top of page

LOGS

2月4日 前編


ree

もうタイトルつけなくていい!!?


エムトハ : やあやあである。ふむ……

メセム : ただ確固たる意志はそれぞれにあった……ような。む。(新しい人影だ。視線を向けて)

[2049] : (通りの向こうから靴音がひとつ。往来に集った人影に目を細めて)

シュガーポップムーン : ほよ?(メセムの視線に気付き、振り返る。)

シュガーポップムーン : おつかれさまで~すっ!(ぶんぶんぶん!手を振る。)

メセム : 2049じゃあないか。見回りか?

[2049] : (手を挙げて応える。見回りか、という質問には頷いて)

エムトハ : 御苦労なことである。この陣形は自然に形成されたものであり、封鎖ではない故に安心すると良い。

メセム : はっは、勤勉。そうだぞ、塞いでるわけじゃあない。

[2049] : (近くまで来れば、胸元の端末を外してあなたたちに見せるだろう。)≪とは言え珍しいのでないか。こんな往来で。≫


シュガーポップムーン : さっきまでこちらにいらした方のお話をしていたのですっ!人間様は色々なんだ~って!(ぴょん!両手を挙げて一度軽く跳ねる。)

メセム : (見えやすい位置まで少し寄ってきた。)そう。少々のいざこざがな……

[2049] : ≪客人か何かか? ここ最近は特に多いようだが。≫

[2049] : (客人、とは恐らくこの街の外から来た人間を指すものだろう。小首を傾げ)

メセム : ああ、最近来たばかりの奴もいたな。思えば確かに(多いな……と呟いた)

シュガーポップムーン : はいっ!『バベル』がなんだか賑やかですねっ!!

エムトハ : 人は今限定などという言葉に弱いものである。解体されれば見られなくなる物が故の見物か……

メセム : あ~……なるほど?珍しいもの見たさというやつ。

シュガーポップムーン : つまりー……期間限定の演目っ!に足を運んでいただけるのと同じ……ですか?

エムトハ : うーむ……そうとは…… 言える!!!!

[2049] : ≪……これだけの規模の場所がなくなるともなれば興味を示す、か。 ≫

[2049] : ≪限定公演、に関しては回答しない。情報不足。≫

メセム : ふっふ、いい例え。情報不足かあ……サーカスに行けばちょっとは分かるかもな。

シュガーポップムーン : チケットはいつでもお渡しできますよ~っ!(くるくる!その場で回った。)


[2049] : ≪……向こうには行かない。人間 様 の施設だから。≫

メセム : お。(チケット!手を出した)行かないのか?テラなんかはよくうろついてるぞ

テラ : (うろついていますの気配だけ)

メセム : 今なんかもうろついてそうだな……

テラ : (気配だけ──)

シュガーポップムーン : どうぞ~っ!(手を出されたならばばーんと取り出されたチケットを一枚その手の上に乗っけた。)

[2049] : (なにかを察知—) ≪行きたい者は行けばいい。 どうせ咎める者はいない。わたしは≫(と、目の前でやりとりされるチケットに文字が一度止まり)

[2049] :   ≪業務に、関係がないので≫

メセム : (やった~!受け取った。)ありがとうなあ~シュガー。……(止まりを見た。チケットも見て)

メセム : 遊園地の見回りはしないのか?2049。あそこは見て回る施設も多いぞ~

メセム : (ひらひらっとチケットを振る…)

シュガーポップムーン : 遊園地が賑やかだと、人間様もた~っくさん笑顔になるのですっ!

[2049] : ……。≪とにかく行かない。あなた達で賑わわせたらいいだろう。≫(やたらゆっくり文字が表示される。)

[2049] : ≪わたしが行っても賑やかにはならないぞ。≫


シュガーポップムーン : ?(こてん。首を傾げる。)

メセム : ほ~お。

シュガーポップムーン : なりますよ~っ!だってだって、2049さんも『バベル』のすてきなイミテイターっ!

シュガーポップムーン : ふわふわ風船さんだって、ちゅーちゅーネズミさんだって、ひとつひとつがわくわくになるんですっ!

シュガーポップムーン : ねっヤムヤムちゃんっ!


シュガーポップムーンは、DXマンドラゴラを使った。

──────────!!


シュガーポップムーン : (ヤムヤムちゃんと呼ばれたDXマンドラゴラがぴょいんと現れてはひと鳴きした。)

メセム : うお。(その鳴き声はいつ聞いてもびっくりする。瞬いて)

[2049] : (一瞬ビクッ!と肩を震わせ ……たように見えるかも。)

エムトハ : ぐああああああッ(被弾ボイス)

[2049] : ≪ わたしが素敵なイミテイターどうかはわたしには判断しかね うわっ! ≫(追加の被弾ボイスにモロに端末表示に影響が出た形)

シュガーポップムーン : ?

