたいですっ!
コリン : あ、今2049、手がふさがってるのか……。開けるよ。(あなたの唸りを、扉を開けられないと解釈して)
[2049] : ン!(たぶんこれは、伝わる。「了解」だ。)
マリヤ : (塞がってる原因)
[2049] : ……(合ってるか合っていないか分からないが、分かるように小さく、気安く頭を下げた。)
コリン : ほら、先に入っていーよ。(許可を出すようにそう言って、扉を開けた。)
[2049] : ン。(遠慮なく入った。なにせ眠たい子供がいる。)
マリヤ : (抱えられてるので、当然子どもも伴って入る。)
マリヤ : (並ぶもの…に手を振る。ほぼ無意識かも)
[2049] : ン? ン? (どっち? こっち?と体の向きを変えて)
コリン : あ、こいつは動いてるところ見たことないな……。(首元のバーコードを見て、イミテイターだと判断し)
シュガーポップムーン : (並ぶイミテイター達に手を振って形ばかりのあいさつをしてから、)
シュガーポップムーン : こっちです~!
コリン : へぇ……、ほんとに広いな。
マリヤ : (柔らかそうなソファもある。子どもの寝床はそこだった)
シュガーポップムーン : (ふかふかなソファーと机とが並ぶ。大きな時計もあるだろうか。)
[2049] : (部屋を見回し、眠れそうな場所を探す。)
[2049] : (小首を傾げた。ここにベッドはない。)
コリン : ソファーで寝てるのか……?確かに、マリヤの小ささなら寝れるか……。
マリヤ : (つけっぱなしのマスクだけむず痒いように顔を振り。)
シュガーポップムーン : こちらのソファーでおやすみするみたいですっ!
[2049] : ……ン。(少し間をおいて、頷く。ゆっくりと降ろした。)
マリヤ : (小さな子どもは、きっと難なくそこに収まる。)
コリン : おやすみ、マリヤ。
[2049] : (ふう、と吐息。一仕事を終えたような。)
[2049] : (一度少女の頭を撫ぜると、その場を離れて。手を振った。)
シュガーポップムーン : (一歩前に出て、マリヤの顔からマスクを外す。傍の机へと置いて、羽織っていたブランケットを丁寧に掛けなおす。)
シュガーポップムーン : (最後に、その小さな身体を優しくぽんぽん、と撫でた。)
マリヤ : (丁寧に様々をしてもらった子どもは、安心して丸くなる。)
マリヤ : (少し手を振って、それで後はもう夢の中だ。小さな寝息が立てられ始める。)
コリン : もう帰ってる途中で寝てたっぽいもんな……。
[2049] : (頷き。)≪それじゃあ、わたしはこれで。≫
シュガーポップムーン : あっ
マリヤ : (ブランケットの中、白いリボンの三つ編みを握っていた。)
コリン : ん?
シュガーポップムーン : (くるりと振り返る。少し短くなったリボンの先が揺れる。)
シュガーポップムーン : テラさんからお屋敷の補給コネクタを使ってよいとお話を頂いたことがあるのでっ 2049さんも補給していきますか?
[2049] : ……(その様子を見る。)
コリン : 補給コネクタもあるのか……。
コリン : 通りでイミテイターがいっぱい寝てるわけだ。
コリン : (特に嫌味の様子はない。ただ言葉の通り、納得がある。)
[2049] : ≪いや、人の家のものを勝手に使うのは忍びない。帰る途中に休憩所に寄るから平気。≫
シュガーポップムーン : そうですか?わかりましたっ(そう言われたならば、受け入れる。)
[2049] : (遠慮ではなく、選択を。糸繰り人形を操る糸は、すこしずつ。)
[2049] : ≪教えてくれてありがとう。機会があったら借りるかもしれない≫(そしてこれもまた、ちいさな選択の、抵抗のひとつ。)
シュガーポップムーン : はいっ(眠るマリヤの傍ら声は抑えめに。でもいつものように明るく返事をした。)
[2049] : ≪それじゃあまた。二人ともよく休んで。≫
[2049] : (”二人とも”。)
コリン : あ。……2049は、 もうスリープモードに入るの?
シュガーポップムーン : はいっ!2049さんもおつかれさまでしたっ!おやすなさいませ…… ?
[2049] : ≪わたしは、≫
シュガーポップムーン : (コリンの様子に首を傾げて)
[2049] : ≪ ≫
コリン : いや、別に、ちょっとだけ聞きたいことあったから。別にまた今度でも……。……?
[2049] : ≪今日はもう寝る。眠くなったから。≫
[2049] : (眠く / なったから)
[2049] : ≪……? 用事があるなら、まだ少しくらいは。構わないけれど。≫
コリン : ……(文字を映すあなたの端末から、少しばかり視線をズラす。)(眠い、という表現。人みたいだ。)
[2049] : (人形は、しかして人じみた言葉選び。その端末に≪冗談だよ≫とか≪ほんとうは眠くない≫なんて、言葉は。)
[2049] : (きっと、いつまで経っても出てこない。)
コリン : ……、いや。もう休むんなら、また今度で良いよ。話の途中で突然スリープモードに入られても困るしな。(けれども、やはりこの少年はあなたをイミテイターとして扱った。上からの物言い、スリープモードという言葉。それは少年があなたの抵抗を認めたくない、)(抵抗への、抵抗だ。)
[2049] : ≪そうか。じゃあそうしよう。コリンも明日に響くといけないから。≫(まるで、寝不足になった人間の体がどうなるか分かっているように。饒舌な端末が、人間様の言葉を話している。)
[2049] : ≪でも、話があるなら。呼んで。いつでも。わたしも、したいから≫
シュガーポップムーン : (コリンの表情と、2049の表情と、端末の文字と。それらを順番にフォーカスして。)
[2049] : ≪どうせ暇だから。≫
コリン : うん……。(同様の気持ちを示してもらって、普段なら嬉しい言葉のはずなのに。声音は沈む。)
[2049] : (『暇だから』。)
[2049] : (それは、RB2049-MAという、”極めて模範的なイミテイター”がするはずのない言葉。)
コリン : ?見回りがあるんじゃ、……いや、やっぱりいい。もう寝るよ。(それ以上、あなたの言葉を見るのを恐れるようにして、横を通り過ぎる。)
[2049] : ン。(去る背中には、小さな声。手を振る。)
[2049] : (── わかってるくせに、彼に何を伝えないといけないのか。)
[2049] : ≪ポップ、わたしも行く。またね。≫
コリン : おやすみ、シュガー。2049。(それは自分にも向けた言葉。おやすみという返答を返してもらうための言葉だ。)
シュガーポップムーン : コリン様、2049さん、おつかれさまですっ!おやすみなさいませ!(明るい声色で、シュガーポップムーンはそう告げる。)
シュガーポップムーン : (骨組みは見せないまま。夢は覚めないまま。)
[2049] : (≪おやすみ≫は、見えただろうか。けれど確かに端末は、そう表示した。)
コリン : (そうして少年は、"おやすみ"を受け取って、去って行った。)
シュガーポップムーン : (笑顔を浮かべて、マリヤを振り返って見下ろして。それから自分も居るべき場所に戻ろうと脚を動かす。)
[2049] : (糸繰り人形もまた、去るだろう。 糸が切れれば頽れるだけのはずのそれは、)
[2049] : (どういうわけか、歩いている。)
[2049] : ……。 ≪Fake! fakE!≫
跳躍=弧を描く/宙に溶ける。
[2049]は[ステルス]になった