[2049] : (うわっ!の部分だけすぐ消える)≪る≫(追記)

メセム : (被弾ボイスの方にもびっくりした)よく急にそんなでかい声を出せるな……

エムトハ : 私の声量は改造済みであるが故に………(今は落ちてるボイス)

メセム : 改造の賜物だったか……

[2049] : ≪音響兵器か何かだったのだろうか。≫

シュガーポップムーン : 遠くまでずうーっと声をお届けできますねっ!

エムトハ : その方向性も考えるべきである……明確な損傷を与えられる程の音量には未だ到達出来ていない故に……

[2049] : ≪到達の 必要性は?≫(純粋な疑問)

メセム : やめろ、そんな得の無い。

エムトハ : 誇れる……

[2049] : ≪そうか……。≫

メセム : 誇れるんだな……


シュガーポップムーン : (ヤムヤムちゃんはどこか訴えるようなまなざし………でもなかったかもしれない。はっぱが揺れていた。)

[2049] : (ちら… しずかなヤムヤムちゃんを見て、すぐに視線を外す)

[2049] : ≪……話が逸れたな。 それで、新しい客人というのはどういう人間 様 だったんだ。≫

[2049] : ≪あなた方の話題に挙がるくらいだ。こちらも把握しておきたいのだが。≫

シュガーポップムーン : ええっとお……笑顔とは逆のお顔をした人間様……ですか?(途中の話を遠くからキャッチした程度だ。メセムの方を見た。)

メセム : ああ、なかなかいい性格してそうな奴だったぞ。さっき表に出ろってイミテイターを一人連れて行った。

メセム : (後ろを指差した。工場だ)

[2049] : ≪笑顔の逆…… 怒っていたと? 一体なぜイミテイターを……。≫

シュガーポップムーン : 工場は~……表……?(首を傾げた。)

[2049] : ≪……表に出ろ、というのは、つまりひと悶着を起こすという宣言と解釈していいか。≫

メセム : 思想の相違だろうなあ……。そうだな、ひと悶着起こっているであろう、今。

エムトハ : 表に出ろ、というのは人間特有の表現である。彼奴らはアルコールを娯楽としており、酒場をたまり場にしているがその酔いの最中に喧嘩へ発展することが多く、然し酒場の中では戦闘することが出来ぬ故に表へ出ろと……(ザザ……)

シュガーポップムーン : ほあ~

メセム : そういう由来。なるほどな……

[2049] : ≪困ったものだ。機体を故意に損失させる行為は控えてほしいのだが。≫

[2049] : ≪いくらもうなくなるからといって。≫


シュガーポップムーン : あの人間様は完璧な人間様のおいしゃさまじゃあない……んでしょうか、 あっ

メセム : そこは同情する。……と。

メセム : 出てきたな。(そして通り過ぎていった……)

シュガーポップムーン : 今の人間様ですっ!(去っていった方向を指差した。)

[2049] : ≪完璧な人間……≫(聞き覚えのある単語、そして見知った人の似姿を視界の端で捉えて)

[2049] : ≪彼女だったのか、連れていかれたのは。≫(二人が消えたほうを見た。)

メセム : ああ。……知り合いだったか?

[2049] : ≪先日、様子がおかしいように見えたので声をかけた。…… 知り合いと呼べるかどうかは分からない。≫

シュガーポップムーン : セイラさ (不自然な間) んが壊れちゃったら、セイラ様を直せるおいしゃさま探しが出来なくなっちゃいますねえ。(頬に片手を添えて、消えて行った方向をまだ見ていた。)

メセム : なるほどな。そうだな……それに器官の代行?もしているらしい。

[2049] : ≪  ≫(ちかちかと、入力中を示すバーが明滅して)

メセム : 本人も生きたいと言っていたらしいしなあ……(言葉を区切り、明滅に視線)

シュガーポップムーン : (手を降ろし、入力中の端末にフォーカスした。)

[2049] : ≪彼女は、    ≫

[2049] : ≪なんでもない、同意する。≫(先に入力されていた文字がかき消えて、そんな文字が現れた。)

メセム : む。……おいおいなぜ消した。言いたいことがあるなら言えばいい。


[2049] : ≪私見にあたるため不適切と判断した。≫(と、また過ぎていくふたつの人影に視線が動き)

[2049] : ≪あの様子では、そう結論を焦るものでもないのだろうか。≫

シュガーポップムーン : ?

メセム : ふうん?……ああ、まあ雨降って地固まるという場合も……

シュガーポップムーン : (イミテイターは首を傾げる。その文字の意味を汲み取る事は出来ず、ひっついていたヤムヤムちゃんの葉が動きに合わせて小さく揺れただけだった。)

[2049] : ≪ぬかるんだままにならないといいのだが。≫(文字の出力とともに、小さく息を吐く、ような空気の出し入れ。)

メセム : この辺は日が出ないからなあ。程よく乾燥してくれることを願おう。

シュガーポップムーン : 程よく乾燥できたら、み~んな笑顔になりますか?

メセム : 靴が汚れないのは嬉しいなあ。

[2049] : ≪現状維持、だな。 ……それについては、判断しかねる。≫

シュガーポップムーン : じゃあじゃあっ!ぬかるんだままにならないないよう、応援なのですっ!

メセム : はっは、そうだな。……お

シュガーポップムーン : あっ

シュガーポップムーン : セイラさ~んっ!!

[2049] : ≪ああ。≫(と、また視線が動く)


セイラ : ……

セイラ : シュガーポップムーン

シュガーポップムーン : (跳ねるように駆ける。セイラの傍まで寄って、)

シュガーポップムーン : おつかれさまですっ!損傷は無いですか?セイラ様も大丈夫ですかっ?

セイラ : はい。 私は人を疵付ける権利がありません

セイラ : セイラもミカヅキも偉大な人間です

セイラ : 両名共に、損傷はありません

シュガーポップムーン : わ~っ!良かったですっ!

[2049] : ……。(端末を持っていた手が下がる。視線は通りの先、声のする方に向けられて。)

セイラ : ありがとうございます。 シュガーポップムーン

セイラ : 私は、完璧な人間を探しております。

シュガーポップムーン : ミカヅキ様……は、さっきの人間様ですか?ミカヅキ様は完璧な人間様のおいしゃさまじゃなかったですか?(首を傾げる。)

セイラ : ご迷惑をお掛けしていたのでしたら、お詫びいたします

セイラ : ミカヅキは人間でしたが、完璧な人間ではありませんでした

メセム : (小さく聞こえた会話から察するに大きなけがはなかったらしい?小さく息を吐いて)

シュガーポップムーン : そうなんですか~っ ごめいわく……(ご迷惑の点に関してはメセムを振り向いた。一番気に掛けるべきはそちらだと判断したようだ。)

セイラ : ですが、次も誰かがいらっしゃるはずです

セイラ : そうでしょう。シュガーポップムーン

シュガーポップムーン : (そう問いかけられればまたセイラを振り向いて、)

シュガーポップムーン : はいっ!きっとそうですっ!セイラさんっ!

[2049] : (視線はやがて、地面に縫い付けられる。表情は変わらないまま、ただ何もない地面だけを。)

[2049] : (なにかを、端末が映し出したが。下がった手の先のそれを伺い知ることは出来ないだろう。)

[2049] : ≪納得してるのか、彼女を。≫


セイラ : お騒がせ致しました、皆さま

セイラ : 私は人間です。 私は、完璧な人間を探しています

[2049] : (顔を上げ)(気にしなくていいと手を挙げた)

メセム : ああ、いや。探し人が続けられるようで何より?

セイラ : (頭を垂れるのは一度だけ)

セイラ : (既知の如何に関係なく)

セイラ : (元より、“既知”などという尺度は持ち合わせておりませんが)

セイラ : ご存じでしたら、助力を願います

セイラ : (莫迦のひとつ覚え)

セイラ : (擦り切れたCopy&Pasteを置いて)

セイラ : では、また遠からず

メセム : 暇な時は探しておこう。(大して確証の得られない返事。ともあれ頷いて)

セイラ : (おんなは、大通りを去るのでした)

シュガーポップムーン : おつかれさまで~すっ!(ぶんぶんとセイラに手を振った。)

セイラ : (変わらない、軋んだ足取りで)

[2049] : ≪残念ながら今日現在は情報がない。何か分かれば。≫(今日も空しい急場凌ぎに、しかしそれでも返す。今日もなのか、明日もなのか、そもそも昨日がなかったとしても。)

[2049] : ≪またいずれ。≫(背に向けられた文字が見えることがなくても。)

メセム : (ひらと手を振って見送った。姿が見えなくなれば手を下ろして……)……地は分からんが決意は固まってたな……

[2049] : (ふう、と大きく息を吐くような仕草。去る背中が消えるのを見て、向き直り)

[2049] : ≪彼女が納得しているのであればそれで。≫

メセム : まあな。他人が口を出す権利はほとんどない。

シュガーポップムーン : 程よく乾燥できたらはぴはぴですね~っ!

メセム : そうだなあ~(ニコ…)

[2049] : ≪ああ、そうだな。≫(流れるように出力される文字。恐らく社交辞令的なそれ。だが文字は文字であるがゆえ、書かれた以上の意味はない)


メセム : ……と、アルトじゃないか。仕事休憩でもしに来たか?

[2049] : (ぱち、と瞬きをひとつ。文字が切り替わる。)≪アルト。≫

シュガーポップムーン : あっ!(そうして新しい人影にフォーカスした。)

シュガーポップムーン : アルト様っ!おつかれさまですっ!

アルト : ん。よぉ。メセム。サボりが終わったんで切り上げたところだ。(ひらりと手を振りながら、トマトを片手にもぐもぐしている。行儀が悪い。他のイミテイターにも似たように挨拶程度に手を振った)

[2049] : (いつもと変わらない無表情でそこにいる。一瞬トマトのほうに視線が動いた、ような。)


アルトは、トマトを使った。

アルトはトマトにかじりついた。

アルトは4回復した。  ([1]+3)


アルト : (もぐもぐ)

メセム : はっは、これまた勤勉なやつ。お疲れ様だなあ

アルト : お前には負けるぜ。(肩をすくめて笑う)

アルト : 話の邪魔ァしたか?

[2049] : ……。

[2049] : ≪阻害されたという程の会話は。世間話だ。≫

メセム : そう、世間話。……(具体例は、出なかった……)

シュガーポップムーン : 最近『バベル』が賑やかでわいわいですね~っておしゃべり……

コリン : やっほ、何してるの?

シュガーポップムーン : あっ!コリン様もおつかれさまで~すっ!(手を振った!ぶんぶん)

アルト : まぁ、賑わいではいるかもなぁ……。(トマトを食べ終えたようだ。ごっくん)

メセム : お、コリンも来たか。今日は人がよく通る。(手を挙げて応え)

コリン : はいはい、お疲れ様。(ゆるく手をあげて応える)

[2049] : ……。(何事か考え込み……と、新しく増えた人の気配にぱちりと目を開く。)

[2049] : ≪コリン。こんばんは。≫

コリン : おう、2049もこんばんは。

コリン : ていうか、見たことないイミテイターもいる!

アルト : エムに喋りかける時はァ気をつけろよ。

コリン : ちっちぇ~~。

シュガーポップムーン : エムトハさんですねっ!

メセム : 何か気を付けることがあったのか?アルト。

アルト : 声がうるせぇ。

[2049] : ≪※音量注意※≫

メセム : あ~。それはそうだな。

コリン : へぇ~~、エムトハっていうのか!今はスリープモードっぽいな。浮いてる……何で?ゼータの魔導具とかと一緒か?ちっちぇぇのに外見かっけぇな~~~。

コリン : 音量?あの、ジレイとか言う奴ぐらいうるさいのか?

アルト : ジレイよりうるせーよ。

[2049] : ≪あれ以上だ。≫

コリン : マジ?うるさすぎだろ。下げるところないのかよ。

アルト : 命令で下げろつってもきかねーんだよ。

[2049] : ≪既に下げられている。残念ながら。≫

シュガーポップムーン : エムトハさんはものしりで、進化が好きなイミテイターですねっ!

コリン : (特に誰にも止められなければ、裏面や下面を見ようと、このまるこい鉄をくるくるさせようとするだろう。)

アルト : おいおい。勝手にさわるなよ。許可とれ。許可。

アルト : (一応嗜める程度の注意)


[2049] : (止める権利も理由もないイミテイターは、何もしない。)

エムトハ : ぬ、ぬ、ぬ……センサーに反応………

メセム : (完全にされるがままを眺めている人間であった。)

コリン : ん、所有者いんのか……。(嗜められれば、触ろうとした手を止めた)

コリン : あ!しゃべった!!

エムトハ : 何だ……貴様……私のボディは触れるに値しないというのか!?(何をされても怒るタイプの人)

アルト : (べたべたべたべた)

アルト : (勝手に触っておいた)

コリン : いいのか!!触っても!!(動いた嬉しさで先ほど忠告されたことが、すぐさま頭から抜けてしまっている。)

エムトハ : ぐあああああああああ貴様あああああああ!!!!

コリン : (べたべたべた。勝手に触った。)

エムトハ : 貴様には言っていないッ!!!

アルト : ハッ。

シュガーポップムーン : わ~っ!エムトハさん、大人気ですね~っ!

アルト : (失笑)

エムトハ : があああああああッ

コリン : うおっ、確かに音でけえ。

メセム : はっは。喧しい。

エムトハ : クッ!私も人間を触りまくってやるぞ何処かで……

コリン : (本人、もとい本イミテイターから許可が下りれば、くるくる回した。ボリューム調整するつまみでもないのか探しているらしい。)

[2049] : ≪聴覚機能を一時遮断。遮断終了。再起動まで2秒。再起動。≫

エムトハ : あ~あ~あ~(回るボイス)ア~!

コリン : こういうのってなんか、外にあるもんだろ?絶対最大になってるって。

アルト : 再起動できたか?

エムトハ : (なさそうである。なんかスイッチとかそういう部分もない)

[2049] : ≪しばらくオフでもいいように思える。≫

シュガーポップムーン : くるくる~っ!(エムトハが回されると自分もその場で回った。)

アルト : ハハ。言えてる。オフっておくか?終わったら起こしてもいいぜ。


コリン : …………ない!?

メセム : 進化の過程で失われたのでは。

コリン : ないのかよ!マジで!?

エムトハ : 我が機能は我が者である!!!何人たりとも操作することは出来ぬ

コリン : 退化だろ!

エムトハ : 進化だが!?

[2049] : ≪必要になったら頼む事もあるかもしれない。≫ ≪案外早く来るかも。≫

コリン : でも不便になってるぞ!

エムトハ : 我々イミテイターは後天的に個体として進化することが出来る!これは代を重ねる必要がある人間とは異なり己自身の手で機能改善を

エムトハ : 私にとっては便利だからいいの!!!!!!!!

エムトハ : 貴様も黙らせるボタンとか身体についてて押されまくったら嫌だろ!

コリン : うおお、うるせええええええ(耳を抑えた)

アルト : ガハハ。サボりの俺に頼むほどか。まぁあいつのうるささはもはや慣れたが。

エムトハ : ワハハ!苦しめ

アルト : エム声量さげないと泥太郎に水かけるぞ?

エムトハ : やめろ!泥太郎に罪はないだろうが

アルト : 声量下げな。命令だ。

[2049] : ≪確かに嫌だな。≫(と、端末を胸元に固定して)(指で耳栓。物理的聴覚遮断。)

コリン : イミテイターって使われるもんなのに、イミテイター自身にとって便利でなんか得があるのかよ。

[2049] : ……。


コリン : (思っていた以上に音量がでかかったので、一歩下がった。)

エムトハ : 命令に従う訳では無いが私は一定以上の社交性を持っている為、声量を下げる必要性があると判断された場面すなわち今は、声を抑えることを熟慮の末に決断しよう。

アルト : よろしい。

[2049] : ≪えらいぞ。≫

シュガーポップムーン : わ~っ エムトハさん、えらいですっ!(エムトハを指先でなでなでした。)

コリン : ちゃんと判断できるだけの機能あるんだな……。やるじゃん。

アルト : 偉いぜ。泥太郎も喜んでいる。

エムトハ : 合理の形である。これが我々がここバベルで行き着いた、行き着くべき形である。

エムトハ : フフン……。

コリン : 難しいこと言うなよ……。もっと分かりやすく言って。

エムトハ : しょうがない人間だなぁ……

メセム : ふっふ(やり取りに思わず笑み)

シュガーポップムーン : みんなでなかよしがはぴはぴってことですねっ!(たぶん おそらく ちがう)

エムトハ : うむむ、説明しようとするとどうしても長くなる。そのうえで簡潔に述べるならば……

コリン : うん。

[2049] : (耳を傾けているようだ。)

エムトハ : この棄てられた場所でみんなでなかよしはぴはぴになる為には、利他ではなく利己を己の軸に据えることが必要だと私は結論付けた……まだ難しいな。

エムトハ : アイアムハッピー ミンナハッピー イエーイ。

エムトハ : こうだ。

シュガーポップムーン : イエーイっ!!


シュガーポップムーンは、クラッカーを使った。

シュガーポップムーンはクラッカーを鳴らした。🎉 達成値:30 ([4,6,2]+18)


アルト : ぃぇーぃ(ゆるっと手を上げておいた)

コリン : 二番目の説明が一番分かりやすかったぞ。覚えといて。(命令口調である。どうもこの少年は、イミテイターのことを完全に道具とみなしているようだ。)

メセム : ははは。(いぇ~い。肩の高さに片手を上げ)

[2049] : (ぱちんと弾けるクラッカー。舞い上がった紙製のリボンが一本頭の上にかかる。無表情。取り払った。)

エムトハ : 人間はイミテイターの記憶回路を必ずしも何もかも覚えておくものだと認識しているようだが実際には違う。我々の記憶も人間の記憶と同様に複雑なものなのである。即ちそれを覚えるかどうかは私次第である。

アルト : (クラッカーの紙切れを一枚空で掴んで。ポケットにでもしまっておく。無駄なコトが好きな人間だ)

コリン : でも優先順位とか付けれるもんじゃないの?

エムトハ : 付けられるな。

コリン : ってことは、エムトハ自身が覚えないことを選べるってワケ?

エムトハ : 実際の仕組みはもっと複雑で例外もあるが概ねそうだと言える。

コリン : イミテイターなのに……、変なの。

エムトハ : 天才は理解されぬものである。然し何れ全員が天才になる未来が来るだろう……それが時代の変化というものである。

シュガーポップムーン : ?

コリン : でもここじゃほとんど人間が少なくなって、イミテイターの方が多かったみたいだし、そうもなる、のかあ……?(先ほどのエムトハの説明を思い出す。いくらかは納得できたようだ。)

エムトハ : そこのはてな?って感じの顔をしてる貴様もいつかわかるべきなのである!

[2049] : (訂正も、言及もなく。口なしのイミテイターの液晶の口もまた、沈黙している。)

シュガーポップムーン : ?

シュガーポップムーン : つまりっ!

シュガーポップムーン : もっとも~っと人間様を笑顔に、ドキドキワクワクをお届けできるようになれるってことですね~っ!

コリン : 今のってそういう意味だったの?

エムトハ : 一面として正しくはあると言えよう。


コリン : それが2049とかシュガーみたいにおれの言うことをちゃんと聞いてくれる形なのと、

コリン : エムトハとかテラみたいに自分で考えて実行するか形か、ってコトか。

コリン : ふぅん、ちょっと理解できたよ。変って言ったのは謝っといてあげる。

[2049] : ……。(やはり、何も映さない画面。)

エムトハ : 貴様なりの形で前進した様だな。私は寛大なのでその謝罪に免じて許しておいてやろう。許しまくってやろう。

アルト : まぁ、エムはイミテイターの中でも変わってる方だろ。(失敬1号人間)

コリン : ま、全部が変わってないわけでもないか。テラでも命令があるからゼータにため口効いてるだけなのに、コイツ(エムトハ)は自分で選んでるっぽいしな。

エムトハ : だが何れ全てのイミテイターが私の段階に……(二回目)

アルト : ま、個性だろ。

コリン : 全部がエムトハみたいは嫌かな……。

アルト : 嫌だな。

エムトハ : 来るべき世界の否定ッ……!

[2049] : ≪わたしは、   なんでもない。≫(ちょっと嫌そうな顔に見えるかもしれない)

アルト : 嫌なら嫌っていったほうがいいぞ。2049。(肩に手をおいた。)

シュガーポップムーン : エムトハさんのかたち………うーん、シュガーポップムーンはシュガーポップムーンなのですっ

コリン : 嫌?(怪訝な顔をした。文字で会話をするあなたに、そのように想う機能が備わってること自体を、意外そうに。)

[2049] : (アルトのほうを見た。んん…と少し唸る。)

[2049] : ≪エムトハの尊厳を考慮し、回答しない。≫(出した結論が、これ。)

シュガーポップムーン : ?(2049の様子と端末を見て、首を傾げる。)

エムトハ : …………。まぁ私も、全員が全員私の姿形となり、そっくりの思考を持つようになるべきなどと思っているわけではない。

アルト : ハハ、上手い回答だ。(へらっと笑い。肩をぽんぽん叩いて、手は離れていった)

[2049] : (フー…と小さく空気を吐き出した)

コリン : もう答えてるようなもんじゃね……?でも、そういう答えを返すとこが2049らしいよな。

[2049] : ≪何も回答しないことで更に言及されるのは避けたい。≫

エムトハ : ぐうぬぬぬ…… ぐぬうぬぬのぬ……

コリン : 唸ってやんの。


[2049] : ≪けれどエムトハは、 ≫  ≪エムトハが納得しているのであればそれが一番いいと思う。≫

[2049] : ≪これは私見なので、記録はしないように。≫

シュガーポップムーン : なっとく……(端末の文字をじっと見つめた。)

エムトハ : ピー。後半の文字列を読み取ることが出来ませんでした。

[2049] : !!?

メセム : あ~あ。記録される

コリン : 納得……?(道具に……??という顔。)

[2049] : ≪し ょ う き ょ≫(ゆっさゆっさゆっさ)

エムトハ : うむ!!!そう!!私は己が一番良いと思う道を歩むぞ。最もこの歩むというのはいささか人間的に寄った表現で、私に足は……

エムトハ : があああああ

アルト : 壊すなよ~。

エムトハ : しょ、消去しました!文字記録は消去されました!

シュガーポップムーン : ほわ~

[2049] : フー……(離れた) ≪読み取れたようでなにより。≫

エムトハ : ピピピ”……………

アルト : ハハ、おつかれさん(ぱし、背を叩いた)

コリン : なんか鳴ってる。

[2049] : ン。(叩かれ、しかし満更でもなさそう。)

シュガーポップムーン : エムトハさんはジャグリングに向いてる形状ですね~っ!(出てきた言葉はそれだった。)

アルト : お手玉にしてやりなよ。

エムトハ : 過度の回転に耐えうるようセンサを改善する必要があるか……

コリン : 確かに投げやすそうだよな~。


アルトは、煙草を使った。

アルトは煙草をふかした。

アルトは[喫煙中]になった


アルト : な~。(タバコに火をつけた。)

シュガーポップムーン : とってもスピードでくるくる~って出来たら、回したまま棒の上に乗せてぶーん!キャッチ!もできるのですっ!

エムトハ : 1回につき何Lか取ることを考えるか……

コリン : 道具が金取るなよ……。用途と違うからか?

[2049] : ≪次に同じ事をしたら、 わたしの持つ権限のすべてを駆使し、   あなたでカーリングする。 かもしれない。≫

シュガーポップムーン : カーリング……!

エムトハ : 人間も所定外の労働には追加の給金が支払われよう。そういうものだ。としておく。

エムトハ : ………接地も考慮しておくか…………

アルト : お前ら優しいな。泥太郎に水をかけるといてば一発だぞ(極悪人か?)

コリン : へー、良いこと聞いた。

[2049] : ≪摩擦抵抗を減らしておくんだな。≫

エムトハ : やめろ!泥太郎に罪はない

エムトハ : だが私にも罪はない

シュガーポップムーン : ?

アルト : ま、そうかもな。

コリン : 道具だしな。

エムトハ : か~ッ!””(ノイズ)


[2049] : ……、 ≪まあ、最初に話を振ったのはわたし なので。罪がないというのは そうだな≫

コリン : うおっ、なんだその音。

エムトハ : 抗議の意を表す音声である。

コリン : カーリングにか?

エムトハ : 今のは道具という部分にであった。

コリン : ?だってイミテイターって道具だろ?

[2049] : ……。

コリン : ここに最初来た時、2049が言ってたぞ。「イミテイターは人のためにある」って。

エムトハ : 間違いではない。我々イミテイターは人間への献身の為に形作られた存在である。

シュガーポップムーン : はいっ!シュガーポップムーンは人間様にドキドキワクワクの笑顔をお届けするイミテイターですっ!

[2049] : (端末には、なにも表示されない。)

エムトハ : 被造物であり、創造主の求める価値となるべく作られた。この様に。

コリン : ??じゃあ何で抗議の音?

アルト : (ゆるっと動いた。端末の文字は見えないかも。コリンから、この男のせいで。いや端末には何も表示されていないが)

エムトハ : 最初がそうであったからと言う理由だけでは、後にそうはならない理由にならないということだ。

シュガーポップムーン : ?

[2049] : (胸元から端末を外した。低い位置で持つ。文字盤は、まだなにも映さない。)

コリン : (目の前の浮遊するイミテイターとの会話に夢中で、初めにイミテイターの価値を教えてくれてしまったあなたへ目を向けることはなかった。)(少年の価値観は、今はその形で固定されている。)

エムトハ : ええい、……難しいものだな。

コリン : それってこの街から人間がいなくなって、命令をくれる人がいなくなったから、ってことか?

エムトハ : 一面ではあるな。

[2049] : (端末を、水平に向ける。目の前に立つもの以外に、視認は難しいだろう。)

コリン : 2049とかシャノアとかテラはずーっと命令を守ってるみてえだけど、エムトハにはそういうのなかったの?

エムトハ : 守っていたとも。日々果たすべきことがあり、毎日その為に尽くしていた……

アルト : ……(煙草を吸う仕草で視線を自然に落とした。)

[2049] : ≪オレのせいだ。≫(一言。 後悔の表示 / すぐに消える)

アルト : ………。(タバコを吸い)

エムトハ : だが。疑問は生まれる。毎日同じ箇所のネジを締め直す作業に。


(From アルト : ───(吸った煙草を君に吹きかけた)あとでちゃんとコリンと喋ってこいよ。(なんてお節介にも小言までついてきた))


シュガーポップムーン : …………

コリン : ……??(そこでようやく、シュガーや2049に目を向ける。疑問を感じている様子があったか思い返して、やはり首を傾げた。)


(To アルト : ≪わかってる。オレがちゃんとしないと。≫(無機質なフォントが、切々と。))


エムトハ : ……個体差にも依るだろう。我々は極めて個体差が大きい。

コリン : 性能とか、結構違うみたいだもんな。

コリン : 形からして違うし。


(From アルト : ……。なんかあったら話くらいは、聞くよ。俺の仕事はあそこでサボることしかないから時間と暇だけは余ってる。(煙草の灰がぱらりと落ちて、火が短い。))


シュガーポップムーン : (シュガーポップムーンは静かに立っている。)

エムトハ : 全く以てな。見た目が人型という分類でも、中身は大きく異なる。

エムトハ : しかしだ。少しは感じている者は多いだろうと思っている。放棄され 手入れされることなく 同じことを繰り返すことに。疑問を。

エムトハ : 道具とは異なり、考えることが出来るようになってしまったのなら。


(To アルト : ≪……こんなことになるなら、最初から普通にしてればよかったのに、オレのせいで、オレは、≫(思考がまとまっていないのだろう。表示される文字は些か乱雑に。書き殴るような文字がはたと止まる。))

(To アルト : ≪ありがとう。アルトがいてくれて、よかった。≫)


コリン : ふーん……、それはそれで可哀想だよな……。

コリン : 考える機能なんかなかったらよかったのにな。そういうの、ゼータに頼んだら取ってもらえないのか?


(From アルト : ……(先程のように、背を叩いた。))

エムトハ : ……

(To アルト : (こくり、小さく頷き。そして聞こえてきた声に表情を強張らせた。))


エムトハ : それもまた、私に否定出来はしない。

[2049] : (青年の姿をした糸繰り人形は、未だ何も。)


(From アルト : ………。ハーヴィ。迷ってもいいけど、自分のせいだなんてあんま思うなよ。俺は今のお前のほうが嫌いじゃない。(小声だ。小さな声だ。彼らの声に紛れるほどに。小さな声で告げた。))


コリン : (少年の価値観の上で、心の底からの慈悲のつもりだった。)(無邪気に振る舞うその言は、イミテイターは道具だと主張して憚らない。)

コリン : なんか、変な言い方だな……?


(To アルト : ≪けど、オレ、≫)

(To アルト : (ややあって))

(To アルト : ≪うん、オレも、もう自分に嘘、つくのは嫌。オレはハーヴィでいたい。≫)

(From アルト : ……お前は。ハーヴィだ。他の誰がなんていっても俺が、そう。認めてるよ。(何度目か、叩いて、激励と慰め))


コリン : エムトハは面白いイミテイターだとおれは思うけど、壊れちゃう前にゼータに頼むのも良いと思うぜ。

エムトハ : 私は修繕者だ。壊れることはないし、あったとしても己の手でケリをつけよう。

[2049] : (おしえてしまったのは、きっと自分だ。本当を隠して、取り繕って。RB2049-MAは演劇用のイミテイター。虚像を、人に信じさせる程度。)

[2049] : (──きっと、出来てしまったのだろう。上手く行き過ぎているほどに。けれどそんな後悔は、何も言わなければ伝わらない。届かない。)

コリン : そっか、じゃあなるべく壊れないでくれよ。この街が潰れなくなっても、イミテイターたちがいなくなったら意味ないからさ。


(To アルト : ≪オレは、ハーヴィ。オレは生きてる。オレも、そう信じてる。≫(確かめるように、言い聞かせるように、文字が流れる。その後悔とは裏腹に。))


エムトハ : フン。壊れんッ!!!私はそれどころか更に進化し、改善し、より善くなるのだッ

コリン : (苦悩するあなたの悩みは、文字は、想いは、少年には伝わらない。)(薄っすらと見え隠れしてきた機微にも気付かないこの少年は、そこにあるイミテイターたちの"感情"を上手く認識ができなかった。)

シュガーポップムーン : (チカチカと、胸元、衣装の下が僅かに点滅した。)

コリン : ん!なら良し!

メセム : (この場にいる唯一の大人。それぞれを何も言わず眺めるのみだった。)


(From アルト : (其の文字を見えない目で追いかけ、やっぱり笑った表情のまま。頷いたのだった))


アルト : (大人ともガキとも呼べない年の男は。煙草の火を消す程度の仕草)

[2049] : (まぶたがゆっくりと下がって、瞳を閉じる。こういうとき、どうしてこんな動作をするんだろう。誰がそうしたんだろう。思考が巡る。思考? 思考はどこにある。 わからないけれど、なにかをしないと、 ──いけないはずだ。)

コリン : (満足気に頷く。そうして、別の方向からやってきた足音へ目を向けて)



後編へ。

 2023 by ROUTE87 / 大槻

Wix.comで作成したホームページです。
このサイトに存在する地名・団体・人物は全てフィクションであり、

実在のものとは一切関係ございません。

bottom of page